Noritakeのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最初は、これは猫が死んでしまうお話が詰まっているのかと、もしそうだったらとてもじゃないけど読み進められないと考えていました。
それは違いましたね。最終話を読み終えた今、特に最終話は出来すぎた偶然が幾つもありましたが、死を見つめる話じゃなくてよかったです。いや、正確には中途に娘さんやらお腹の子を亡くした人の話も出るっちゃ出ますけれども。
良い意味で、言葉に重たさがなくて。取り扱ってる事柄や登場人物が言ってることは言葉として意味合い深いはずなのに、不思議となぜかすらすらと流して読み進められます。何か理由があるのかもしれません。主人公のちょっと冷めた人間性からくる言葉の選び方や考え方をそっけなく、で -
Posted by ブクログ
ネタバレこれもいい本でした。
この人の小説、好きだなぁ〜。読みやすい。
P194の、「(災害で最愛の母親を亡くしたのも、虐待され木に吊るされ三本足になったのも、家族を手放してしまったのも、最悪だけどそこで「終わり」じゃない。)
最悪なきっかけは、本当に最悪だけど、そこがゴールじゃない。どう考え、どう行動するかによって、最悪は最高に変えられる。」
この部分にひどく感銘を受けました。
ただ、ラストの設定は少し納得いかないところもあり……。
アナフィラキシーショックで亡くなったなら、当時の捜査でもわかるのではないか?というのと、心中するつもりだった夫婦が、死んだつもりで北海道に行くというだけで前向きに -
購入済み
良い作品でした。
読み終わった時のスッキリ感が心地良かった。良い終わり方でした。全体を通して、文章も読みやすく表現されており、イメージもつきやすかった。登場人物も個性的で最終的に全てがつながるというのは、よく出来ていると感心した。
しかしながら、本のタイトルと帯の宣伝文句は、中味と違う。読む前の期待感と想像が裏切られましたね。 -
購入済み
我が家には五匹の猫がいる
心温まるエピソードや感動的な物語の連続。
でも私には偶然や奇跡のような物事がわざとらしく感じられて、ちょっと興を削がれてしまった。
悪人が1人も出てこない作品は、心がほっこりとして、読後感は爽やかで温かい。