野部優美のレビュー一覧
-
購入済み
ケンガンアシュラっぽい
「ケンガンアシュラ」のような設定の漫画。ケンガンのほうは企業の看板を背負って戦うが、この漫画は国の政治家を背負って戦う。主人公の武術は普通の空手であり、正直、個性的な武術を使う格闘家がいろいろ登場するケンガンと比較するとキャラクターの魅力は劣る。あと流血描写が少ないので、戦いのダメージ感が少なく、あまりしのぎを削ってる感じがしない。
おすすめするかどうかは微妙なライン。強いて良い点を挙げるなら、キャラが全員筋肉ダルマで強そうなところと、ケンガン以上に男(漢)臭い漫画なので、そういう系が好きな人には向くかも。星3.5点といったところだが、期待を込めて4点にしておきます。 -
Posted by ブクログ
長い余韻を残すエンディング…第六巻にして、ついに完結。明治時代を舞台にした、もう一つの『餓狼伝』。どうしても、短く、上手くまとめた感が否めず、原作者の夢枕獏は、まだまだ書き込みたかったのではないかと思うような作品。それでも、作画の野部優美は良くぞ最後まで夢枕獏の原作に忠実に描いたものだと賛辞を送りたい。
『餓狼伝』を最初に漫画化したのは、谷口ジローである。迫力のある素晴らしい作画だったのだが、連載誌の関係で原作本の僅か一巻分で完結したのは残念だった。
板垣恵介が漫画化した『餓狼伝』は原作を逸脱しつつも、独自の世界を描き、何度かの休載や転載を挟みながら長らく続き、非常に期待していたのだが、突 -
Posted by ブクログ
夢枕獏は餓狼伝の続きを書けずについに過去に逃げたか。前田光世と丹波文吉の息詰まる死闘。柔対武術。中断された漫画の『餓狼伝』では格闘技の新時代を描こうというところで中途半端に終わった。夢枕獏が格闘技の進化に追い付き、この先の創作が出来ぬと言わんばかりの唐突の完結。読者の誰もが新時代の格闘技に期待したはずだ。
『真・餓狼伝』は、単に丹波文七の祖先に溯り、格闘技の真髄に迫らんとする物語であろうが、我々、格闘技ファンの求めているのは、今、誰が一番強いのか?なのではないだろうか。
作品としては★四つ。夢枕獏の後ろ向きの姿勢に★一つ。自分は夢枕獏ファンなので、厳しく評価したい。