【感想・ネタバレ】幕末外交と開国のレビュー

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Posted by ブクログ

日本の最も重要な出来事のひとつだったにもかかわらず、正しい評価がなされていないペリー来航&日米和親条約締結。
阿部正弘をはじめとする幕末の政治家と役人は改めてすごいと感じた。
彼がいなかったら、日本はイギリスによりアヘンが社会に蔓延して欧米列強の餌食になっていたであろう。
当時、新興国であったアメリカを選択した先見性はすばらしいと思った。
前から思っていたが、阿部伊勢守正弘は日本を救い、そして日本国の発展のレールを敷いたという点で、幕末期における究極のヒーローだ。

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2012年10月23日

Posted by ブクログ

何となく無策っぽいイメージの有る幕末の対欧米外交について、当時の幕閣が講じた様々な努力を中心に、外交について解説している。
オランダを通じたアメリカ艦隊来航情報の事前入手や、お互いの最適解を探る幕府とペリーの交渉など、先人の玄人と工夫が偲ばれる内容で面白かった。
また、幕閣は情報の入手と判断は相応に頑張ってはいるものの、情報を秘密にしがちだったので、武士や町民にとっては相当不安なものになっただろうなという気がする。

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2021年09月11日

Posted by ブクログ

歴史的事実をバイアスなしにフラットに見る。
とっても難しいことかも知れません。
しかしながら、極力、歴史的事実に関わった人物が書き残した情報を多角的に分析する。
それは原点であろうと思います。
「幕末外交と開国」
ペリーが書き残した情報、徳川官僚が書き残した情報、双方を極力バイアスなしに分析してみる。
とっても大事なことだと思います。
私たちが歴史の時間で習ったものとはまったく違いました。
徳川官僚が国法を原則守りながらも、当時の世界情勢とどう折り合いをつけるのか、お互いの意見をぶつけ合い、妥協点を見出す。
ペリーも居れるところは折れる、当時のアジア情勢を考えれば、大変よく出来た条約だと思いました。
GHQ史観、自虐史観、ノーサンキュウであります(笑)。

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2018年08月18日

Posted by ブクログ

黒船来航と聞くと『泰平の眠りをさます上喜撰 たった四杯で夜も眠れず』という狂歌などから、幕府には寝耳に水でアメリカが大砲突きつけホールドアップを迫り、それに怯えて相手の言いなり。というイメージを持たれがちですが、鎖国(これも海禁と言う方が的確でしょう)政策の中、幕府は事前に可能な限り情報を収集・分析し対策を練り、外交の経験がほぼ無いながらも立派に交渉をやり遂げています。日米双方の史料を採用しているので、当時まだ新興国だったアメリカの思惑とハッタリも見えて日本史のちょっとした誤解を解いてくれる良い本です。

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2013年06月08日

Posted by ブクログ

当時の幕府の役人は無知無能でもなんでもなく、実の堂々とペリー達と外交交渉を進めていたのだった。自分たちが知っている歴史というのはその後の人々によって都合よく語られているということを改めて感じた。

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2012年12月09日

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