中嶋聡のレビュー一覧

  • 「新型うつ病」のデタラメ

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    メランコリー親和型とは「秩序に勤勉に尽くすことによって、「甘え」関係を維持」しようとする人格で、これが破綻した状態がうつ病であり、対して新型うつ病は逃避的傾向により特徴づけられると。判りやすい。依存症なんぞ皆甘えじゃという論旨には賛成しかねるが。著者のスタンスは相当マッチョ側だと思う。心底疲弊している時にこういう人に診て貰いたくはないな・・。

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    2013年03月27日
  • 「新型うつ病」のデタラメ

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    従来型うつ(自罰的、了解不能、治癒しやすい)と新型うつ(他罰的、了解可能、癖になりやすい、逃避傾向)の違いや、うつ病事態の症例数が近年大幅に増加している背景(精神病理学の衰退、副作用がない抗鬱剤の開発により積極的に治療をしやすくなった、精神科→心療内科とすることで敷居を下げた)を纏めた本。
    鬱事態に関する漠然としたイメージの整理と新型鬱に関する釈然としない感覚を(本当にこれって病気なのかとか)多少クリアにしてくれた。鬱事態、判断が難しい病気なだけに、少々理解が追い付き切らない部分もあったけど、総体的には分かりやすかった。

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    2012年07月01日
  • 「心の傷」は言ったもん勝ち

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    2008年07月22日 03:21

    躁鬱病に各種ハラスメント、解離性障害にPTSD・・ 最近になってぐっとメジャーになった病名や現象。

    私には「言ったもん勝ち」とまでは言えません。でも、若干疑問を抱えてたのも事実。

    「もう全部いやだ」と沈み込んでる人に、「がんばれ!やりとげろ!!」と無理強いすることがいいとは思わない。
    けれど「がんばれとは言わないよ、今はゆっくり休みなさい、自分がいいと思うまで」と甘やかすのも違うと思う。

    ~ハラスメントもしかり。「~された!許せない!」と憤慨する人に、「何言ってるんだ!社会においてそんなことも我慢できないのか!女は、部下は、そういう扱いをされ

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    2012年01月31日
  • 眠れぬ夜の精神科-医師と患者20の対話―

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    [ 内容 ]
    「眠れない」「会社に行くのが辛い」「気がつくと手首を切ってしまう」―さまざまな症状に苦しみ、精神科を訪れる人々。
    しかし、そこでは実際にどのような「治療」が行われているのか、意外と知られていません。
    精神科医が、豊富な臨床経験をもとに、診察室でのやりとりを再現。
    原因は?
    治療法は?
    薬の副作用は?
    誰もが知りたい「心の病」に関する二十の疑問に、医師が本音でこたえます。

    [ 目次 ]
    1 心の病気に関する12の疑問(「眠れないんです」―不眠症;「ゆううつで、朝起きて会社に行くのが辛い」―うつ病;「車を運転していると、突然胸が締めつけられて、死んでしまうのではという恐怖に襲われる

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    2011年05月23日
  • 「心の傷」は言ったもん勝ち

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    [ 内容 ]
    「心に傷を受けた」と宣言したら、あとはやりたい放題。
    詳しい検証もなく、一方的に相手を加害者と断罪する-そんな「エセ被害者」がのさばっている現代日本。
    PTSD、適応・パニック障害から、セクハラ、痴漢冤罪、医療訴訟まで、あらゆる場面で「傷ついた」という言い分が絶対視されている。
    そう、「被害者帝国主義の時代」が到来したのだ。
    過剰な被害者意識はもうたくさん!
    現役精神科医が示す処方箋。

    [ 目次 ]
    第1章 朝青龍問題と「心の病」
    第2章 軽症ヒステリーの時代
    第3章 セクハラは犯罪だろうか
    第4章 理不尽な医療訴訟
    第5章 被害者帝国主義
    第6章 「辺縁」を生かす
    第7章 精

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    2011年05月22日
  • 「心の傷」は言ったもん勝ち

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    人に”優しく”ないといけない社会に、”厳しさ”“我慢”“耐える”という美徳はどこへいった?「がんばらない」vs「それは甘え」ではなくて、どうしてその人は心に不安を抱えているのかを考えることが大事。「正しさ」は正しく使われるべき。
    体罰は容認されてはいけない。体罰でしか伝えられないものがあるかもしれないけれど、体罰を用いずにどこまで伝えられるかというのが教師の力量。つまり、理屈ではなく身体に直接言い聞かせねばならないような真剣な内容を伝えるには、どういう手段があるのか、安易に体罰に走らずに教えるのが教師だということ。そして、何が体罰で何が体罰でないのか、それは一例一例を吟味して考えることであって

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    2011年05月02日
  • 「心の傷」は言ったもん勝ち

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    精神科医の先生でも「ンなもん気合いで直せよボケナスが!」と思うことがあるんだなぁ、と。最近の日本人は打たれ弱くなってるっていうのは納得だけど、戦後日本人には戦争のトラウマで精神病患者が何人でてもおかしくないような状況だったにも関わらず、そうでなかったのは精神が今よりタフだったから、とか、昔は「パニック症」みたいに多様な精神に関する病名がなかったからだ。っていうのはどうよ。どうもこの精神科医の先生はノスタルジストじゃないかと思うよ。もちろんいろいろこじつけてるけど、基本「最近の若者はよぉ~」って言ってる親父に近い。
    あと自分と新潮社の本の宣伝っぷりといったら。もう苦笑いしちゃうくらい。「~につい

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    2009年10月24日