佐々木融のレビュー一覧
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筆者は、"為替について、間違った情報、浅はかな情報が多いことに危惧し、つとめてわかりやすく書いた本"という。私は1度読んだだけでは、深い理解はできず2度読んだ。それでも全部理解できたかわからないが、基本中の基本の知識がついて、良かったと思う。
・国力、人口の増減は為替に関係ない。シンプルに、その国の通貨で物の売買をするから、為替の取引が発生する
・世界の景気が良いと円安、ドル安へ → もっともお金を持つ国の人(米、日)が、自国通貨を売って株等に投資するから。
・為替は「実質実効レートで考える。(物価上昇率も勘案したレート)
・日本は資金の出し手である。日本にnegative -
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2011年、円が70円台後半で推移していた頃に書かれた一冊。為替ストラテジストの立場から、為替と国力が相関するといった為替に関する様々な誤解を説明する。
ドルと円だけみていても為替相場はわからず、複数の通貨の動きを見る必要があることや、為替取引は巨大な市場であり、投機的な動きの他に、純粋にその通貨での支払いや利益確定が必要だからという企業などの動きも反映される。そのため、国による市場介入は無意味というような点は、目から鱗だった。
円安がよいか円高がよいかという論点は、まさに現在のアベノミクスを巡ってなされている議論の中心。議論はわかれるところだろうが、本書のような為替の専門家の意見はもっと紹介 -
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為替相場は国力を現すものではなく交換レートであることを改めて認識した。
「(為替相場は)中長期的には主に貿易や資本のフローがどちらに向かって流れているかで決まり、長期的には主に物価の上昇率の差で決まる。であるから、本当に円高傾向を止めたいのであれば、第1にデフレを止めること、第2に日本の投資家・企業がリスクを積極的に取れるような環境をつくり、対外投資を進めやすくすることである。」(p.236)という著者は無理やりインフレを起こすくらいならデフレの方がマシとのことで「(問題は)活発に消費が行えない消費者と、リスクを取って事業を拡大しようとしない企業のほうにある。そしてそのような状況をつくっている -
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為替相場に関する思い込みを、ラディカルな視点で見直すことで、そうした思い込みに振り回されないスタンスのとり方を教えてくれる。特に、為替相場にかかわるプレイヤーが他の金融市場に比べていかに多様であるか。また、ドル/円相場だけでなく、ユーロ・豪ドル・ウォン等々とドルや円の関係も見なければ、各通貨の価値の変化はわからない。といった指摘は、言われてみれば当然だが、素人にとっては目から鱗だった。あと、現在の日本経済に対する処方箋として最後にあげていた、稼いだ外貨を国内の内需拡大に活かすべき、という指摘が、以前読んだ藻谷 浩介『デフレの正体 経済は「人口の波」で動く』 と同じで、印象に残った。
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ネタバレ良書。
最近の為替レートの推移がよく理解できました。
Booklog評価が高いことからも、理解の容易さが分かりますね。
1章 円高と円安ーその本質を理解する
為替相場では、どの通貨を先に持ってくるか決まっている。
ユーロ→ポンド→豪ドル→NZドル→米ドル
<クロス円の動き>
①02年~04年のITバブル回復期の各通貨に対する円相場変動率。
→USD/JPYでみると、20%USD安だが、JPYは強かったわけではない。
AUD+19
EUR+18
CAD+3
JPY 0
USD-22
②08年~8-12月の米金融危機後
→USD/円でみると-20%安だが、AUD/USDでみると17%U -
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ネタバレ資産運用する上で、為替相場の動きは避けて通れない。
これは2014年末に読んだ2011年出版の元日銀行員のアナリストの為替相場、特にドル円相場の動きの要因を持論を交えて解説した書である。
まずは、整理のために要約。
通貨の強弱は国力ではなく、通貨のフローの結果でしかなく、またその相関は2国間の金利差、特に2年物の国債金利との相関が強く、長期的な動向を見れば購買力平価との乖離を解消する方向に向かうといったもの。
また日本は経常収支が黒字(執筆時)であり、今後も、貿易収支が赤字になっても、それが所得収支の黒字を上回って、経常収支が赤字になることは当面想定されないことから、何もなくても円は買われ続 -
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為替市場をはじめとする金融市場の動きは複雑で予測し難く、理解しにくいものであると思っており、その印象は変わらない。
しかし、知っておいて損のないトレンドや事実は多くあるように思える。
その、いくつかが本書の中から得られた。
第一は、日本とアメリカの相違点と共通点である。
*相違点
①日本は世界第二位の経常黒字国
アメリカは世界最大の経常赤字国
②日本は世界最大の純債権国
アメリカは世界最大の純債務国
*共通点
①共に比較的低金利である
②金融債券市場が巨大で、資金調達が用意
第二に、こうした共通点から、日本とアメリカの為替市場には同じトレンドがあることである。
それは「世界的に