作品一覧

ユーザーレビュー

  • グリフォンズ・ガーデン

    Posted by ブクログ

    胡蝶の夢のような物語だった。現実世界と仮想世界を交互に行き来しながら、二組の恋人たちが楽しげに工学や数学、哲学、認知科学的な話を語る様が会話劇として魅力的。難解さを含みつつも言葉選びが詩的で心地よく、すらすらと読めてしまうので不思議。

    1
    2025年09月07日
  • プラネタリウムの外側

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読書備忘録758号。
    ★★★★★。ちょっと悲しくなったので5つ。

    サブタイトルにあるように、グリフォンズ・ガーデンの後日譚短編集です。
    知能工学研究所(グリフォンズ・ガーデン)が閉鎖され、有機素子コンピュータは北大工学研究室に移譲された。
    そして型番がイッコ進んでいてIDA-Ⅺとなっている。
    コンピュータを構成するブレード上で会話プログラム(いわゆる自己学習型AI)が動作しているという背景設定で物語が語られる。コンピュータを管理しているのは南雲薫助教授。
    短編が進むに従い時間がちょっとずつ進んでいく形式。

    【有機素子ブレードの中】
    航空会社が運行する3泊4日の寝台特急。下関⇔釧路を走破する

    0
    2023年08月22日
  • グリフォンズ・ガーデン

    Posted by ブクログ

    現実世界とコンピュータ内に作られた世界が交互に語られる。
    工学、認知、哲学、いろんなやりとりがロマンチックに聞こえる不思議。
    そして早瀬さんが書く女性が魅力的なんだよ。そうなんだよ。(こんな人いるわけないじゃん、というツッコミは無視します)

    0
    2023年06月02日
  • プラネタリウムの外側

    Posted by ブクログ

    なぜか本棚に飾ったままになってた本。『十二月の辞書』を読んだので、いい機会だと思って読んでみたら、ちゃんと好きだった。
    たぶん知識的なところは半分も(もっと)理解できてないけど、出てくる登場人物が魅力的に見えることだけは間違いない。
    何かを失って、それでも誰かに支えられながら進んでいく姿は美しい。
    あと主人公モテて羨ましい。

    0
    2023年05月29日
  • プラネタリウムの外側

    Posted by ブクログ

    初めて読むジャンル。
    有機素子コンピュータ関連など、やや難解な内容も多分にあるところ、そのあたりが実際よく分からなくも、なぜか透明感のある恋愛の記憶が、合わせ鏡のように連なる感覚がある。
    明確な理解以上に、感覚として、人の記憶が記録に動かされている不透明さと、それを頭で感じながらも、目の前の人の手をとる純粋な人間らしさみたいなものが、絶妙な文章表現を通して伝わってくる。

    0
    2023年01月09日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!