加藤祐三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
教科書では、
「ペリー来航」→「開国!」
くらいの認識では無かろうか。
幕府無能+黒船の軍事力=開国、と思っている人にはぜひ読んでもらいたい!
(ペリー以前に外国船は来ていたし、ペリー来航にも予告があった。また、ペリーと日本の間で戦いもない。)
こんな資料を整理していただいた筆者には感謝しかないが、一方で誰がこんなことに興味があるんだろうかという危惧もある(笑)
日本側の役人も堂々としたものだ。これがプライドであり、国を守るということだろう。単純にカッコいい。対等に交渉できたことには驚きがある。役人個々のレベル、国家としての情報分析などなど。
興味があればぜひ! -
Posted by ブクログ
歴史的事実をバイアスなしにフラットに見る。
とっても難しいことかも知れません。
しかしながら、極力、歴史的事実に関わった人物が書き残した情報を多角的に分析する。
それは原点であろうと思います。
「幕末外交と開国」
ペリーが書き残した情報、徳川官僚が書き残した情報、双方を極力バイアスなしに分析してみる。
とっても大事なことだと思います。
私たちが歴史の時間で習ったものとはまったく違いました。
徳川官僚が国法を原則守りながらも、当時の世界情勢とどう折り合いをつけるのか、お互いの意見をぶつけ合い、妥協点を見出す。
ペリーも居れるところは折れる、当時のアジア情勢を考えれば、大変よく出 -
Posted by ブクログ
ネタバレとても貴重な史料であると思う。
丁寧に細密に書かれている。
日本人としては、どうしても上から目線にいらっとすることもあるし
横暴であるなと感じるペリー提督の行為ではある。
また、飽く迄アメリカ側の目線であり、真偽不明のところがある。
スパイ政府と日本が呼ばれているのが意外に感じるし
オランダ人が自分たちの利益の為にイギリス人を悪く言うなど
当時の世界情勢、各国の力関係なども理解できる。
フェートン号事件のくだりを読んでいて、
当時の役人の国防に対する目線、
失敗したら達しが来る前に自決をしてしまう責任感、判断力に
思わず現代の日本の政治家や国民と比較してしまい、溜息がでる。
決意の上で仕