中野円佳のレビュー一覧

  • 「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~

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    なんでバリキャリ女性ほど出産を機に辞めてしまうのか、その辺の理由、背景が分かりやすい。
    確かに、男性にも読んでほしい本。

    自分が出産を控える立場になって感じることだが、復帰してバリキャリを続けるか、それなりに妥協して働くか、会社を変革してさせるようなパイオニア的なスーパーな女性を目指すか、戻る場所があることに感謝して淡々と与えられた業務をこなす日々を送るか、など、どんな立ち位置とかスタンスで行くべきか、将来の自分を想像しながらもまだまだ他人事として考えてしまう。

    実際に、育休から復帰して、両立してみてはじめて見えてくるものもあるんでしょうね。

    色々考えさせられた。

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    2016年05月20日
  • 「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~

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    やる気はあるのに、思うように働けない女性たちがいる。両立が出来ないのではない。周りがやりがいを奪っていまっているのだ。もちろん子供ができて優先順位が変わる人もいる。それでも、やる気ある女性が不必要な配慮をされることなく、働き続けることのできる社会であってほしい。
    論文としての有意性はともかく、こんな女性たちがいるんだという、生身の声が世に出ることに意味があるんだと思う。あとがきに著者の思いが詰まっていてじんとくる。

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    2016年01月01日
  • 「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~

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    論点は分かりやすかった。
    ただ、本書にもある通り、サンプリング事例がある程度偏っており、まずはここから、ということなんだろう、と思う。

    比較的恵まれている層でこのレベル、と考えると実態はもっとひどいんだろうなあ、と思う。
    本書の読み方にもよるのだろうけど、もっと残業のない社会(夫も育児しやすい環境)が大切なんだろうな、と感じた。それが難しいから、なんですが。。

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    2015年08月24日
  • 「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~

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    ネタバレ

    彼らよりちょっと上で、降りてしまった身としては大変実感があるのとそれでもやはり私たちの時とは違うのだとの感慨と。女であることのめんどくささは変わらないねえ。

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    2015年06月17日
  • 「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~

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    2014年初版、この頃の育休取得世代と比較して10年後の今はだいぶ時代が変わっているように思えてしまって、途中からはパラパラ読み…
    転職はよく聞くが退職を選ぶ人はほぼ周囲にはいなかったり、男性上司や男性同僚の育児参加率も上がっているので理解度は高くなっていると思う。だからこその新たな課題もあるのだけど。。

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    2025年10月22日
  • 「東大卒」の研究 ――データからみる学歴エリート

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    そういえば、何年か前にアンケート依頼があり、あまりに面倒くさそうなので、スルーしてしまっていたという記憶があった。

    こういう本になる事がわかっておれば、アンケートに回答していたかもしれない。そうすると、回答者の年代範囲がもう少し広まっていたであろうに、ごめんなさいm(_ _)m



    図が小さくて全く見る気がしない。その代わりに文中でひとつひとつ細かに説明はしてくれているのだが。読み疲れてしまう。まぁ学術論文ならこれで良いのだろうが、一般読者向けにはなぁ・・・

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    2025年10月18日
  • 「東大卒」の研究 ――データからみる学歴エリート

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    日本の学歴社会の頂点に立つ東京大学は、実は大きな格差を内在している。男/女、東京圏/地方という四象限で分析すると、マジョリティとしての東京圏男子と、マイノリティの地方女子の大きな格差が浮かび上がってくる。東大に入学してくる新入生の半数程度が東京圏男子であり、中高一貫校を経て鉄緑会のような塾歴を持ち進学してくるのが特徴である。地方男子が約30%、東京圏女子が15%と続き、地方女子は約5%となっている。

    東大卒、という学歴に期待されるのは大きく2つの伝統的キャリアがあり、研究機関として世界に伍する最先端の科学技術を探求する研究者と、官僚養成機関として国家の中枢を支える公務員というイメージが先行し

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    2025年07月31日
  • 「東大卒」の研究 ――データからみる学歴エリート

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    話題性としては注目していたが、中身としての新鮮味はそれほどでもなかった。本著のような量的調査で一定の担保を踏まえたうえで、質的な語りがより見られれば面白いとは思う。

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    2025年07月12日
  • 教育にひそむジェンダー ――学校・家庭・メディアが「らしさ」を強いる

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    教育や育児のように若年世代が対象となっている場って意外と性別で分けるような言動がまかり通っていると思う。娘と息子がいるこの本の著者にしたって、ジェンダー意識が高いはずだけど何となく息子よりも娘をジェンダーニュートラルに……というか、ピンクやお姫さまに傾向しないように力を入れているような感じがした。ことほど左様に身近なおとなの存在が子どもに大きな影響を与えることだろう。
    とはいえ、好きなランドセルを選ぶエピソードなどから、親やその子どもをいとしく思う立場だからこそ危険を避け、その子の趣味に沿わない標準のものを選ぶよう仕向けてしまう気持ちもわからんでもない。そして子どもたちもそういう親の気持ちを忖

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    2025年03月25日
  • なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造

