山下聖美のレビュー一覧

  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 宮沢賢治 ほんとうの幸いを生きる

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    賢治の生涯について改めて読み返してやっぱり好きだなぁ。TV、本何度も見たけどそれだけ魅力ある。もう、読んで頂戴っていうだけ。

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    2023年01月01日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 宮沢賢治 ほんとうの幸いを生きる

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    宮沢賢治に関する作家論や作品論は膨大かつ難解なものが多いという印象を受けます。
    本書は、「ほんとうの幸い」や「生と死」など賢治研究で頻繁に取り上げられるテーマを平易な語り口で解説しているため、私のような初学者であっても読んでいて息切れすることなく楽しむことができました。読んでいると、国語の教科書に掲載されているような賢治作品の他にもいろいろと接してみたくなります。個人的に「土神ときつね」が気になりました。
    あくまでも概論なので気になる作品に関しては、実際に自ら手にとり数ある研究を参照しながら少しずつ深めていく必要がありそうです。
    「銀河鉄道の夜」に関する章で、「永久の未完成これ完成」であるとい

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    2020年01月31日
  • ―新書で入門―宮沢賢治のちから

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    宮沢賢治という人を知るための入門書として最適だろう。
    また、既に詳しく知っている人でもきっと新しい発見に出会える本だとも思える。

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    2013年05月11日
  • ―新書で入門―宮沢賢治のちから

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    [ 内容 ]
    愛すべきデクノボーの謎多き作品と生涯。
    フリーター、自分探し、パラサイトシングル、「シスコン」-。
    「雨ニモマケズ」や「銀河鉄道の夜」、あるいは絵本や教科書で出会った童話や詩を通じて、日本人にもっとも親しまれてきた作家の一人、宮沢賢治。
    その人生には、現代のこんなキーワードがあてはまる。
    この「愛すべきデクノボー」の謎多き人物像と作品世界を、若手女性研究者が、数々の意外なエピソードと特異な感覚のちからに注目しながら読み解いていく。

    [ 目次 ]
    1章 神童誕生-幼少時代(明治二十九~四十一年)
    2章 思春期の葛藤-盛岡中学校時代(明治四十二~大正三年)
    3章 光と影の青春-盛岡

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    2011年05月22日
  • ―新書で入門―宮沢賢治のちから

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    この夏、花巻で羅須地人協会を訪れたことで手にした一冊。薄い新書に濃い宮澤賢治の一生が早送りで繰り広げられています。それがコマ落としの映像のようなユーモアを感じさせるのは常に熱狂し常に困惑し常に失敗をし続けたその動きの多動性にあるのかも。そう、圧倒的に現実に向き合うことを求め続かながらも一度も現実と噛み合うことのなかった「非現実的な現実志向」の矛盾。それは可笑しみでもあり哀しみでもあり苦しみでもあります。そんなイートーブのピーターパンの物語だからこそ時代を超え世代を超えファンタジーに成り得ているのだと思いました。そういう意味では同世代のウォルトディズニーとのシンクロニシティを指摘しているのには衝

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    2015年09月08日
  • ―新書で入門―宮沢賢治のちから

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    宮沢賢治の詩や童話はたいていの人が知っているが、その全体像はなかなか摑みにくい。

    新潮新書の「新書で入門」シリーズは初めて読んだが、簡潔で要を得ている。

    五感が鋭い人でしばしば共感覚をも思わせる。また第六感も優れていた。エピソードとしたら賢治の理想の女性像が妖精のような慈母のような人というところが興味深かった。

    賢治作品を改めて読んでみようかという気になった。

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    2009年10月04日
  • ―新書で入門―宮沢賢治のちから

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    宮澤賢治本。五感・六感の持ち主。めっちゃストイック。お金持ちで、父との確執があって。妹が大好きで。作品の幻想的な世界観とはまた別の姿が知れて面白かった。弟の清六さんが売り出していたのは知らなかった。宮澤賢治のこと、いろいろ読んでみたい。

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    2022年07月07日
  • ―新書で入門―宮沢賢治のちから

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    農業への思い入れ、父親との関係、賢治の死後に弟がプロデューサー的役割を果たしたことなど、宮沢賢治の生涯が簡潔にまとめられている。

    中学卒業後は家業を手伝っていたが、父親に上級学校の受験を許可され、盛岡高等農林学校に合格した。口頭試問では、「日本の人口はますます増えて米が足りなくなる。よい米をたくさんとれるようにして国民生活を安定させたい」と答えた。

    農林学校を卒業後、7ヶ月間東京で過ごしたが、妹トシの病気を機に帰郷し、翌年春から農学校の教師として働き始めた。この4年間に「春と修羅」「注文の多い料理店」も出版している。

    30歳で教師を辞めると、トシが療養していた別宅を改装して羅須地人協会を

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    2018年10月31日
  • ―新書で入門―宮沢賢治のちから

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     教科書で呼んだ「永訣の朝」が忘れられません。妹トシとの別れが、全世界へと押し広げられます。「わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ」という自己犠牲の果てにあるこの最後の1行に、幼いながらに震えたものでした。

     この本は宮沢賢治の入門書になっています。今書いた自己犠牲の精神の話から、超越した感覚、いわゆる「共感覚」について、それに「ほんとう」の探究についてなど、改めて宮沢賢治について知ることのできる内容です。

     原作を知らずとも、だれもが銀河を走る汽車の姿を浮かべることができる・・・それってすごいことですね。時代を経ても読み継がれる普遍性・・・他の作品も味わいたいと思います。

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    2015年04月23日