磯野宏夫のレビュー一覧

  • 毒吐姫と星の石

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    『ミミズクと夜の王』の続編。

    激しい姫君に圧倒され、成長した王子に感嘆し、懐かしい顔ぶれに安堵し、二人の不器用で歪で優しい恋のおとぎ話にやっぱり涙した。
    前作も強烈な光を放っていたけれど、今作も別な光を放っていた。
    おかげで目がシパシパです。
    涙腺の底が見えそうだよ。
    「面白かった」や「感動した」という言葉より「本当に良かった」「ありがとう」を。
    続編の出版にも物語の結末にも、本当に「ありがとう」を伝えたい。
    紅玉さんの書く物語が大好きです。

    それはそれとして、著者近影の写真を見て「ぶほっ」と吹き出してしまったんですがこれはどうしたもんか(笑)

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    2019年01月16日
  • 毒吐姫と星の石

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    このシリーズ面白いですね。

    今回は、悪口雑言ばかり吐く女の子「エルザ」が主人公。貧民街で口悪く喚き散らす彼女は「毒吐姫」と呼ばれますが、実は彼女は王女様で、ある日急に城に戻され、隣国に嫁がされることになります。急展開。

    このエルザ、先の主人公「ミミズク」に比べて、乱暴なイメージですが、彼女と同様に苦労してます。このシリーズは、自分ではどうしようもない力で運命を狂わされた女の子が、また思いがけない出合いにより自分を取り戻す物語だと思います。その過程で描かれる彼女たちの葛藤が、実に生々しくちょっと変わったファンタジーに感じますね。そこがいいです。

    嫁ぎ先の国で出会う人たちがいい人ばかりなんで

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    2025年11月21日
  • ミミズクと夜の王

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    ネタバレ

    とてもいいお話でした。

    魔物に食べられたいため、魔物の森を彷徨う女の子「ミミズク」が、その森の魔物の王「夜の王」と会うところから始まる物語。
    どこか様子のおかしいミミズクは、夜の王に「自分を食べて」とお願いしますが、夜の王は「人間など食えるか」とにべもなくどこかに去ってしまいます。残された女の子の元に、やってきた別の魔物「クロ」。どうなるかと思いきや、「お前は許された」として、相手をして面倒をみてくれます。
    なんとも不思議な始まり方です。壮絶な暮らしを強いられた結果、ただ食べられることを望むようになってしまったミミズク。どうしても食べてもらうため、しつこく夜の王にお願いします。その度にあしら

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    2025年10月21日
  • 毒吐姫と星の石

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    童話を現実としているような世界。夜の王の力のおかげで四肢を動かせるクローディアスことレッドアークの王子ディア、彼の覚悟と不器用な純真さが毒吐姫の心を融かす。サクサクっと読めるけれど、内容はなかなか心に響き切ない。

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    2022年04月12日
  • ミミズクと夜の王

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    なんて素敵な結末!

    自分より相手のことを思うのって、やっぱりだいじだよな〜。
    それと同時に。我を通すのは嫌いだけど、自分にとって何が大切かということと、「自分はこうしたい!」ということを忘れないようにしようと思った。

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    2021年06月02日
  • 毒吐姫と星の石

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    ネタバレ

    「ミミズクと夜の王」の続きの話。
     まさか続きが出るとは思ってもみなかったので、とても驚きました。

     そして、尊いと思う本ほど、大事に保存したがりな私なので、大事に大事に保存しすぎて、読むのが今に至ってしまった。

     物語は、占により捨てられ、占により隣国へ嫁ぐことになった、呪いを吐く「毒吐姫」の話。
     彼女が嫁ぐ先がディア。(ミミズク読んだことのある人が読めばいい)

     国に振り回された彼女はなにものも信じず、すべてに毒を吐くことで自分の居場所を得ていたため、押し付けられた状況の変化をうまく受け入れられずにいた。
     嫁いだ先にいたのは、与えられた道を自分の道として受け入れた人たちで――

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    2021年01月11日
  • ミミズクと夜の王

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    ファンタジックで心優しいお話を読んだ。お天気がいい休日にふさわしい、現実離れをしたお伽噺ふうの世界が広がっていた。
    電撃大賞受賞作、電撃文庫と言うのは、門戸の広い印象を受けた。

    人間の世界で奴隷でも最下層の仕事をしていた少女は、手足に鎖をつけたまま森に逃げてくる。そこは魔王が治めていた。彼女は自分をミミズクだと言って、魔王に食べてもらいたいと思っていた。懇願してみても魔王は人間は食べないと言って断る。少女はなぜか魔王が恐ろしくない、できれば食べて欲しいと思いながら、次第に馴染んでいく。

    森のある国を収めている王様は魔王を捕まえて、殺してしまいたいと思っていた。聖なる剣士と呪術師たちは

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    2020年01月23日
  • ミミズクと夜の王

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    ネタバレ

    とても美しいお伽噺。

    何も持たないミミズクの世界に色がつき、名前がつき、自分で自分を選びとるまで。無駄なところがなく清々しい。
    周りのひとたちがみんないい人すぎるけど!
    王様はもっと悪いかんじで終わるのかと思ったら、ふつうにいい人だったよ。まあそれでいい話なのだろうなあ。

    あとがきで、大人になったら忘れられてしまってもいい、一瞬だけ心を動かすものがあれば、そういうはなしが書きたい、と作者が書いていて、何かとても、色んな気持ちを思い出した。すごく心を揺さぶられるとか、ヒリヒリするとか、そういう感覚。長いこと蓋をしていたんだなあと思った。
    子どものころに出会っていたら、人生の1冊になっていたか

