中嶋聡のレビュー一覧

  • うつ病休職

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    有意義な本だった。
    労働問題は現場の労働者の問題だけではなく、助けを求められる医師にも投げかけられていることを知った。
    著者は厳格な医師であり、安易なうつ病診断書の発行に対して疑問を呈しているが、実査問題、心療内科に駆け込む患者も、助けてほしい一心なので、その辺は難しい判断が必要になると思われる。
    職場で、どのような状況にあるかわからない労働者に対して医師は、どの様に接してばいいかは難しい問題だと思う。

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    2023年07月08日
  • うつ病休職

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    うつ病休職。中嶋聡先生の著書。うつ病休職は組織にとってとても対応が難しい問題であると思う。うつ病で苦しむ人がたくさんいる一方で、うつ病休職者が出た場合にはその求職者の所属組織や組織内の他のメンバーに負担がかかる。うつ病休職をしていながら、お金を受け取りながら、旅行や趣味、スポーツに興じているというケースを見聞きすると複雑な気分になるけれど、かといって本当にうつ病で苦しんでいる患者さんやその家族も多いから。

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    2018年09月03日
  • うつ病休職

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    ネタバレ

    うつ病、適応障害などに関心があるなら、ぜひ一度は読んでみてほしい。
    ただ、苦しくて医者にかかろうか迷っている人は、ときに厳しいことも書いてあるので読まないで医者にいってほしい。

    うつ病や抑うつ状態の違いについて述べている。
    読者の多くが読み進めていく中で「その違いになんの意味があるのか。苦しんでいるのであれば、助けてあげるべきでは」と思うと思う。
    私も半分くらいまで読んだときは思っていた。

    現代の風潮として
    うつ病のような状態が見られる人に対し
    甘えなのでは、と指摘することはご法度とされており
    「診断書」が印籠のように使われている実情はあると思う。
    実際に自分も、今思えばうつ病ではなく抑う

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    2018年01月13日
  • うつ病休職

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    ネタバレ

    職場の同僚にうつ病の方がいるので、うつ病のことをもっと知りたいと思い購読した。
    ここ数年でうつ病患者は急増している。うつ病の診断方法が不鮮明になったことと薬の変化が原因だといわれている。簡単に言うとうつ病のストライクゾーンが広まったため。それに伴ってうつ病休職が増え、深刻な社会問題となっている。会社側は本来、長時間労働、パワハラなどの労務問題が原因であるにも関わらず、休職という形で問題をすり替えている。労働者にとっても、とりあえず休めるし、お金も貰えるからwinwinな関係が成り立ってしまう。
    手っ取り早くうつ病と診断してもらうには、若い医師や心療内科を受診するといいらしい。診断書をもらうため

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    2017年06月29日
  • うつ病休職

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    同じ著者の「『新型うつ病』のデタラメ」も読んだことがあるが、本書は、いわゆる「うつ病」と呼ばれる幅広い症状について、真の(従来型の)うつ病とそれ以外の比較・対比を分かりやすく教えてくれる。それは、診断基準の変化など医学的側面よりも、症例や裁判例を具体例として用い、かつ、弁護士や企業の実務家も登場させて、労働問題の側面に光を当てていて、精神医療に疎い普通のサラリーマンにも分かりやすい言葉や発想で書かれているからではないかと思う。抑うつ反応とうつ病との境界などについても、敢えて単純化することで、正確性を若干犠牲にしても、ザクっと言えばこういうこと、という形で分かりやすさが重視されている。
    短時間で

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    2017年05月29日
  • 「新型うつ病」のデタラメ

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    新型うつについて知りたくて読書。

    タイトル通り著者は新型うつに懐疑的な意見を持っている。新型うつという名称を変更するべきだと提言しており私も賛成。本来、治療するべきうつ病が埋もれてしまうように思うからだ。

