中野円佳のレビュー一覧

  • なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造

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    ぼんやりと感じていたことが明確に言葉になり確信に至った感覚。
    いまだに強く根付く専業主婦前提社会によってみんな疲弊している。
    働く母親…長時間残業前提の企業戦士並みの働きをしないと一人前と認められず悶々とし、十全な育児ができてないのではと思い悩む
    専業主婦…閉鎖的な空間で家事・育児のすべてをひとりで担わなければならない、専業主婦がしなくてはいけない事柄が膨れ上がり脱せなくなる
    また専業も働く母親も選んだ選択肢に自信がなくどことなく後ろめたさを覚える
    男性…男女の賃金格差が大きいので、家計を支えるという任務から抜け出せない

    では専業主婦前提社会を変えればいいのでは?といっても、この社会は社会全

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    2020年08月14日
  • 「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~

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    制度が整ってきたのに、どうして総合職正社員の女性が出産後退職するのか。
    どのようにして「ぶら下がり」になっていくのか。
    筆者が大学院の修士論文に加筆したもの。
    学術的で様々な視点から分析されており、説得力のある良書。
    ワーママを部下に持つ世代、ワーママ世代、これから結婚出産をするであろう若い世代の男女に是非目を通してもらいたい良書。
    論文なので、気軽に読めるというわけではないが、斜め読みでもいいので、色々な人に読んでもらいたいと感じた。

    メモ。
    仕事の量は調整してもらいながらも、内容(質)は変わっていない例が継続の見通しがある。
    預けるだけの収入を得られることに加え、やりがいがあることが、保

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    2020年01月09日
  • 「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~

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    高学歴、高収入の総合職女性が、現場でどういったプレッシャーを与えられ、結果として職場を去る決断やキャリア実現に対するモチベーションを一部下げる(諦める)ようになってしまうのかを、様々な論点に渡り議論している良書。
    現在の15人の女性を調査する形式で、彼女たちの育った環境(家庭、教育面)、現在の環境(職場、夫、両親)等に光を当て、幅広く分析している。

    私の年齢層よりは若干上の方々が、どういったことに悩み、そうなってしまったのかを知る上で非常に参考となった。
    女性に限らず、男性にも、あらゆる年齢層の人にも読んでほしい。そして、思うだけでなく小さなことからでも行動していってほしい。

    以下、雑感。

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    2019年02月09日
  • 「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~

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    社会学の書籍としても、組織論の書籍としても、ジェンダー論の書籍としても優れた良書。現時点の日本では、女を受け入れ、女としてのキャリアで妥協している層がキャリアを積んでるとうのが皮肉だった。

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    2016年06月03日
  • 「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~

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    個人的に今読むべき本だった。
    なぜあんなにバリバリ働いていた女性が出産を機にぶら下がりのように見えたり、辞めてしまうのか。そこには男性のオトコ並み働き方を前提とした社会、そこに対応した名誉男性と女性性を受け入れている女性同士の対立でそもそも社会は変わらない、など…

    今までの自分の考え方に新しい視点を入れてくれた良書。

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    2015年10月10日
  • 「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~

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    自分自身もまさに「育休世代」であり、本書に書かれている問題に直面しているので、非常に共感を覚える。
    同時に道は険しいとも感じる。
    筆者の「本を書くことで世の中を変えたい」という思いに賛同します。

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    2015年06月09日
  • 「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~

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    産んで育てて男性と同じ位働けっていうゲームには参加したくない。って社会人2年目位で思って、そこから抜け出していないし葛藤続きの私には、とりあえずやってみている人たちは、まずそのことがすごいなと思う。

    選択の自由がある道にいて、こんな社会で大変だけど子どもを持つことが大切な人や産んでから気づいた人は調査対象のようになり、先に気づき矛盾に苦しみ戦うほど子どもを持つことの優先度が高くないと(他にも理由はあるが)私のようになる。

    違う選択をしているけれど、私もこの人達と表裏一体。

    もともと知ってはいたけど、自分の中の矛盾した希望や価値観のせめぎ合いが明示されていて分かるなぁと思うこと満載。

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    2017年05月04日
  • なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造

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    ・仕事と家事・育児の両立にいっぱいいっぱいの共働き家庭
    ・家事・育児の責任を一手に背負い、逃げ場のない専業主婦
    ・「稼ぎ主プレッシャー」と滅私奉公的働き方を課された男性
    こうした「共働きも専業もしんどい」状況は、じつは日本社会の「主婦がいないと回らない構造」が生み出していた。
    長時間労働や無制限な転勤など、終身雇用・年功序列という制度で回してきた「日本のサラリーマンの働き方」。
    これらの制度は、主婦の妻が夫を支える前提で作られている。
    専業主婦前提の制度は、会社だけではない。
    丁寧すぎる家事、保育を含む教育への予算の低さ、学校の仕組み……問題は社会の様々なところに偏在し、それぞれが絡み合って循

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    2025年09月25日
  • 「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~

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    上位層のかなり優秀な女性たちに絞った内容でした。
    ぜひ、上位層だけでなく他の層の育休世代の方のお話もかいていただきたいです

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    2025年09月20日
  • 「東大卒」の研究 ――データからみる学歴エリート

