山崎寿人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
よかったです。タイトルの通り、「年間100万円でどうやって生活しているの?」という疑問から、「なぜ作者さんがその生活を選択しているのか」ということまで書かれていて、胸をうつ言葉が綴られていました。
"何に贅沢を感じるかは、人によって違うのが当たり前。何に心の豊かさを感じるかもそう。なにも自分の幸福や健康をないがしろにしてまで、社会の常識や価値観をそのまま受け入れる必要はありません"
という箇所にグッときました。私自身、世間の価値観に翻弄されて体を壊したので身にしみてわかります。
色々な生き方があって良くて、作者さんみたいに、わずかな財産でも幸せそうに生きていけるんだな -
Posted by ブクログ
東大経済から大手メーカーに入社、広報マンとして活躍するも30歳を機に退職。その後20年に渡り、相続マンションによる年収100万円の不労所得のみで慎ましい生活を送ってきた著者の人生ゲーム。
節約それ自体をゲームと捉える著者。ほとんど家で過ごし、趣味は料理。ベランダにはハーブ菜園を展開し、買い出しはスクーター。繁華街に出かけるのは年に数回という隠者っぷりが見事です。質素倹約の心。
衣料代について。
○これは時折下着類を補充する程度で、ほとんどかからない。
夏は甚平かアロハ。冬は作務衣かジャージ。他の季節はポロシャツやネルシャツ&ジーンズ。冬の外出用にダウンジャケットなど上着数点。しかもそれら -
Posted by ブクログ
著者は東大卒の現役社会人から
逸脱してしまった成人男性である。
思うに任せたプライドから
再就職を決して諦めていないこと
本当は読者の自分は祈っている。
やはりもう一人の自分と
正直過ぎるくらい、いや馬鹿がつく
くらい正直に心情や生活を吐露
している。
それにつけても1日 五百円で
カレンダーにつけてゆく食品予備費
は大変ためになりました。
レシピ本もついて節約のヒントが
満載で本当にみすぼらしくない
明るい貧乏を指南する方には
参考になる箇所多々ありました。
全ては真似できないけど…
節約という意識を変えることが
すぐ出来ます。
本当に面白い本で3日で
読んでしまいました。 -
Posted by ブクログ
書籍タイトル通り、年収100万円の中で、いかに豊かに、幸せに暮らしているか、20年以上実践している著者の体験談。
生活に根ざした内容は、身近で読みやすい。
私は著者の生活自体には正直共感できない(収入は親の残したマンションの賃貸からの不労所得であり、社会貢献など考えると)が、限られた収入内でも、創意工夫や考え方で、如何に豊かに暮らしているかがとても良く伝わった。この考え方には、深く共感できるものがある。
自分の生活にも、社会通念などにとらわれた価値観によって、いかに振り回されているか、再認識した。
美味しいものを、お金をかけ食べ歩いて発見する喜びよりも、
趣味として料理を楽しみ、いかに美 -
Posted by ブクログ
年収100万は確保している人の、お金をかけない快適な人生術。
著者は1960年、大阪府生まれ。東大卒。
大手酒類メーカーに勤め、広告マンとして活躍するが30歳で退職。
どこか合わない生活で、無理をしていたらしい。
中古マンションを賃貸しして年収100万があり、就職はしないままで暮らして20年。
プータローが天職と心得る日々。
仕事をしようと思えばできた人だからこそ、仕事で自分の幸福や健康をすり減らす必要はないと断言できる。って感じかな。
100万の家賃収入があるのは恵まれているけど、なかったとしても忙しくない仕事につける可能性もありそう。
職を失ってショックを受けたとき、こんな考え方もある -
Posted by ブクログ
最近、手に取る本は意図してないが、繋がっている。
今回も不本意ながら失業中なので、節約生活のアイデアもらえないかなと手に取ったのだが。
前回読んだ「年収150万円一家」とは違って、「節約」「もったいない」「なんでもタダで頂戴」にヒステリックにならず、年収100万でも心を豊かに、本能が望むままにというところが好感度。
東大も出て、30代はバリバリだった著者がなぜに20年も100万生活をと思ったけど、欧米的なお金よりも心が豊かな人生をというのを実践してる感じが素敵。
困窮してる悲壮感はまったくなく、ゲーム感覚で金銭収支をやっていたり、ごはんに関しては並々ならぬ独自の理想があり、うなずくものも。