山本タカトのレビュー一覧

  • 南総里見八犬伝(1)妖刀村雨丸

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    かつて辻村ジュサブロー氏の人形に魅せられて、『新八犬伝』(NHK 人形劇)を見ていた私。今回は、山本タカト氏の表紙につられて手に取ってしまった・・・。

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    2013年03月23日
  • 南総里見八犬伝(4)八百比丘尼

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    ネタバレ

    再読も遂にラスト、四巻目!

    なんだか、駆け足で物語が進んだ気がする・・・
    敵のやられ方も基本的にあっさりしすぎてて、なんだか拍子抜けしないでもない
    それでも躍動感はあって、夫々目的や仇討ちに成功してるし、最後もハッピーエンドだけど・・・
    縁結びをくじ引きで決めるってどうなの (親兵衛とか一の姫とくっついて、一番下の犬士と一番上の姫って・・・とか思わなくもない)
    全体を通すと、善側の女性陣が可哀想な最期を遂げる人ばっかりだし
    結局妙椿/玉梓が最後どうなったのか不明なままだし、あとがきを今回初めて読んだんだけど、原作を1/7に縮めてあって、その分読みやすくはあったけど、登場人物も少ないらしいし、

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    2014年01月30日
  • 南総里見八犬伝(4)八百比丘尼

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    悪漢・蟇田素藤と八百比丘尼・妙椿によって御曹司・里見義通を人質にとられてしまった里見家。伏姫の神託を得るべく富山を行く義実のもとに現れた刺客を退治したのは、まだ十歳にも満たない少年であるはずの仁の犬士・犬江親兵衛仁だった! 親兵衛が活躍する妙椿戦、そして犬士が集結した管領戦を収録、偕成社八犬伝ここに堂々完結! 著者によるあとがきと八犬伝解説、人物事典も収録。

    第四巻もっと長いかな~と思ってたら三分の一があとがきと人物事典だったのでちょっと肩すかしくらったw なんかテンポいい感じ。さくさく進むけどちょっとダイジェストに近い感じの書き方になってるのはしょうがないかな。省略されがちな八姫との婚姻も

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    2012年11月06日
  • 南総里見八犬伝(3)妖婦三人

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    荒芽山で襲われちりぢりになった五犬士は諸国を旅し犬士達を探すことに。石浜城で小文吾が出逢ったのは、血塗られた対牛楼で仇を舞い殺す、智の犬士・犬阪毛野。庚申山で現八が出逢ったのは、化け猫が化けた父に苦しめられ妻・雛衣を喪う、礼の犬士・犬村大角。そして甲斐の国で信乃が出逢ったのは、死んだはずの許嫁、浜路に瓜二つの浜路姫だった――犬士のゆく先々、玉梓の怨霊の化身とも言える船虫たち三妖婦が次々邪魔をする。果たして犬士揃って安房へ辿り着けるのはいつになるのか? 犬士列伝の中でもピカイチの血生臭さと毛野の美しさがあまりに対照的な対牛楼編・冒険色が強く悲恋としても名高い庚申山編・和のシンデレラストーリーとも

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    2012年11月03日
  • 南総里見八犬伝(3)妖婦三人

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    毛野さんがうつくしい。挿絵が山本タカトさんだからか?笑
    船虫については独自解釈が入ってて面白かった。単なる悪役っていう扱いじゃなかった感じで、小文吾と会話する場面ではちょっときゅんとしました。小文吾はいい奴ですよ、ほんと。

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    2012年10月28日
  • 南総里見八犬伝(2)五犬士走る

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    芳流閣から転げ落ち行徳に流れ着いた信乃と現八、そしてそこで知り合った小文吾が犬士と知り意気投合。しかし古河公方の命を狙ったと言うことで信乃達はお尋ねものになってしまっていた。そんな状況の中、信乃は突然の破傷風に冒され生死の境を彷徨うことに。更に夫の房八に突然離縁された小文吾の妹の沼藺。そこへやってきた房八は小文吾を挑発し、義兄弟が刃を交えることに――事態は混迷を極めていく。仁の犬士・親兵衛が血の海から再生する、涙なしには語れない行徳編から、道節、荘助を加えた五犬士達が逃走劇を繰り広げる荒芽山編までを収録。

    自分でも↑のあらすじ書いててほんと混迷極めまくりだよよくついて来たな当時の読者。と思い

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    2012年10月28日
  • 南総里見八犬伝(4)八百比丘尼

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    あー終わっちゃった。親兵衛がチートすぎるなぁと…でも原作では最後の戦いには登場しないんですね。そしててっきり玉梓と直接のしのぎを削る対決があるのかと思いきや、割と最後はふんわり終わるんですね。ふむ。最後まで、下段の逐一の人物紹介がありがたかった。山本タカト氏万歳。そして読み終わってすごく『鎧伝サムライトルーパー』観たくなった…あれも純粋に面白いアニメだと思う!

