加藤祐三のレビュー一覧

  • 幕末外交と開国

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    教科書では、
    「ペリー来航」→「開国!」
    くらいの認識では無かろうか。
    幕府無能+黒船の軍事力=開国、と思っている人にはぜひ読んでもらいたい!
    (ペリー以前に外国船は来ていたし、ペリー来航にも予告があった。また、ペリーと日本の間で戦いもない。)

    こんな資料を整理していただいた筆者には感謝しかないが、一方で誰がこんなことに興味があるんだろうかという危惧もある(笑)

    日本側の役人も堂々としたものだ。これがプライドであり、国を守るということだろう。単純にカッコいい。対等に交渉できたことには驚きがある。役人個々のレベル、国家としての情報分析などなど。

    興味があればぜひ!

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    2025年11月09日
  • 幕末外交と開国

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    日本の最も重要な出来事のひとつだったにもかかわらず、正しい評価がなされていないペリー来航&日米和親条約締結。
    阿部正弘をはじめとする幕末の政治家と役人は改めてすごいと感じた。
    彼がいなかったら、日本はイギリスによりアヘンが社会に蔓延して欧米列強の餌食になっていたであろう。
    当時、新興国であったアメリカを選択した先見性はすばらしいと思った。
    前から思っていたが、阿部伊勢守正弘は日本を救い、そして日本国の発展のレールを敷いたという点で、幕末期における究極のヒーローだ。

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    2012年10月23日
  • ペリー艦隊日本遠征記 上

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    日本の歴史を知らなすぎる自分に反省する。ペリーの黒船は突然来たわけではない。モリソン号からの流れがあり、必然的に来航した。当時、イギリス、オランダ、ロシア、中国の状況をきちんと分析できていれば、もっと適切に外交交渉ができていたと思う。そして、第二次世界大戦に巻き込まれることもなかったと思う。ペリーは、希望峰周りで来航していたことにも驚いた。

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    2024年10月03日
  • 幕末外交と開国

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    何となく無策っぽいイメージの有る幕末の対欧米外交について、当時の幕閣が講じた様々な努力を中心に、外交について解説している。
    オランダを通じたアメリカ艦隊来航情報の事前入手や、お互いの最適解を探る幕府とペリーの交渉など、先人の玄人と工夫が偲ばれる内容で面白かった。
    また、幕閣は情報の入手と判断は相応に頑張ってはいるものの、情報を秘密にしがちだったので、武士や町民にとっては相当不安なものになっただろうなという気がする。

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    2021年09月11日
  • 幕末外交と開国

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    歴史的事実をバイアスなしにフラットに見る。
    とっても難しいことかも知れません。
    しかしながら、極力、歴史的事実に関わった人物が書き残した情報を多角的に分析する。
    それは原点であろうと思います。
    「幕末外交と開国」
    ペリーが書き残した情報、徳川官僚が書き残した情報、双方を極力バイアスなしに分析してみる。
    とっても大事なことだと思います。
    私たちが歴史の時間で習ったものとはまったく違いました。
    徳川官僚が国法を原則守りながらも、当時の世界情勢とどう折り合いをつけるのか、お互いの意見をぶつけ合い、妥協点を見出す。
    ペリーも居れるところは折れる、当時のアジア情勢を考えれば、大変よく出

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    2018年08月18日
  • 幕末外交と開国

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    黒船来航と聞くと『泰平の眠りをさます上喜撰 たった四杯で夜も眠れず』という狂歌などから、幕府には寝耳に水でアメリカが大砲突きつけホールドアップを迫り、それに怯えて相手の言いなり。というイメージを持たれがちですが、鎖国(これも海禁と言う方が的確でしょう)政策の中、幕府は事前に可能な限り情報を収集・分析し対策を練り、外交の経験がほぼ無いながらも立派に交渉をやり遂げています。日米双方の史料を採用しているので、当時まだ新興国だったアメリカの思惑とハッタリも見えて日本史のちょっとした誤解を解いてくれる良い本です。

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    2013年06月08日
  • 幕末外交と開国

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    当時の幕府の役人は無知無能でもなんでもなく、実の堂々とペリー達と外交交渉を進めていたのだった。自分たちが知っている歴史というのはその後の人々によって都合よく語られているということを改めて感じた。

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    2012年12月09日
  • ペリー艦隊日本遠征記 上

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    ネタバレ

    とても貴重な史料であると思う。
    丁寧に細密に書かれている。

    日本人としては、どうしても上から目線にいらっとすることもあるし
    横暴であるなと感じるペリー提督の行為ではある。
    また、飽く迄アメリカ側の目線であり、真偽不明のところがある。

    スパイ政府と日本が呼ばれているのが意外に感じるし
    オランダ人が自分たちの利益の為にイギリス人を悪く言うなど
    当時の世界情勢、各国の力関係なども理解できる。

    フェートン号事件のくだりを読んでいて、
    当時の役人の国防に対する目線、
    失敗したら達しが来る前に自決をしてしまう責任感、判断力に
    思わず現代の日本の政治家や国民と比較してしまい、溜息がでる。
    決意の上で仕

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    2013年01月26日