中嶋聡のレビュー一覧

  • 「新型うつ病」のデタラメ

    Posted by ブクログ

    職場に休職からの復帰者が来たが、予想に反して極めて普通。そのうち「あいつ、新型うつだったみたいだよ」という話が聞こえてきて、新型うつについて知りたくなった。
    本書は、タイトルは過激だが、色々な人のレビューのとおり、まともな内容の本のようだ。新型うつの説明のため、あるいは、従来型うつに対する誤解を排するため、うつ病についてかなりの紙数を割いており、まだるっこい感じもするが、精神病理学の歴史的蓄積や正統な理解を示したいという著者の真摯な態度と評価できよう。
    その上で、新型うつの問題点について、社会的公正さという観点を中心に、様々な角度から指摘していて、もっともだと思わされることが多かった。
    現代を

    0
    2012年11月13日
  • 「新型うつ病」のデタラメ

    Posted by ブクログ

    自分の病気が従来型うつなのか、新型うつなのか、発症初期は本当に悩みました。「こんなのは新型うつかもしれない、自分の弱さなんだ。」と自分を責める日々。でもこの本を読んでやっぱり新型じゃない、従来型うつだったんだと確信が持てました。そういう視点で読んでみるのもアリな良書だと思います。

    0
    2012年08月31日
  • 「新型うつ病」のデタラメ

    Posted by ブクログ

    やっぱりそうだったんだ。
    「従来型うつ」と「新型うつ」とは違うってこと。

    (2012/8/7)

    0
    2012年08月25日
  • 「新型うつ病」のデタラメ

    Posted by ブクログ

    新型うつ病の存在が気になっていたので、読みました。精神科医が、厳しく指摘するラストに納得。何でも病気にしてしまうのは、間違いだと実感しました。

    0
    2012年08月20日
  • 「新型うつ病」のデタラメ

    Posted by ブクログ

    うつ病から新型うつへ。新型うつという言葉を聞いたのは香山リカさんの本が最初ではなかったか、と思います。傷病手当金や障害年金受給のためにうつ病になりたがる患者が目立ってきている、と。そもそもうつ病とは?という解説から。こんな患者が、という事例だけでも参考になります。

    0
    2012年06月28日
  • 「心の傷」は言ったもん勝ち

    Posted by ブクログ

    セクハラや痴漢など、被害者の権利が強すぎる社会を「被害者帝国主義」と著者は呼ぶ。
    短絡的に、物言えば唇寒し、となる社会は、あまりにも寂しい社会ではないだろうか。
    曖昧さや裁量を許す社会の必要性を強調したい。

    0
    2010年07月15日
  • 眠れぬ夜の精神科-医師と患者20の対話―

    Posted by ブクログ

    なかなか面白かった。最近の「不登校は休ませちゃえよ」とか「気分が沈んだらお薬飲みゃいいよ」というような,傾向に疑問を持っていたので,筆者の言葉に共感。
    保守的な考え方なのかもしれないけれども,いわゆる社会一般的な常識をまっとうに持ち続けることは大切だ。そして,最近の心の病に関する風潮は,やはりどこか内省抑制的というか,問題の外在化が進んでいるような気がしてならない。これは危ういことだと思う。

    0
    2010年06月06日
  • 「心の傷」は言ったもん勝ち

    Posted by ブクログ

    精神科のお医者さんが書いた本。心の傷についてというより、世間一般についての筆者のスタンスを書いているといった感じ。
    発想は割と保守的な方のようなので、内容はいわゆる「至極真っ当」とも言うべきもの。新しい発見というのは特になかった。
    とりあえず一つ突っ込むとしたら、何に感情的好意を持つかについては、歴史の積み重ねによる世代差があるということ。たとえば彼は、「看護士さん」ではなく「看護婦さん」という言葉に好意を持つというが、彼より若い人がそうだとは限らない。そのうち看護婦という言葉が死滅すれば、看護士という言葉に人はそれぞれの印象を持つだろう。結局言葉ひいては文化を作っているのは今を生きる人間なの

    0
    2009年10月04日
  • 「心の傷」は言ったもん勝ち

    Posted by ブクログ

    うつ、解離性障害、PTSD、、、エセ「被害者」がのさばっている世情の分析はその通り!と共感するところが多く、「セクハラは犯罪だろうか」など、その部分的な字面だけからだとバッシングが殺到しそうな内容だが、そこは文章なので、きっちりと本意を説明してくれています。

    ただ最後のあたりの処方箋で、辺縁を活かすだとか、精神力を鍛えよう。。。とあって、これらもその通りだと思うのですが、「心の傷」を持っていない人にしか通じないというか、そういう人たちがエセ「被害者」にならないようにする処方箋でしかないような気がします。
    エセ「被害者」にどう向き合うかという、処方箋を期待したんですがね。

    本書のタイトルだけ

    0
    2009年10月07日
  • うつ病休職

    Posted by ブクログ

    また最近、周りに鬱の人が増えてきて、鬱に関する本を読んでみる。
    鬱とはという本ではなく、精神科医が思う鬱病休職になるまでの診断や鬱病ではないが、企業側の意向もあり、診断書を求められる現場の実情を書く。まあ鬱増えているよなと改めて思ったり、企業の労働問題を病気で片づけようとする企業、患者に言い寄られ精神科医は大変だなと思ったり。