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    2012年08月25日
  • 南総里見八犬伝(3)妖婦三人

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    散り散りになってしまった八犬士のそれぞれ。小文吾が毛野に良いように振り回されてるのが3巻のハイライトでしょうか。毛野ずるいなーキャラとしておいしすぎる。あと船虫がけっこう良い味。ラスト1巻!

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    2012年08月25日
  • 南総里見八犬伝(2)五犬士走る

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    元が長ーいので、おそらくかなり端折られてるのでしょうけど、そして個人的にはこれの2倍くらいは文章量あっても良いくらいなんですけど、それでもやっぱり面白い。勧善懲悪ってもやっぱりキャラクターが生き生きしてて良い。妖術使いの道節と長槍の現八が好き。

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    2012年08月25日
  • 南総里見八犬伝(1)妖刀村雨丸

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    何たって登場人物の名前を覚えるのが苦手で、何回か挑んではその度に誰が何やったか忘れて愕然とするシリーズの1つ。でもこれは同じ巻の中でも、要所要所で下段に登場人物が絵と簡潔な説明付きで挿入されるとても助かる八犬伝。しかも山本タカト氏の艶麗な表紙と挿絵。というか借りた最大の理由がそれ。信乃うつくしすぎる…続きが楽しみ。

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    2012年08月24日
  • 南総里見八犬伝(4)八百比丘尼

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    ネタバレ

    無事完結。
    おもしろかった。

    が、ちょっとあっけなかったか?
    妙椿はどこに?
    あの合戦のあと、玉梓の怨霊との直接対決があるとおもいきや、
    なんか四天王埋めて一件落着。
    しかも八剣士に八人のお姫様って・・・・。
    まあ、画面としてはめでたしめでたしでいいんだが、
    なんとゆーか物足りん感じもあり。

    後書きがおもしろかった。
    なんと原作の六分の1から七分の1だとは、
    とゆーことは原作で読んだらこの6、7倍ってこと?
    なんて大長編なんだ・・・・。
    しかも完結まで28年って・・・・。
    今より物語の種類も少なかったろうし、読者の渇望も強かったんだろうなあ。
    キャラクターグッズもいっぱいあったとのこと。

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    2012年01月30日
  • 南総里見八犬伝(2)五犬士走る

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    ネタバレ

    ちゃくちゃくと集まりつつある仲間。
    しっかし、なんか周りの人死に過ぎでは・・・。
    しかも壮絶すぎる。
    ぬいさんたちとか。
    ばっさり斬られてるし・・・・・。
    しかも男女の血が混じって薬になるって、すごいな、あの伏線。
    なんか感心しちゃったぞ。
    顔が似てる、ってゆーとこでいやーな予感はしたのよね。
    で、首もってこ~いってとこでこれは絶対だー、と。
    見知らぬ人のため自分の命さしだすなんて・・・。
    まあなんとゆーか祖先とか、いろいろ因縁はあるんだけどさ。
    あの老夫婦も。ばあちゃん、矢、かっこいい~っとか
    思ってたらこれもたまメッチャ痛々しい最期だし。
    でも、なんか凄惨なんだが、私グロイのはキライなんだ

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    2012年01月15日
  • 南総里見八犬伝(1)妖刀村雨丸

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    ネタバレ

    期待して読んだ「伏」がそうでもなかったのが
    なんだかひっかかっていたので、
    ちょいと本家本元を読んでみることにする。
    が、本文にあたる元気はなく児童書で。
    思いがけずおもしろく、一気に読んでしまった。
    ああ、こーゆーお話だったっけ。
    なんか悪い奴はとことん悪い奴でいっそ小気味いいくらい。
    はっきりしてておもしろい。
    珠ってゆー小道具がやっぱ効いてるよなあ。
    はっ、そーいやドラゴンボールの珠もこのへんからきてたりするのか?
    なんか無条件にわくわくする。

    八房はあるいみ呪いの一部、ってことなんだろーなー。
    なんたって狸の乳で育ってるし。
    とすると、その犬を伏姫が気にいるってゆーのも、呪いなのか?

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    2012年01月12日
  • 南総里見八犬伝(4)八百比丘尼

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    いや~、あっという間でした。  ホント、呆気ないほどサクサクと読めちゃってちょっと唖然としているぐらい・・・・。  もっとも、この第4巻はかなりバタバタと駆け足で纏め上げちゃったという雰囲気もあって、前の3冊と比較すると何かと不満も多いんですけどね。  それとね、これはこの最終巻に限った話ではないんだけど何とな~く記憶に残っている物語とところどころ違うのがちょっと気になります。  もっとも KiKi の場合、八犬伝と言えば「例の人形劇」と「この偕成社版全4巻」と「ぶつぎれのシーンごとの人伝伝聞」しかないわけで、本家本元の原本には未だ手を出していないわけだから、「何が正か?」は知らないのです。 

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    2011年10月08日
  • 南総里見八犬伝(4)八百比丘尼