    新型うつは分からないが、うつ病だと診断されると保険加入に支障が出るなどのデメリットが生じる。新型や自称うつの人はどこまで理解しているのか。。

    新型うつは他罰的で自己愛的性格が強いので、本人よりも関わる周りが迷惑する傾向がある。精神的な被害を受ける周りの人たちへのフォローについても考える必要があるし、新型うつの人たちよりも仕事がしっかりとしている迷惑を被る周りの人へのフォローの方へもっと

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    2014年10月03日
  • 「心の傷」は言ったもん勝ち

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    ここで言われてる辺縁、いわゆる中腰のことですね。言い方は違うけど、何でも白黒はっきりさせられる訳が無いという考え方、共感できました。本作者はどちらかというと、何でもかんでもうつ病で片づけてしまうのはちょっと…っていうスタンスだと思ったけど、それは僕自身の考えとも合致するから、素直にうなずける部分が多かった。冤罪の話とかにまで言及されてるけど、そっちもやっぱり同意見だったし。という訳で、新たな知見を得るという意味ではそんなになかったけど、自分で思っていながらなかなか言語化するのが難しいと感じる部分が、非常によく著されていたという点で、自分的には高く評価できます。

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    2012年08月15日
  • 「新型うつ病」のデタラメ

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    精神科医がこれぐらいの物言いを言ってくれるとすっきりする。
    特に、「うつ病の不連続性と新型うつ病の了解可能性」については、非常に分かりやすく説明されており、一番ためになった箇所です。
    「徳」とか何とかいう所は余計だったけれど、全体的に良。
    内容については賛否両論あると思うけれど、こういう物言いをする精神科医がもっと増えて欲しいと思いました。

    「精神病理学は、伝統的に、それが内因性かどうかという問題にこだわってきました。内因性であれば、それは本格的な病気です。(中略)しかし内因性でなければ、それは病気ではあっても正常心理と連続したものであり、そんなに深刻に捉える必要がありません。」(p82)

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    2012年07月29日
  • 「新型うつ病」のデタラメ

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    最近ではしばしば話題に上り、知名度も増してきている「新型うつ病」似ついての解説書。
    「うつ病」についての理解を通して、この「新型うつ病」を理解しようとする試みの書。

    「うつ病」に関する説明は、歴史的経緯を中心に、かなり分かりやすくなっていた。それ故に、「新型うつ病」が、どういったものなのか、どういった経緯で現れ、そして広まったのか・・・などが分かりやすく解説されている。

    また、それのみにとどまらず、著者からの生き方・考え方に対する提言も非常に興味深く、共感を覚えるものだった。

    とかく、努力やストレスというものを”ないほうがいい”という価値観で物事が考えられるようになってきている。が、本来

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    2012年07月16日
  • うつ病休職

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    症例のおかげで話が入りやすかった。抑うつ反応とうつ病は似てる、ほぼ一緒のような世間一般的な考えからがらっと変わった気がします。
    個人的にはエンパワーメントの、弱者に対して権利意識を高める知識や手段を駆使して対抗できるよう援助のところが腑に落ちました。そうだなぁと考えさせられました。

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    2025年02月28日
  • 「心の傷」は言ったもん勝ち

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    「心の病」は体の正直な反応なのだから無条件に守られるべき。それが当たり前となりつつある世の中において、ともすれば時代錯誤な精神論ともとられかねない、しかし誰もが抱いたことがあるであろう思いがはっきりと述べられている。

    「病気になった個人を責めることはないけれど、『ちょっとくらいのストレスや不安に負けないように、普段から精神力を鍛えましょう』と言うことは可能」との一文にははっとさせられた。

    疾病利得について読んで、アドラー心理学の目的論を連続した。幅の広がった「心の病」は、都合の良いシェルターと化してしまっている面があることには大いに共感した。第三者の目に見えない症状であるからこその複雑さを

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    2021年08月28日
  • うつ病休職

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    うつ病で休職診断を出すことについて、精神科医の立場から述べた一冊。

    多少うつ病患者に厳しいと思う部分もあるが、うつ病と抑うつ状態を分けて考える必要があるという点においては共感した。

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    2019年07月19日
  • 「新型うつ病」のデタラメ