    【学】
    上司が「とりあえず病院にかかって、休め」と言う。
    医者は(鬱病ではない場合は)病気じゃ無いので、休職の診断書は書けません。本質は労務問題なので、「病気としてとりあえず休む」というのは本筋では無いでしょうと言う。

    うつ病と抑うつ反応の違い

    精神科治療の基本は

    0
    2018年02月06日
  • 眠れぬ夜の精神科-医師と患者20の対話―

    Posted by ブクログ

    「眠れない」「会社に行くのが辛い」「気がつくと手首を切ってしまう」----さまざまな症状に苦しみ、精神科を訪れる人々。しかし、そこでは実際にどのような「治療」が行われているのか、意外と知られていません。精神科医が、豊富な臨床経験をもとに、診察室でのやりとりを再現。原因は? 治療法は? 薬の副作用は? 誰もが知りたい「心の病」に関する20の疑問に、医師が本音でこたえます。(中表紙)

    0
    2017年12月10日
  • 「心の傷」は言ったもん勝ち

    Posted by ブクログ

    精神的に弱い現代人の問題を一刀両断という印象を受けた。小気味良いと思う反面、それは言い過ぎでは? と思うこともあった。精神医から見た人の弱さについての考察を期待して購入したのだが、セクハラを含めたハラスメントに関すること、医療訴訟の脆弱性など新たな視点を得られた。「被害者帝国主義」の章では、被害者・病人を世間が保護するという優位性を生かした(未必の故意を含め)行為に背筋が寒くなる思いがした。

    0
    2017年09月01日
  • うつ病休職

    Posted by ブクログ

    苦悩と病気の違いが、専門家の観点から語られていて、わかりやすかった。
    働く人のメンタルの問題は、色々な課題があるが、やはり診断書ビジネスのようになるのは良くない。
    本当に必要なことは、悩んでいる人に対して、必要な手を差し伸べてくれる環境があるかどうか。

    0
    2017年08月01日
  • うつ病休職

    Posted by ブクログ

     現代の社会問題にもなりつつある、うつ病からの休職。どのような過程を経て病気になり、休職に至っているのかを読み解いている本著。

     うつ病が増えた原因として診断基準が変わった、端的に言えばうつ病のハードルが下がったことによる、本来抑うつ状態と認定されるもの=うつ病になりつつあるということ。そして、本質的には労働環境の悪さが招いた患者の苦悩が、うつ病にすり替えられているという現象とでも言えばいいのか。現代社会に起こるべくして起こったような感じが正直否めない。

     読んでいて実感することもあるし、うつ病≠抑うつ状態ではないことも分かった。ただ、この本にこんなことを望んではいけないのだろうけど、寄り

    0
    2017年07月30日
  • うつ病休職

    Posted by ブクログ

    20170629 病気で長期休暇中という立場から興味が持てたので読んでみた。色々な救済手段があることについては参考になった。心の病気は自分次第で何とでもなるのでは?と思いつつ自分の病気に立ち向かう。

    0
    2017年06月29日
  • 「新型うつ病」のデタラメ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新型うつ病が増えたのはなぜか。
    著者は、以下の3つだという。
    ①精神病理学の衰退
    ②抗うつ薬SSRIの出現
    ③精神力の低下

    ①昔は精神病理学に基づいた直観的な手法で診断されていたが、DSMという機械的な診断手法の登場で、表面的で安易な診断がくだされるようになった。
    ②SSRIという抗うつ薬が登場し、製薬会社のキャンペーンなどの効果で、うつ病が浸透した。
    ③現代人の精神力は低下し、甘えとしてのうつ病が増えている。

    ②は冨髙振一郎氏の著書に詳しい。本書は①に詳しい。

    0
    2016年04月02日
  • 「新型うつ病」のデタラメ

    Posted by ブクログ

    従来のうつ病と最近よく言われる新型うつ病の違いについて記述した一冊。

    彼は精神科医として比較的コンテンポラリーな立場で、新型うつ病については手厳しい論調。
    色んな精神疾患があるし、彼らに対して一様な見方・意見は意味がないとはいえ、実際にその手の症状で苦しんでいる人に対しての配慮や愛情が足りないと感じた。

    0
    2016年02月07日
  • 「新型うつ病」のデタラメ

    Posted by ブクログ

    新型うつ病が近年増加した理由は以下の3点のためだそうです。
    ①診断力の低下
    ②新規抗うつ剤(SSRI)の出現
    ③現代人の精神力の低下
    診断基準に合致しているからと安易に診断し治療することは、医師の診断力、倫理が問われる疾患です。

    0
    2015年12月25日
  • 「新型うつ病」のデタラメ

    Posted by ブクログ

    2000年以降急増した、従来とは異質なうつ病。診断書一枚で求職、傷病手当金や障害年金などの利益が得られ、社会にとっての負担になっている。現代人の精神力が低下している。

    困っている人のための制度のはずが、利得のノウハウとして知られてしまった。結局、本当に困っている人には不利益になるのでしょう。

    0
    2014年03月17日
  • 「新型うつ病」のデタラメ

    Posted by ブクログ

     てめぇのケツくらいてめぇで拭いて生きていきやがれ。

     甘ったれんな。請け負える責任しっかり背負っててめぇの足でしっかり生きていきやがれ!


     って、ことよね。要は。

     すげー共感します。

    0
    2013年10月14日