香住泰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「幸せジャンクション」は、初老の主人公がキャンピングカーを相棒に、各地を巡る中で様々な人々との心温まる交流を描いた物語です。
読後、強く心に残ったのは、人と人との絆は、意識して関わろうとしなければ決して生まれない、ということでした。主人公も、旅の途中でつい見て見ぬふりをしてしまいそうな場面に遭遇しますが、そんな時、一歩踏み出して人と関わることで、かけがえのない喜びや発見を見つけていきます。他者への思いやりを持ち、積極的に関わろうとする主人公の姿勢は、読者の心を優しく包み込むようです。
また、物語の中で語られる主人公の過去のエピソードは、深く胸に突き刺さり、思わず目頭が熱くなりました。
こ -
Posted by ブクログ
様々な人と出会い、キャンピングカーで運び会話をしながらそれぞれの人生模様が垣間見える様は興味深かった。普通の乗用車よりもテーブルやキッチン、トイレがあって小さい家にいるような、そのキャンピングカーの雰囲気が乗る人の心をほぐすのかもしれない。
ただ主人公の、他人を諭しながらも自分を卑下する思想・言動はあまり好きではなかった。過去の事件のトラウマから、そのような思想に陥りやすいのかもしれないが、度重なると周囲の人にある種の気を遣わせているようにも見えてしまう。
今回過去の事件のトラウマから脱する機会を得たことで、これからは主人公がもっと楽しく生きていければいいなと感じた。 -
Posted by ブクログ
献本でいただいた1冊になります。
ハワイを舞台にした、とある私立探偵のドタバタ記でしょうか。
主人公はモチヅキ、40歳を越えて体にガタが来始めている私立探偵、
離婚して娘の養育費で首が回らないとの、冴えない状況でもあります。
そんな、どこかあか抜けない彼ですが、クライアントの温情で、
ハワイに休暇に来たところから物語が始まります。
構成としては3つの中編がゆるくつながっていて、
所々に挟まれるハワイの描写が、何ともうらやましく。
ただ、主人公はそうも楽しんではいられないようで、
題名の“過酷”が示すような事件に巻き込まれていきます。
意外と強くて機転もきくのですが、、なんとなく運が悪