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    東大分析✖︎本田由紀先生。

    教育、経験格差、再分配のされなさ、に、最近大変興味(と言うとなんか面白半分ぽくて良くないが、“問題視“というには行動が伴わなくて申し訳ない。)があり、また、仕事で東大生たちと関わる中で、そのエリート同質性(あまりに家庭環境が良い人たち、有名校出身者ばかり)に危機感を覚える中で、新聞で紹介された本。
    本田由紀先生だし、きっと面白い。と思ったら面白かった。

    何より私の中で新しかった、第一世代(非大卒の親を持つ大学生)と大卒の親を持つ学生との分断。

    東大の中に、ジェンダーだけじゃない、複合的な分断や差別があること、なんとなくわかってたけど、はっきりと可視化された。

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    2025年07月11日
  • 「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~

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    従来の「男女平等」は、女性が男性並みに働くことを前提とした制度と期待のもとに進められてきた。本書を通じて、平等の名のもとに男性の価値観が標準化されてきた事実に気づかされた。「女性を男性と同じとみなす」のではなく、「女性と男性を同じとみなす」ことこそが、本質的な平等である。

    高度経済成長期型の「男性稼ぎ手モデル」は、人口構造や家族形態の変化の中で制度疲労を起こしている。共働きが一般化した今、長時間労働と企業への無限のコミットメントを前提とする働き方は、現実にそぐわない。

    子育て中の女性が「ぶら下がり(=企業への貢献意欲が低い)」と見なされがちな背景には、労働時間や職場での可視性に偏った評価基

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    2025年05月31日
  • 「東大卒」の研究 ――データからみる学歴エリート

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    東大卒の人は誰と結婚するのか?に興味があり購入。
    東大卒の男性は男性平均の結婚率よりも高い。恐らく年収との相関が強い。
    東大の女性は結婚できないというのも誤り。
    国立大学は私立公立に比べて同類婚が多いというのも納得がいく。

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    2025年05月24日
  • 「東大卒」の研究 ――データからみる学歴エリート

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    ●2025年5月12日、5/8に吉祥寺・外口書店で見つけた「不安に克つ思考」をメルカリで300円で出品してる方がほかに出してた「分子をはかる」(300円)を出してる医療系の女性がほかに出してた本。920円。

    ●2025年5月26日、東京大学・書籍部にあった。セッションで寄った日。

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    2025年05月26日
  • 教育にひそむジェンダー ――学校・家庭・メディアが「らしさ」を強いる

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    ボーヴォワールが『第二の性』で「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」と語ったのが1949年。
    75年かかって日本の教育現場(特に大学で)でも、「らしさ」を強制していることを訴えることができるようになったんだね。
    今後、ジェンダー問題に取り組んでいくためには、一人ひとり個別に対応することが求められるわけだけど、これは効率性を捨てることになる。そこまで社会は成熟しているかな?

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    2025年03月07日
  • 教育にひそむジェンダー ――学校・家庭・メディアが「らしさ」を強いる

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    女性差別については話が多かったような気がする。隠れたカリキュラム的なことを期待して読んだから、ほぉって感じだった。

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    2025年02月09日
  • 教育にひそむジェンダー ――学校・家庭・メディアが「らしさ」を強いる

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    高校か大学の教養でこういう授業を受けていたら、大学生活をもっと自己肯定感高めに生きられたのではと感じる。
    本書では大学におけるジェンダーバイアスまでで終わっているが、個人的にジェンダーバイアスが1番強いと感じたのは新卒就活から新卒社員としての最初の数年だった。「社会人」というよりも、新卒横並びの就活の結果として、大学生の悪いところがさらに濃縮されたような、金を稼げるようになった擬似大学生的新卒社員の世界についてもこういう研究が進んでほしい。

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    2024年12月22日
  • 教育にひそむジェンダー ――学校・家庭・メディアが「らしさ」を強いる

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    赤ちゃん・小学生と、無邪気な幼少期を通して受けるジェンダー刷り込みが意外と強烈で驚いた。
    中高・大学の章はわりと自覚的に経験してきたことが多かった。
    もっとこうした知見が広まり、配慮し合う世界になってほしい。。。

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    2024年12月18日
  • 教育大国シンガポール~日本は何を学べるか~

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    教育大国シンガポール
     教育に思いっきり突っ込んでいったシンガポール。煽られ、疲弊する、競争社会。日本も同じく、サピックスに入るために塾に行く。これを、あまりにも悲しい、詰め込み教育の行く末と案じても、子供をもつ親なら子供の将来を憂い、準備してあげたい、そのためにベストな方法が今はサピックスなんだからしょうがないというふうに整理されてしまう。シンガポールも、小さな国だからこそ、その生き抜くためのエナジーとしての教育に力を入れてきた。アプリケーショだけで1000ドルもとる教育とは、選別とはなんだろうね、と思う。差別がかなり行きすぎていて、バングラデッシュの人はシンガポール人と何人友達できた?と聞

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    2024年08月02日
  • なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造

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    共働きでも専業でもそれぞれつらい。
    そこには、男は仕事、女は家庭という固定観念から男は仕事を辞められず、女性はキャリアを諦めざるを得ない。
    かと言って専業になると子育てが大変な上、保育園にもまともに入れない。
    スラスラ読めた1冊。

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    2024年04月01日
  • なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造

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    今の日本は、構造面と人々の慣習面(マインド面)から子育てしながら働き続けることの難易度が高くなっているとよく理解できた。これからの自分と家族がどう舵取りをしていくか沢山のヒントを得ることができた。

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    2023年10月09日