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    はじめの方は医学的専門的な内容が多くて難解だった。
    中ごろからは従来型と新型の差が分かりやすく書かれていた。
    いわゆる現代病みたいに言われている病気で、「デタラメ」というタイトルからちょっときつめの印象を持って読み始めたが、社会問題などにも言及されていて、最終的には非常に勉強になったと思う。

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    2019年01月14日
  • うつ病休職

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    2017.7/25 会社の保健室みたいなところに従事すること約20年。ここ10数年のメンタル不調者の増加と、それに対する会社サイドの安全管理義務の難しさを痛感してます。医療専門職の立ち位置、根本の問題など知ることができて結構目からウロコでした。

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    2018年01月09日
  • 「新型うつ病」のデタラメ

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    前に読んだ『「心の傷」は言ったもん勝ち』よりも私の知りたかったことが書かれた本だった。うつ病と新型うつ病は似て非なるものだが、職場や学校では自殺企図の心配から詐病ともとれる言動に振り回され、腫れ物を触るように過保護にしてしまう。本当なら著者のような精神科医がどこにでもいて、本当の病と怠け癖を見極めてほしい。残念ながらあまりにも少数派のような気がするし、それを思うと気が滅入る。「やる気はあるが、困っている当事者」と「困ってはいるが、やる気のない当事者」は違うというあとがきの一文は言い得て妙だ。

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    2017年08月31日
  • 「新型うつ病」のデタラメ

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    昨今増えていると言われている「新型うつ病」は
    うつ病ではないと言う事を医学的検知から説明しています。

    医学的説明が多いので、少々難しい部分も多いですが、
    症例の説明は具体的で非常にイメージしやすいものばかりでした。

    「新型うつ病」というのは、様々な要因で精神的に弱くなってきた日本人に
    副作用の少ないうつ病用の新薬を売りたい製薬メーカの思惑が重なって
    できた病気のようなものなんだそうです。

    病気として扱ってほしいと来院する人が増えているという
    現状は自分としてはいかがなものかと思うし、
    もう少し粘って踏ん張っていくべきなのかなと思います。

    筆者の説明を見ていると「新型

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    2015年10月08日
  • 「新型うつ病」のデタラメ

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    やや過激な表題であるが、従来型のうつ病との異同について分かりやすく書かれており、読みやすかった。
    うつ病の歴史についても詳細に学ぶことができて、私にとっては一石二鳥といったところ。
    後半は、著者の主観的な意見も多く、全てを理解した、同意したとは言えないが、全体を通しては興味深く読ませていただいた。

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    2014年12月05日
  • 「心の傷」は言ったもん勝ち

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    ネタバレ

    このタイトル。そりゃそうだ。「痛み」なんてものは主観なんだから、構造的に言ったもん勝ちである。
    だから何だ?気にするなって?唾つけとけば治る?そんなふてぶてしさを感じるタイトルではあるが、著者の姿勢はそこまでは居直っていないように思う。
    同じシリーズからでている「法令遵守が日本を滅ぼす」(これもすごいタイトルだ)にも通じる「厳密な線引き万能主義」とも言うべき価値観に対するアンチテーゼと受け取った。

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    2013年12月23日
  • 眠れぬ夜の精神科-医師と患者20の対話―

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    東大卒の精神科医さんが書いた初心者向けの「精神病ってどんなもの?」って感じの1冊です。
    筆者さんは、何でもかんでも「病気」にして、患者さんに「あなたは一切悪くありません」って対応する風潮はおかしい!と言うスタンスでした。
    世の中はきれいごとだけでは済ませられないはずなのに、現場の医師がきれいごとだけを言うのは責任放棄にもつながりかねないのだな…と思いました。
    そもそも精神科って微妙なジャンルで、つかみどころがないよねぇ…。
    なかなか面白かったです!

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    2013年07月08日
  • 「新型うつ病」のデタラメ

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    賛否が分かれそうな本。新型うつ病を病気とするか否かはさておき、自分の問題は結局自分で乗り越えなきゃいけないとかいうのには同意かな。

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    2013年03月20日