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    八犬士そろって戦う。もっとドラマチックかと思いきや結構普通な感じ。それまでバッサバッサと人を切っていたのに、最後はみな慈悲深く敵の大将も逃がしてやる。未来の和平への道を進むスタートとなる感じで話がまとまる。作者が「あとがき」で八犬伝や滝沢馬琴について解説してくれる。また、本書は原作になるだけ忠実に、でもおよそ7分の1の分量にするために、ストーリーを単純化させたり、エピソードを変えているところがあると。原作には約400もの人が登場するそうで、むー、原作を読んでみたいと思ったけど、なかなか手ごわそう。あとね、やっぱりルビがずうううっとふってあって、本当に読みやすかった。特に人物名、フと気付くと違う

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    2011年09月03日
  • 南総里見八犬伝(3)妖婦三人

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    八犬士全員が登場した。特に今回は智の玉をもつ毛野と、礼の大角。大角は妻の雛衣がうっかり飲み込んでしまった玉がなぜか大きくなり妊娠していると勘違い…、悪霊に乗り移られた大角の父親に、胎児の生肝ほしさに切られてしまう…、それにより玉が大角の手元に戻るという、ものすごいストーリーなんだけど、さすが子ども向けだから、グロくない。あ、私がそう思うだけで子どもが読んだら、やはり怖くて縮みあがってしまうのだろうか?さて、そんなストーリーを読んだ翌朝、姿見に映る自分をみて、たまげた! まるで雛衣のように、玉が私の腹にも入っているようなのだ。ただきっと私の腹の中のは、犬士の玉ではない。だって大きすぎる。犬士の玉

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    2011年09月03日
  • 南総里見八犬伝(1)妖刀村雨丸

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    「ルビとイラストがついていて読みやすい」とあり、イラストはともかく、ルビは確かに読みやすかった。 中学生くらいの頃に『南総里見八犬伝』を夢中になって読み、「すごく面白かった!」という記憶はあるものの、登場人物名はおろか内容も言えなく、 本当によんだのか私?と自分を疑っていた。 今はガッツリ読む気力も体力もないのだけど、この度、ぼんきちさんが 子ども向けだけど良いよと紹介されいるのを見つけ、こりゃいいと読み出した。 いや、本当に読み始めてよかった。 面白い! 面白いし、今で言ったらスピリチュアル系。 そして人として大切なこと「義・忠・孝・信・礼・仁・智・悌」を知り。勧善懲悪(に今後の展開でなって

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    2011年09月03日
  • 南総里見八犬伝(4)八百比丘尼

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    最終巻。里見家を守る八犬士が、安房に攻め寄せる敵軍を打ち破り、物語は大団円を迎えます。表題の八百比丘尼は、玉梓の化身の妙椿という名の尼さんのことです。山賊上がりの悪漢に入れ知恵をし、里見家を襲います。ただ、この尼さんは悪漢の死とともに物語から途中退場してしまいます。最後は関東管領・関東公方の大連合軍と里見軍との海上戦となり、こちらの方がクライマックスのように思います。個人的には最後まで玉梓に頑張ってほしかったなぁ。憎たらしいほど&ぞっとするほど執念深くあってこその仇役だと思うので。巻末にかなり突っ込んだ(子ども向けだからと手を抜いた感がない)解説があり、おもしろく読めました。原文からの抜粋もあ

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    2011年07月15日
  • 南総里見八犬伝(3)妖婦三人

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    八犬伝シリーズ三巻目。ブッククラブで送付されるシリーズ物は最初の巻だけ読み聞かせしてやって、後は子どもが勝手に読み進める(または2巻目以降には手を出さない)ことが多いのですが、このシリーズはやや難易度の高い単語が多いせいか、波瀾万丈故に一緒に盛り上がるのが楽しいせいか、ここまでずっと読み聞かせ。残るはあと1冊となりました。本シリーズもわかりやすくまとまっていて悪くはないのですが、どうせ読み聞かせるなら講談調でべべんべんて感じだともっと楽しいのかも。やっぱり原文も覗いてみたいような。玉梓が乗り移った妖婦が犬士たちの行く手を阻みます。表題は妖婦「三人」ですが、冒頭近くで登場する船虫の独壇場です。夏

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    2011年07月15日
  • 南総里見八犬伝(2)五犬士走る

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    第一巻に続いて、二犬士が登場。伏姫のいいなずけであったゝ大(ちゅだい)法師と犬士たちが巡り会い、犬士たちも自らの宿縁を知る。残るは二犬士。敵との激闘をかいくぐり、犬士たちはこもごも運命の地、安房を目指す。前巻に増して血みどろ度全開。極彩色で派手な展開は、どこか、歌舞伎なんかに通じているような気がする。「重畳」「御意」なんていう大時代な言葉が出てくるのも楽しい。昨今、なかなか触れる機会がないし。子どもとの間で流行っているのは「御意」。「これって○○ってことだね?」「御意!」などと言って遊んでおります。「冥助」など、難易度が高くなると簡単な説明がつく。「冥助」は私も知りませんでした。勉強になりまし

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    2011年07月15日