山田真哉のレビュー一覧
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ネタバレ【おおまかな内容】若き女子大生会計士とぱっとしない青年会計士補が、監査の先々で不正を暴いていくお話。といっても、正義のヒーローを気取って長々お説教、なんてくどいシーンはなく、事件が終わればすんなり締めに入って、後味さっぱりな感じ。 【良かった】短編のそれぞれが筋道通っていて、事件像がわかりやすい。入り組んだ事情がなく、一話一話で扱っている会計のポイントがはっきりしているので読みやすかった。オチや伏線が露骨というかわかりやすすぎる……のは、ある意味良かった点か。 【良くなかった】ヒロインの女子大生がかなりおばちゃん臭い。語り部の青年は二九歳とは思えない頭の緩さ。総じて台詞回しが芝居じみて
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なんだか、この本の後書きにあるようになってしまった。以下は後書きから。
“わが国は会社員に対する源泉徴収や年末調整などあらゆる手段を駆使して、国民に税金知識を与えないようしてきた。マスコミを含めてロクに税金知識がない奴らばかりだからこそ、落ち着いて税金の議論を行えるのだ。『無知な国民から金額も知らせぬまま知らず知らずのうちにむしり取る』、これこそが国家運営の理想だ”
キャラやストーリーは前作の『女子大生会計士の事件簿』からの引き継ぎあったり、会計ミステリーが税金ミステリーに変わっています。一応、人の死なないミステリーですね。
ミステリーとしての話の作りは他のミステリー小説と比べると微妙なとこ -
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女子大生の藤原萌美が会計士として様々な事件を解決するミステリー仕立てになっています。面白くてとても読み易いです。知識の幅を広げることにもなりますし、読書に慣れるきっかけになるかもしれません。漫画化もされ深夜にドラマ化もされました。
筆者は若くして会計士になり、その知識を生かして会計の本も多数執筆されています。また、NHKの「ルソンの壷」(経済番組)でもレギュラー出演されています。会計系の本である、「さお竹やはなぜ潰れないのか? 光文社新書」も「世界一感動する会計の本 簿記・経理入門 日本実業出版社」も面白いです。さらに知識を求める人は一読されてはいかがでしょうか? -
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ネタバレ≪目次≫
はじめに
第1章 数字の達人は、特に何もしない~数字のウソ
第2章 天才CFOよりグラビアアイドルに学べ~計画信仰
第3章 「食い逃げされてもバイトを雇うな」なんて大間違い~効率化の 失敗
第4章 ビジネスは二者択一ではない~妙手を打て
第5章 会計は世界の1/2しか語れない~会計は科学
あとがき
≪内容≫
「さおだけ屋~」の山田真哉の第2弾。上下2巻の下巻である。上巻で「食い逃げされてもバイトを雇うな」と銘打ちながら、下巻では「~大間違い」と謳って、読者を好奇心(もしくは憤慨)に誘っている。
はしがきに書くように、会計は「科学」なので、数字を扱うが -
Posted by ブクログ
前著「食い逃げされてもバイトは雇うな」の下巻。
ちなみに私は上巻は読んでいないが、下巻だけ読んでも大丈夫な内容。
上巻をひっくり返したタイトルにした理由はこちらのあとがきで分かります。
印象に残った点は作者も主張する「会計信仰」
本当はもっと売上があるのに「成長率」という%を上げるためにそれを抑えるといった、予想のために現実を調整する逆転現象が起こってしまっている。
果たしてそれは健全な状態なのか、といったところ。
予算のためにお金を使い切るというのは割と聞く内容だが、ビジネスにおいて、その方法は推進をストップさせてしまうのでは?と思うのだ。
「禁じられた数字」という数字のトリック