人喰い物語三部作の最終巻。
実は愛の物語。
敵対する部族同士の策略結婚のために、替え玉さえ用意され育った族長アルテシア。
敵の族長ミルデのオウガの父は、オウガの母よりも敵であるアルテシアの叔母に恋慕する。
ただ、一言『俺の永遠をやる』と告げて。
アルテシアの替え玉ルイと入れ替わり、婚姻を上げるオウ
...続きを読むガ。
フェルビエの雪蟷螂と称されるアルテシアは、子供の頃のたった一度の恋慕を入れ替わりで手に入れる。
恋慕は雪馬車から見えた倒れた少年トーチカだった。
実はトーチカ、フェルビエとミルデの混血だった。
すでに、血を流す事も戦う事もなかったというのに。
ただ、いとまれ、蔑まれながらトーチカは生きていたのだ。
それを救った幼少時のアルテシア。
フェルビエだと言い切り。
それだけが、トーチカを生きる意味とさせた。
お互いが実は恋慕していた。
互いに幸せになれると信じての婚姻。
ルイも入れ替わる事を願ったのだから。