中井はるののレビュー一覧
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Posted by ブクログ
このシリーズは初めて読みましたが、おそらくどこから読んでも面白い構成。
よく言えば丁寧、悪く言えばダラダラしている文章が本を読み慣れている人間からはうざったく感じるでしょうが、「これなら読める!」という子どもの多いこと!
エックス(旧ツイッター)の投稿に絵をつけたようなレイアウトのアイデアは大発明だと思います。正直絵だけ見ても大体話がわかりますよね。
ターゲット層は小学3年生くらいからかな?漢字はたくさん使われていますが、ふりがなを大きく振ってくれているので読みやすそう!
タイトルで敬遠してたのですが話も自虐的でありながらたくましさを感じ、子どもたちにいい意味での諦めの悪さを教えてくれそうで -
Posted by ブクログ
自分の体のことは、自分が決めていい。一度決めたことだって、変えていいんだ。自分の王さまは自分だからね。子どもが自分を守るための基本的な考え方、身の守り方をイラストを用いてわかりやすく解説した一冊。
人と付き合う上で、自分と他人の境界をはっきりさせておくのは、とても大切だけど難しい。特に幼い頃は自他の区別が付きづらい。この境界「バウンダリー」の概念をわかりやすく解説してあった。主人公のイラストがころころ変わってしまうのがちょっと分かりづらかったけれど、色んな子が主人公になることで幅広い読者に対応しているのだろう。大人でもバウンダリーの考え方はともすると忘れがちなので非常に勉強になる。そして身を -
Posted by ブクログ
おうちが主人公のお話。
わたしは、おうち。
できたばかりのおうちには、仲の良い2人が暮らし始め、庭に花を植え、部屋をみどりに塗る。
女の子が生まれ、ピアノを習い、犬とおいかけっこ。
そのうち女の子は大きくなり出ていく。
若かった夫婦も歳をとり、家の中も静かに。
わたしもとしをとり、かべも色あせ、囲いも壊れ…
へやのあかりは、ともらなくなる。
わたしは、新しい家族がくるといいなとずっとずっと待つ。
そんなある日、小さな男の子を連れた夫婦がやってきて、黄色のペンキで壁を塗り、バラを植え、部屋をきれいにし、家族でギターを弾いて踊り、日が暮れるたあかりがともるように。
ランタンのようにかがやくおうちに