コンラート・ローレンツのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
生物の教科書に載っていた「刷り込み理論」のローレンツが書いた一般向けのエッセイである。動物とは全く関係ない『文学のなかの法感覚』という本の中で面白いととりあげられていたので手にとった。
ローレンツの業績は「動物行動の観察という当時は軽視されていた古典的な手法を厳密に用い、科学の名に値するものに仕立てたこと」(Wikipediaより)らしい。本書は一般向けエッセイなので、科学的な業績や理論に直接触れるものではないが、紹介されるエピソードやそこから導かれる結論には素人目に見ても怪しいものもある。
本書のみどころは、家を動物園のようにしていたローレンツがどのように動物を見ていたかがわかることだ -
Posted by ブクログ
動物の生態を知りたくなったので読んだ。
動物行動学入門とあるがほとんどエッセイのような感じでさくさく楽しんで読める。
コンラート・ローレンツが多種多様な動物たちとともに暮らす中から見える動物たちの生態や行動、その意味するところとは。動物への愛に溢れる1冊。
普通に哺乳類がメインで出てくるものだと思ってたら、ハイイロガン、アクアリウム、コクマルガラス…といい意味で期待を裏切られた。
特にトウギョの話が面白く、ついYouTubeで動画を漁ってしまった。
また、8章の「なにを飼ったらいいか!」はペットに適した動物を紹介してくれる。現在飼われているような金魚、モルモット、インコなどをつまらないやつ -
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Posted by ブクログ
ヒヨコが生まれて初めて見た動くものを親だと思う「刷り込み」の概念を確立したという学者の著書。様々な動物(ペットではない)と一緒に暮らし、その実際の行動をつぶさに観察している。
様々な記録が盛り沢山だが、動物の種による行動について特に細かい。中でも凶悪獰猛なイメージである肉食獣・オオカミに騎士道精神が備わっており、か弱くて大人しいイメージのウサギやシカは相手が両手を挙げてもこれ幸いに弱点を攻撃しまくり死ぬまで戦う、というエピソードが面白かった。人間のイメージというのは実に勝手なものである。
あとイラストがかわいかった。線が細いがしっかりしててトーンの貼っていないリアルなイラストである。 -
Posted by ブクログ
ノーベル賞受賞ローレンツ氏による
動物愛に溢れた動物行動学入門書
と言っても全く堅苦しく無いご自身の動物達との経験談…いえ研究内容だ
「居間に取り付けた檻の中で動物を飼っておく事は、知能の発達した高等動物の生活を正しくは知れない、全く自由な状態で飼うことを身上とする」
という主義を貫いてさまざまな動物達と暮らすのだが、それに伴う家族の犠牲やご苦労、ご近所への損害はは計り知れない
人ごとだからこちらは笑って読んでいられるが…
例)
・家の中で放し飼いにしたネズミ
そいつが家中勝手に走り回り、敷物の切れ端から巣を作る
・庭に干した洗濯物のボタンを片っ端から食いちぎってまわるオウム
・大型で -
Posted by ブクログ
僕は割と動物が好きな方で、昔は犬、文鳥、シマリスなどを飼っていたし、僕なりに彼ら彼女らの生態、というか表情みたいなものには慰められたり、幸せな気持ちになったりもしてきた。
特に犬は笑うし、怒るし、目を伏せてしょげ返る。
あの時、母親にしかられてしょげ返った子犬が僕の所に助けを求めに来た姿は今でも覚えている。
さて、ローレンツ先生のこの本。
面白いか、と問われると「思った程では」と答えるし、つまらなかったかと問われると「いやいや面白かったですよ」と答える。
なんとも優柔不断な感想で申し訳ないのだけれど、これが正直なところ。
ただ、ローレンツ先生のように、動物に囲まれて暮らせたらどんなに楽しいか