岩城拓郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ寒さ厳しい山脈を居とする部族の双頭、蛮族と呼ばれる戦いを好むフェルビエと、呪術を操り死人狂いと呼ばれるミルデ。長きにわたりいがみ合い戦をしていた2部族の戦の終結のため、フェルビエの族長の娘、アルテシアは前族長同士の盟約によりミルデの族長に嫁ぐことが決まっている。
愛する男を噛み殺すほどの激情をもち「雪螳螂」との異名を持つフェルビエの女でありながら、子供の頃からの運命を冷静に覚悟を持って受け入れ、アルテシアは彼女の影武者であったルイと近衛隊のトーチカのみを連れて婚礼相手のもとに向かうが、ミルデの族長オウガはアルテシアに開戦をつげる。
婚姻を無効にしないために奔走する中で、ただの部族間の未来のための盟約に見えた婚姻に、親世代も含めた両部族の間の複雑に絡み合った想いがこめられていることが見えてきて…。登場するすべてのフェルビエの女性がそれぞれの形の雪螳螂で、ちゃんと自分の愛を貫ききるのが切なくもかっこよかったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人喰い物語三部作の最終巻。
実は愛の物語。
敵対する部族同士の策略結婚のために、替え玉さえ用意され育った族長アルテシア。
敵の族長ミルデのオウガの父は、オウガの母よりも敵であるアルテシアの叔母に恋慕する。
ただ、一言『俺の永遠をやる』と告げて。
アルテシアの替え玉ルイと入れ替わり、婚姻を上げるオウガ。
フェルビエの雪蟷螂と称されるアルテシアは、子供の頃のたった一度の恋慕を入れ替わりで手に入れる。
恋慕は雪馬車から見えた倒れた少年トーチカだった。
実はトーチカ、フェルビエとミルデの混血だった。
すでに、血を流す事も戦う事もなかったというのに。
ただ、いとまれ、蔑まれながらトーチカは生きていたのだ。
それを救った幼少時のアルテシア。
フェルビエだと言い切り。
それだけが、トーチカを生きる意味とさせた。
お互いが実は恋慕していた。
互いに幸せになれると信じての婚姻。
ルイも入れ替わる事を願ったのだから。