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    ・サラリーマンの働き方には妻の支えが不可欠。長時間勤務、全国転勤
    ・パート主婦は家計補助としか見なされず低賃金
    ・家事が高度化している。家電も増えたが家事に費やす時間はそこまで大きく減っていない、求める水準がどんどん高くなっているから
    ・一汁三菜は元々もてなし料理
    ・ワンオペの辛さは自分で時間をコントロールできないこと。専業で家事育児を担うのは精神的肉体的に大変
    ・母親が保育を担うことで国が予算をかけたり考えなくて良いしくみにされてきた
    ・小一の壁も大きい
    ・夫婦それぞれが、収入を得る役割、家族をケアする役割を分担したり交換したりしながらその時々の役割に適した働き方を選択し続けていくあり方を目

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    2023年06月06日
  • なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造

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    SNSで断片的に取り上げられる問題が整理されている本だった。転勤・長時間労働など働き方の問題や賃金の男女格差、専業主婦対共働き、保育の質・量の不足、など。著者はシンガポール在住とのことで諸外国との比較もあった。時代の変化とともに少しずつ変わってきてはいる、グローバル化社会で生き抜くためには変わる必要がある、とあったが、今現在渦中の子育て世帯としてどう動いていくかは自分で考えなければならない。

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    2023年01月09日
  • なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造

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    共働きも専業主婦もそれなりに辛く、男性もそれなりに辛く、今の社会システムが制度疲労をおこしてるという前提については概ね賛同できた。しかし、筆者は「主婦がいないと回らない仕組み」を壊す可能性をシェアリングエコノミー、ギグワーク、ジョブ型雇用などの中に見出しているが、私はそこには賛成できなかった。本書のなかでは繰り返し「私たちが子どもたちに残したいのはどんな世界か」が語られるのだが、私はジョブ型のような労働を切り売りするような働き方には人間らしい豊かさを感じないため、それを次の世界に残したいとはどうしても思えない。どちらかといえば、荒唐無稽なチャレンジを支えるためにベーシックインカムを実現する、と

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    2022年08月04日
  • 情報生産者になってみた ──上野千鶴子に極意を学ぶ

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     あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。
     
     2019年、東京大学の入学式祝辞でこう述べたのが、上野千鶴子さんであった。本書の冒頭で紹介されている。この言葉に、上野さんらしさが凝縮している。そして、その実践の場が上野ゼミだった。
     とてもハードそうだけれども、それを上回る実り多き学びの場だ。そして上野さん自身が、実によく気づき、支え、教えてきた。真の教育者の姿がここにある。登場す

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    2022年02月18日
  • 「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~

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    ネタバレ

    ジェンダーについて自分がどのように捉えているのか、本文中に登場する15人と比較する中で、第三者的に捉えることができたように思う。
    仕事と育児とのバランスに関する自分なりの納得感の得方、落としどころを見つける上で参考になると感じた。
    今回扱われているのは0-2歳子育て中の女性たちだが、その後子どもの年齢が上がって行くにつれて別の葛藤が生じるように思われ、そちらについても興味深い。

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    2021年10月21日
  • なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造

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    緩い階段、という解が得られるのか今の自分にはまだ見えてない。。渦中の主婦にとっては、問題提起や分析は納得だが、そんなに希望が見えてこないので読むのはちょっとしんどい。

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    2021年09月05日
  • なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造

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    なにか課題があるにも関わらず当事者たちが「自分で選んだんだから」と自己暗示をかけることで、
    本当は改善されたほうが良い既存の課題含みにシステムは放置され、ときに強化される可能性もある

    再生産労働

    共働き家庭が、喉から手が出るほど欲しているはずの「子どもとの時間」。長すぎると持て余すが、短すぎると渇望する。その二極化に親が四苦八苦している。

    フルとパートの間くらいの働き方→ショートフルタイム

    専門性が高く高所得を確保できる個人はギガエコノミーの経済圏でも活躍できるが、低技能層にまで拡大していくと、懸念もある。

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    2021年07月04日
  • なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造

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    飛ばし気味に読んだ

    たくさんある、○歳の壁

    ギグワークを新しい選択肢として残しているものの、高い能力を持った人に限られるとか、社会の構造が変わってもできるか、とか課題も残してる

    男の方が、自分自身のキャリアをどれだけ周りと柔軟にできるか
    緩やかな階段; きつい期間をやり過ごしてその後キャリアを築けるように

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    2021年01月03日
  • なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造

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    "手料理がうまくないと女性として失格、というような世間の見方もぜひやめてほしい。結婚披露宴でのファーストバイトで「一生美味しい料理を作ります」みたいな司会も、芸能人の結婚会見で妻の料理で好きなものを夫に聞くのもやめてほしい。料理をするのは女性でも男性でもいいし、その在り方もさまざまに変化していくものだろう。"(p.123)

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    2020年05月08日
  • なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造

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    分析がしてあるのかどうか分からなかった
    でも、対象は興味ある、自分のことだから、ここから何か読み取って生かしたいが・・・

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    2020年03月23日
  • なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造

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    “家に専業主婦の妻がいる男性“だらけの職場で正社員として勤務しつつ、激務の夫に頼れないで、小1の壁に苦しんでいる今こそ読まなくては!と手にとったものの…
    社会構造の問題点が分かりやすく論理的にまとめられてはいるけれど、具体的に私達子育て世代が役員世代にどのように働きかけていくか、どのようなサービスや公的支援を利用していけば良いかといった解決策の提示は一切なく、ただただ、辛い事実が羅列され、こんな世の中で子育てとか無理ゲーじゃんと、絶望的な気持ちになります。
    確かにタイトルも、''なぜしんどいのか''であって、''どうすればしんどくなく

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    2020年02月24日