田代真人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
必ずしも負の所得税(BI)が正しいとは言えないと思います。
ただ本書にあるような危機的状況になって外科手術するのか早いうちに内科的処置をするのか。
どちらが正しいのかはわからないですが社会保障費の増大が大きな財政負担になってるのは本書にある通りかなと思います。
1農業補助金の廃止
2関税の撤廃
3最低賃金の廃止
4企業に対する規制の撤廃
5政府による電波の割当の廃止
6公的年金の廃止
7職業免許の廃止
8教育バウチャー
9郵政民営化
10負の所得税
この10項目が本当に実行しないといけない事態が来ない為にできることをやらないといけないと思います。 -
Posted by ブクログ
以前何となく読んであまり印象に残っていなかったが改めて読むと非常に興味深かった。マンガなので導入としては良いと思われる。なお、原作者の池田氏のブログ等ではいつも納得させられることが多い。
池田氏曰く、「フリードマンの提案すが全て実現する日は、恐らく永遠に来ない」という。また、「それは、彼が正しくないからではなく、あまりにも合理的で、政治的な既得権を破壊するからなのだ」とも。これが、「1962年に書かれた「資本主義と自由」が(残念ながら)永遠に新しい古典である」所以であり、この指摘はかなり正しいだろう。
政治的なスタンスはどうあれ、「経済学上は正しい」これらの事実を心に留めておくこと(、その上で -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初マンガで「もしドラ(読んでいないけど)」パクッったのかと思ったが、友人に勧められて読んでみた。
良い意味で裏切られた、素晴らしい本
日本が直面している危機的な状況を多面的に捉えている
-膨張し続ける国債
-それを横並び意識で買い支えている銀行
-しかも半分以上あまり価値が無い
-ペイオフに関する無知により、ペイオフ時いかにも暴動起こしそうな市民
-マーケット主導のインフレ(主婦の無知)
-マスコミの先導的な役割
-無能な政治家、及び意思決定の遅さ
それらに加え、マクロ経済の勉強や金融の初期的知識の勉強になった
マンガで冗談のようにおきていることだけど、まんざら笑えないのがまた恐ろし -
Posted by ブクログ
2015年、日本に財政破綻と金融破綻が同時に訪れた危機的な状況で奮闘する文字通りの小泉ジュニア、というのが背景の漫画。ノーベル経済学賞受賞のミルトン・フリードマンが提起した政策を軸に話が展開する。
元々は功利主義とかリバタリアニズムにどちらかというと受け入れがたさを感じていて今もそうなのだけど、経済政策としてはフリードマンの主張に耳を傾けざるをえない現実があるという気がした。
サンデル教授は好きでテレビもよく見ているが、彼は哲学の人なので、彼の土俵で語られるリバタリアニズムとリバタリアンが主張する経済政策とは分けて考える必要があるかもしれない、と感じた。
彼らが問題にしているのは、既得権益 -
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「まぁマンガだから」というスタンスで読ませていただいた。
経済学の難しい理論は分からないであろうという前提。
「あわよくばこの本をきっかけに詳しく勉強しよう」というスタンスだ。
小難しいことは分からなくても、大まかな雰囲気で「日本の国債が信用を失ったとき」を感じることが出来た。
日本円の価値が下がるとどうなるのか、財政の緊縮を行うにはどれだけ多大な痛みと改革を伴うのか、よく分かる。
とても莫大な金額で切り詰める必要があり、現状の国政でそれだけの財政切り詰めはまず不可能なこと、それでいてこのペースだと必ず財政破綻は起こるということを身にしみて感じた。
たとえ財政が破綻しても、恐らく日本の国 -
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近未来として確かにこのような未来を想定しておく必要があるのではないかと感じた。
若い人ほどこういった本を見ておくべきだと思う。
そして、そうならないようにするためにはどうするかを考えておかなければいけないし、もし本当にここに書かれていることと同じことが起こった場合にどうするべきかも考えておくべき。
この本を読んだときに「なかよしテレビ」の番宣番組でマツコデラックスが石破茂に対して日本の政治が不安だという話をしていた。マツコデラックスの主張としては「今まで日本は(戦後)ちゃんとした政治をしたことが無かったのではないか、今後は大丈夫なのか?」という疑問を投げかけていた。これはまったくその通りだと思 -
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長期国債が売れ残り長期金利が上昇。売れ残りの国債を日銀に引き受けさせたら邦銀が国債を売り始めインフレになった日本が舞台。それを小泉進次郎が資本主義と自由を参考に再建して行こうという話。舞台設定は2015年。近い将来こういうことが起こるかはわからないが、それが起こる前にも実行していくべきことはたくさんあるなと。負の所得税の実現はまだしも農業の補助金とか電波オークションとかなんとかならんのかな。結局財政再建には社会保障費がボトルネックで早い段階でそれを改善しなければ悪化の一途。そんなことはみんな考えているんだろうけど現実問題として改善されてないし。今後日本はどうなるんでしょうね。
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Posted by ブクログ
危機が表面化してから四苦八苦する話だが、なにをきっかけに危機が表面化したかが1ページのみの説明。即ち、国債入札で長期国債が大量に売れ残る札割れが起こり、長期金利が急上昇。その国債を日銀に引き受けさせたら、日本の財政は破綻したというシグナルを市場に送る結果となり、邦銀は一斉に国債を売り始めた。その結果ファンドも空売りをかけ国債は暴落、長期金利は10%を超えた。邦銀は数十兆の含み損をかかえる。また、日銀が国債を買ったためいっきにインフレが進行。円建て資産を打って外貨にかえようとする動きも広がり為替も円安へ。これがさらに輸入物価のインフレを引き起こし、それによって金利があがるというインフレスパイラル
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Posted by ブクログ
この本はプロローグにあるとおり、日本を舞台にした近未来物語であるが、中身はミルトン・フリードマンが1962年に創刊した「資本主義と自由」をベースとしたもの。
現在の日本を取り巻く震災復興支援や、増税、不安定な政権運営、継続される不況が今後も続き、日本国の財政は破綻寸前となる。2015年には長期国債が大量に売れ残り長期金利が上昇。メガバンクはじめ各金融機関や外資系ファンドが国債を大量に売り始め、邦銀売却分を日銀が買い取り通貨が市場にあふれ、インフレを引き起こす。
政府の債務不履行を阻止するため日銀が国債を引き受け続けなければならない事態となり、更なる増税を問う内閣総辞職、選挙が行われた。その結