柳家花緑のレビュー一覧
-
今日も落語のまくらについての本です。
落語に縁のない人でも、永谷園のCMで有名な
柳家小さんの孫、柳家花緑のまくら集です。
こちらも時事ネタをうまく取り入れて、巧み
な話術を披露しています。
偶然起きた物事を関連づけてシンクロニシテ
ィー」として楽しむ、という姿勢は柳家小三
治の本でも書かれて...続きを読むPosted by ブクログ -
笑いは日常に潜んでいる。それは予想外なこと,勘違いしたこと,ぼけてることなどといった心がフッと緩むことだ。本書は,端的に言葉を述べてテンポ良く読める,あるいは聞くことができるから飽きないで笑える。笑いは長すぎるとつまらないから瞬間瞬間が大事だ。長く喋りすぎてもいけないので,どんどんと話題が変わってい...続きを読むPosted by ブクログ
-
小学入学から勉強が出来ずついたあだ名「バカな小林くん」中学卒業後祖父柳家小さんに弟子入りし戦後最年少となる22才で真打。40才で漢字ローマ字などがうまく認識できない識字障害と分かる。講演会では発達障害の理解啓蒙活動も、また師匠の噺を聴きたくなりました。Posted by ブクログ
-
元々中立の心。どう思うかは自分の心が決める。
笑って感謝を述べる機会が増えれば人生を肯定できる。好転につながる。
心に留めておきたい。Posted by ブクログ -
花緑さんご自身の具体的な体験談、思いが書かれていた。当事者として発達障害という言葉の敷居を低くさせてくれたような気がする。普通ってない。みんなそれぞれ個性がある!そういう多様性のある世の中になっていくと良いと感じた。Posted by ブクログ
-
著者の落語人生と落語に対する様々な思いが詰まった本。
読むと落語が聞きたくなる。
ちなみに著者は噺をイメージで覚えているので忘れない模様。他の落語家も同じだろうか。Posted by ブクログ -
著者である柳家花緑(やなぎやかろく)は落語家で人間国宝お五台目柳家小さんの弟子である。小さんの弟子でありながら孫である()。
「落語家はなぜ噺を忘れないのか」
全てをつつみ隠さず手の内を明かす・・・とあるが、これは、「落語家」ではなくて、「柳家花緑という落語家はなぜ噺を忘れないのか」としてもいいと...続きを読むPosted by ブクログ -
「」の使い方がうまくて読みやすい。おそらく意識してか、短い文章が多く、「」がない部分でもなんとなく落語を聴いている感じでさらさらと読める。噺全体のわかりやすさにとにかくこだわって、かつやっぱりウケたい、と修業を続けた経緯が語られる。
「古典落語でも、江戸時代に聴いていた人にとっては現代噺」という...続きを読むPosted by ブクログ -
落語って暗記しているのかと思っていたんだけど、これを読むとどうやら違うようである。
落語家は、役者であり演出家。
最近読んだデザインの考えで言えば、落語というソースがあり、それをデザインし観客に披露するるのが落語家なのだろう。
落語が聞いてみたくなった。Posted by ブクログ -
落語家が噺を忘れないことなど全く不思議に思わない。と、そう考える人の方が多いんじゃないかと思う。そしてそういう人は本書のタイトルに全く魅力を感じないと思う。当方もそう感じて手に取るのを躊躇っていたけれど、読んでみると面白かった。
本書には「落語家が噺を忘れない不思議」など、ほんの数文字しか書いてい...続きを読むPosted by ブクログ -
師匠や先輩、後輩から教わった噺をどのようにして、自分のものにしていくのかということが語られている。
ただ真摯に時間をかけて噺と向き合っているからこそ、噺を忘れないんだ。そこに近道なんてない。
タイトルを見て便利な記憶術を学びたいと期待した人には、ガッカリする内容かもしれない。
でも落語が好きな人...続きを読むPosted by ブクログ -
[ 内容 ]
落語家が高座に上がるまでにやっていること、高座の上で考えていることを、自らをモデルに明かす。
タイトルの「落語家はなぜ噺を忘れないのか」に始まり、「どうやって噺を面白くするのか」「どんな噺が難しいのか」等々、落語にまつわる創意工夫を公開。
あまり明かされることのない、落語家の頭の中、手...続きを読むPosted by ブクログ -
噺を作っていく過程、改作していく過程が書かれているのがおもしろい。
この人は努力型の人なんだね。お坊ちゃんとして下駄はいて出てきていることをよく分かってらっしゃる。Posted by ブクログ -
2008/12
若手の実力者とされる著者が、実体験を元に平易に書いた落語論。どのようにして噺を身につけていくか、落語とはどういう芸能か、軽妙に述べられている。Posted by ブクログ -
おしぼりを使ってある噺家に上下の切り方を教えてくれる志ん朝師匠、「教えられない」と言いながらも高座にかけてくれた小三治師匠などのエピソードが印象に残った。
決して「記憶術」のマニュアル本ではない。Posted by ブクログ -
上手くいかなくて落ち込んだ時でも、発達障害の疑いで悩んでいる時でも、気持ちを軽くしてくれる本です。
ディスレクシアをもつ柳家花緑さんが自身の経験や取り巻く人たちの話を元に、苦しかった時の乗り越え方や、発達障害があるということについての付き合い方のティップスが詰まっている。
実際、落語の世界では、...続きを読むPosted by ブクログ -
落語に向き合う姿勢、高座の上で何を考えてるのか。同じ噺でも、噺家が違えば雰囲気が変わってしまうこと。また重ねた人生でも変わっていくこと。落語を聞きたい。Posted by ブクログ
-
柳家小さんの孫、花緑が書いたエッセイ。まず、タイトルがいい。タイトルだけで買いたくなり、中身も分かりやすくていい。肝心の、「なぜ忘れないか」は結局のところよくわからないが、話の作り方、古典への寄り添いかた、はとても興味深く読めた。Posted by ブクログ
-
謎の書き込みに惹かれBOOKOFFで購入
なぜ「2~5回さらえば高座にかけられるネタ」に追加書き込み?
かなを振るのはいいけど時々間違ってる
勝手にセリフを書き足したり
なんなんだ
花緑さんはとっても真面目そう
…めんどくさそう(笑)
今書いたら少し違うんじゃないかなどと思いつつPosted by ブクログ -
○落語家の柳谷花緑氏の著作。
○自身の落語家としての経歴や話の選び方、覚え方などを通じて、落語への向き合い方を紹介した作品。
○落語が「芸道」であるということがとてもよく分かった。Posted by ブクログ