佐々木融のレビュー一覧
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アベノミクスからほぼ14年。開始当初は歓迎する向きも多かったと思うが、三本の矢のうちの成長戦略がうまく機能しないまま、そのマイナス面である副作用が強くなり、コロナを契機にインフレと超円安が進行して、今現在停めるのに四苦八苦している。最も高市総理は円安に関してはそんなに気にしてないのかも知れないが。
本書はその日本の経済的現状を的確に分かりやすく分析解説している。日本は生活必需品を自給自足できないのだから通貨は強くあるべきだという主張は単純にして分かりやすい。
残念ながら高市総理の「責任ある積極財政」は今のインフレに喘ぐこの状況を好転させるとは思え ない。バラマキ(消費税減税)で目先の人気取り -
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為替市場を長く見てきた実務家が、円安と日本経済の構造問題を平易な言葉で整理した良書です。図表を使った説明はわかりやすく、貿易収支とサービス収支の変化、対内直接投資の低さ、海外収益が国内に還流しにくい構造といった具体的なデータの提示には説得力があります。初心者向けの第一章から、資金流出という踏み込んだテーマを扱う第五章まで、無理のない難易度設計になっています。
【目次】
第一章 お金、投資、マーケットのそもそも
第二章 なぜ円はこれほどまでに弱くなったのか
第三章 日本政府の借金はなにが問題なのか
第四章 マイナスの実質金利から抜け出せない円
第五章 止められない日 -
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日本のマクロ経済の(暗澹たる)状況を、とても分かりやすく解説している良本。世の中には政治的イデオロギーの違いも含めて様々な言説があるが、ファクトベースかつマクロ経済を構造的・論理的にかみ砕いて仮説・結論を導いているので、とても説得力がある。
「有事の円高」の幻想、経常黒字でも円高とならない理由、実質実効為替レートの凋落ぶり、現在の株高のからくり、など、経済の主要トピックスについて、基礎的な内容かもしれないがとても勉強になった。
著者の体験談や個人的な想いなどもバランスよくちりばめられていて面白い。しいて言うなら、同じことを何度も繰り返して冗長なところがあるが、全体として素晴らしい経済本だった -
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題名に品がないと思ってしまって、少し様子を見ていたのですが、読んでとても勉強になりました。黒田全日銀総裁や安倍元首相が、積極的な財政政策で国債を発行しまくり、大型経済対策でお金をばら撒き続けましたが、日本の経済力は凋落の一途でした。国債により新たに増加した円は、貧困者のためという名目でばら撒かれたとしても、最終的にお金持ちの懐に収まるということに気づかなくてはなりません。したがってお金をばら撒けばばら撒くほどお金持ちのところにお金が貯まり、格差が拡大していくのです。
お金持ちから税という形でお金を徴収して、ばら撒くのならまだしも、国債を発行しまくって、それを日銀が買いまくっていたら、いつかイ -
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ここ数年考えていたことをほとんどんすべて網羅して整理してくれている一冊である。なにかと言い訳したくなるような話に対して真正面から向き合い、まっとうな議論になっている。正直だから怖いのである。日本が間違いなく衰退の道を進み、さらにこれに加速度がついていることを直視せざるを得ない。
日本は次のアルゼンチンになてしまうのか。かつての世界第2位の経済大国は、瀟洒な街並みが今でも人々を酔わすとはいえ、またタンゴのリズムが心地よいとはいえ、国家財政と市民生活は落ちるところまで行きついた。足下はインフレが少し緩和されてきていることだけが救いだろう。
それでも日本はまだまだ切り返せる。誰かがこれを拒む「空 -
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ネットで見つけた本です、この本の著者である佐々木氏の本は初めて読みました、佐々木氏の経歴は日本銀行に入社したのちに、外資系金融機関に勤務されています。14年前に「弱い日本の円」という本において日本の将来を憂いた内容で書かれていて、この本はその続編(完成編)となります。
このところ、円安が続いているのになぜ、日本は低迷が続いているのか、円高不況と言われていた頃を記憶している私はそれが不思議でしたが、この本に詳しく解説されていました、円高だった頃の日本と比較して、今は日本そのものが変わってしまったようですね。
最後の章で解説されていた、スイス・イタリアと日本との比較は印象に残りました。また、多 -
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最近のインフレと円安。日本が現状に至るまで何が起こったのかよくわからないため読んでみた。わかりやすくて読んでよかった!
政府の財政支出を投資家が国債を買うことで円の量に変化が起こらなければ円の価値はそのままだが、日本では現在、中央銀行が国債を買って支えているため、円の発行が増加して価値が下がっている。通貨価値が下がっても物の価値は変わらないからインフレになるのは当たり前。生活必需品の多くを輸入に頼っている日本には致命的なことだ。
なぜ日本が失われた30年を経験したのかやツケを払わされている現状についても詳しく解説されていた。またスイスと日本の比較がとても興味深かった。両国は30年前から今まで、