岩城拓郎のレビュー一覧

  • 雪蟷螂
     この話を読んで、強烈に感じたのは。

    「私にはこれは書けない」

     ということだけだった。

     いや、わかってるんだよ。ちゃんと! プロの作家さんと自分を比べるのがおこがましいなんてことはさ。
     でも、そういうのじゃないんだ。
     そういうことではなくてね。

     人が書くものには“におい...続きを読む
  • 雪蟷螂
    ミミズクやMAMAと比べて、登場人物の年齢が高く、おとなしめなかんじでした。淡々とした言動の中の激情がよく伝わってきて、面白い作品でした。
  • ミネルヴァと智慧の樹 始原
    世界観はかなり好きでした。 哲学、中世、錬金術、ファウスト。と私の好きなもの目白押しです。 続きがいつ出るのか気になるところです。
  • ミネルヴァと智慧の樹 始原
    読み終わって気付いた。
    タイトルにしっかり始原(ウロボロス)ってかいてあるじゃん…。

    普通にリアルで不思議と出会ったら、確かにこういう反応するんだろうね~
    人がそう認識するからそれはそうなんだってことなんだろう

    あぁ、何が書きたかったかわからんけど、一気読みした事実は変わらない!
  • ミネルヴァと智慧の樹 始原
    初めましての作家さん。
    省エネ設定のイマドキの大学生が簡単なバイトを始めたら、
    いきなりお前はミネルバの梟と言われて、無駄な抵抗をするけれど、
    どんどん巻き込まれてウロボロスが史実の改変を画策してるのを
    阻止する為にぶっつけ本番のあり得ない作戦を決行する!
    そういう恐ろしい計画をファウストに重ねて?...続きを読む
  • 雪蟷螂
    読み進めるごとに次第に鮮明になっていく登場人物たちの「恋」の物語。読み始める前と読み終えた後で大きく印象が変わりました。視点がコロコロと変わるので少し読みづらい部分もありますが、基本的には時系列に沿って物語は進んでいくので、内容は入ってきやすかったです。読む度に新しい発見がありそうな一冊。
  • 雪蟷螂
    「人喰い三部作」の最後の一作。相変わらず、紅玉さんの操る言葉というものは、私の好みに一致していて、内容もそうだけれどその一言ずつがひどい影響力を放っている…。
    物語本編は、二つの(正確に言えば三つかな?)恋の話が絡み合っているわけですが、叔母様と前族長の最期にしてもっとも彼ららしい結末を迎えた恋と呼...続きを読む
  • 雪蟷螂
    人喰い物語最終譚。
    長きにわたる氷血戦争に終止符を打つ、フェルビエ族のアルテシアとミルデ族のオウガの婚礼を巡る物語。

    アルテシアの影武者ルイや叔母のロージアの想いはまさしく激情。
    女性の強さを改めて感じる作品。

    アルテシア&トーチカ、ルイ&オウガは、ロージア&ガルヤのようにはならなかったけれど、...続きを読む
  • 雪蟷螂
    人喰い物語3部作第3弾。
    "愛しているから貴方を喰べたい"をテーマに極寒の地で紡がれる恋の話とは…
    ストーリーはいつもの紅玉さんで変にひねったところのないもので安心して読めた。
    魅力的な設定があるのに描写が少ないことが気にかかった。
    極寒の地での生活感を詳細に描けば物語の主題にもより深みが出ただろう...続きを読む
  • 雪蟷螂
    最初のプロローグの男の子は誰なのかなーと思いながら読み進めていました。
    いや、トーチカなのかなって思ったけどそれにしては扱いが軽いし・・・族長が違うなってことでトーチカなのか、と落ち着きました。

    やっぱり文章が綺麗と言うか控えめですね。
    基本的に心理描写がある作品の方が好きなんで、そこまで入り込む...続きを読む
  • 雪蟷螂
    狂った愛情というような表現が作中に何度も出てきていたが、これは確かに狂おしいほど一途で、美しい愛の物語だ。一途だからこそ狂おしい。こんな風にたった1人を愛し抜けたのならどれほど幸せなのだろう。
    欲を言うとトーチカと陛下のお話をもう少し見てみたかった。
  • 雪蟷螂
    紅玉さんの文章の綺麗さが目立つ作品でした。ひとつひとつ丁寧に編まれる言葉が雪国の静かさにすごく合っていました。
  • 雪蟷螂
    帯に最後の“人喰いの物語”と書いてあったのに、ある意味一番人喰いではなかった話。でも、これまでの作品よりも一番運命をひっくり返した話とも言えるのだろうと思う。相手を喰うほどに愛するという人と巡り会えるなら、過酷な運命も平凡でどうしようもない日々よりはるかに良い生き方ですよね。
  • ミネルヴァと智慧の樹 始原
    ラノベにしては、盛り上がりにかけていた。
    挿絵の配置のしかたも、ラノベくさくなかった。
    電撃文庫ではなく、角川文庫の方が、合っている気がした。
  • ミネルヴァと智慧の樹 始原
    2010/07/10
    ⇒まんだらけ 315円

    悪くはないが、ちょっと小難しすぎるかな?
    キャラクターは悪くないのに、軽く読むには内容が難しいので
    設定を読み直したりする手間ががが、あとどっちつかずな印象もある。

    とりあえず詰め込んだ感じで、
    他の電撃作品のパロははたして必要だったのだろうか…
    ...続きを読む
  • 雪蟷螂
    きれいな恋愛話。
    ……なんだけど、抽象的すぎて現実味がない。

    一族を背負って嫁ぐヒロインと、彼女にうり二つの影武者の設定はとても好き。
    登場人物も、恋愛ファンタジーらしい面々でわたし好みだった。

    愛(互いを思いやる心)がなければ目的は達成されない、ということを、もっと重く伝えられたら良かったのか...続きを読む