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    2019年05月28日
  • ミミズクと夜の王

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    全体的に物悲しいファンタジー
    最後はハッピーエンドで終わるからいいものの、このまま終わったら嫌だなと途中どんよりとした気分になった。
    パターントいえばパターンではあるんだけれど。
    人の幸せの形はそれぞれとわかっていても、それでも自分と違うものは否定しがちな人の心って嫌だね。

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    2016年02月13日
  • 毒吐姫と星の石

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    みんなのその後を読むことが出来て幸せ。
    そして、ディアもエルザもこれから
    どんどん幸せになって欲しい。

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    2014年11月29日
  • 毒吐姫と星の石

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    ネタバレ

    『ミミズクと夜の王』と比べるとやはりというか劣ってしまう。何より毒吐姫の毒舌が好きになれなかったのは大きなマイナスポイントでした。なんだかな、だめだった。
    前作の登場人物たちのその後が読めてよかった。特にミミズク。終盤まで出ないから登場しないのかと思った。そしてミミズクパワーは毒吐姫にも効果抜群でした。ミミズクすげー。これから仲良くしていけばいいと思うよ!

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    2013年07月09日
  • 毒吐姫と星の石

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    ネタバレ

    真面目な王子の王族としての責務・使命感と、孤独で聡明な姫のプライド・依存心のぶつかり合うさまを描いた話。だと思う。
    まっとうな恋愛ではないのにどう見てもふたりは恋しているようにしか見えなくて、「どんな相手でもよかった」なんて独白に釈然としないものを感じつつも面白い。前作に引き続き童話ならではな都合のいい展開もありつつ(でもあの場面でミミズクが出てきて良かった!)、素直に感動できるいいお話。
    というのが最終章まで読み終えての感想で。すごいのはエピローグ。
    「あんたは!! 頭がよくても!! 女心がなにひとつわかんないクソ男よ!!」
    このエルザの一言とその後の会話にものすごく安心した!
    ふたりともそ

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    2013年06月01日
  • 毒吐姫と星の石

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     「ミミズクと夜の王」の続編。
     星の占のために一度捨てられた毒吐姫・エルザが、隣国へ嫁がせるために呼び戻され、嫁ぎ先で生きる意味を見出していきます。
     前作に出てきたクローディアスやアン・デュークたちのその後を知ることができて、とても嬉しいです。

     相変わらず綺麗な話でした。設定の上でなら泥沼で救いようのない展開になりそうなものなのに、どうしてこうも温かく幸せな物語にできてしまうんだろう。
    (人によっては、綺麗事すぎて物足りない(むしろ虫唾が走る)かもしれません)

     現実を呪うだけでなく、自分の力で変えて行こうと変わって行くエルザの強さと美しさもさることながら、「愛している」とは言わず「

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    2014年10月01日
  • 毒吐姫と星の石

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    異形の王子と忌まれた姫の、お伽話のような本当の物語。

    ミミズク続編。…前作あんま覚えてないんですが、読んでいるうちにぼんやり想い出しました。
    今回もすごかったです。
    エルザは、ツンデレというには毒がありすぎますね。でもかわいい(笑)

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    2019年01月16日
  • 毒吐姫と星の石

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    ミミズクと夜の王(ミミズクと名乗るかつて奴隷だった少女と魔物の王の話)の続編。前作に出てた王子ディアが毒吐姫と婚約した話。立派な王子になったなぁとか、ミミズクは元気かな?とまるで親戚かのように見守ってた。この世界の子達がずっと幸せでありますように。

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    2023年07月09日
  • 毒吐姫と星の石

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    ネタバレ

    さくっと読み終わりました。
    夜の王によって動く手足を得た王と、占いにいいように翻弄された隣国の王女が結婚する話。苦しい過去があったから今頑張れるとの王様の気持ちが眩しくて強いな。過去をきちんと自分のものにできる。

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    2023年02月14日
  • ミミズクと夜の王

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    話がさくさく進むのでとても読みやすかった。ものすごく意外な展開もないけれど、ストレスもない王道のストーリーという感じ。そして登場人物のだれもがきちんと優しさを持っていてとてもいい。愛するということは、そのひとを自由にしてあげることなんだな、と思った。
    ミミズクちゃんが自分自身をかわいそうだと思っていないところがとてもよかった。だからこそ、たくさんの人から憐れまれ自分をかわいそうだと思って閉じこもっていたクローディアスを、自由にしてあげることができたのかな〜と思ったり。
    優しいお話でとてもよかった。電車でしくしく泣きながら帰りました。隣に座っていた人たちごめん。

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    2022年11月03日
  • 毒吐姫と星の石

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    「ミミズクと夜の王」からの続編いうか主人公が変わる番外編的なもの。
    毒吐き姫と称される娘が異形の手足を手に入れた王子ディアに嫁がされるお話。


    ディアが立派な王子だった!
    ミミズクは変わらず幸福なようで良かった。

    人喰い三部作?がシリーズだと思ったのだけど違うのですね。
    集めては有るのでそれはまたいつかに。

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    2021年11月03日
  • ミミズクと夜の王

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    童話のようなお話。
    優しき魔物の王に自分を食べてほしいと願う少女の話。

    ものすごく感動したとかはないけども、ラストの展開は「めでたしめでたし」といった感じで良かった。

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    2021年11月01日
  • 毒吐姫と星の石

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    ミミズク〜に続き、絵本のような世界観。だが毒が多め。
    ミミズク〜はドンピシャで性癖にハマったのですが、こちらの作品はそこまで響きませんでした。

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    2019年05月16日