ビル・モイヤーズのレビュー一覧

  • 神話の力

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    神話それ自体の話が多いのかなと思っていたが、私たちがいまこの人生をより良く生きるためにどうすればいいのかみたいな内容が結構あってよかった。「あなたの至福を追求しなさい」ということを忘れずにいたいと思う。

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    2024年08月15日
  • 神話の力

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    聞き手であるジャーナリストのビル・モイヤーズと、語り手である神話学の権威であるジョーゼフ・キャンベルとの対話を通して、神話に対する疑問や現代社会における神話の存在意義や影響等について考察した、両者の深い知識量による示唆に富んだ一冊。

    神話は詩であり、隠喩である。
    そして神話とは究極の心理の一歩手前の心理である。
    人生のマイナス面やマイナス時期だと思われるものや時の中にプラスの価値を認めることを神話から学ぶのだと。

    しかし双方の知識量の豊富さに圧倒されて、まだ断片しか咀嚼できてないと思うので、また読み返さないといけななと。

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    2020年06月08日
  • 神話の力

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    具体的な神話について詳細が語られるような本ではなく、インタビュアーに応える対話形式。

    この本を読もうと思ったのは、令和元年を迎えるにあたって、天皇家ってなんだ?という疑問から古事記の解説本を読んで、その本のコラムに、古事記と共通する他国の神話の話が幾つも紹介されていて世界の神話の共通性に興味が湧いたのと、並行で読んでいた西洋美術の本でも、神話画がヒエラルキーの頂点とか、人間の歴史の中に神話が欠かせないものなのかなぁと漠然と思ってたところにちょうど手に入った。

    神話の共通性って、人間の形、男女の違いなどが影響してたりするのをみると、ホムンクルスじゃ無いけど、身体と脳の関係性が思考に影響して

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    2019年11月23日
  • 神話の力

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    神話学者との対談を書き起こした書籍。世界各国の神話から人類の普遍的なイメージや価値観を探っていく。いわゆる「悟りの境地」をここまで明文化できるのかと驚嘆した。体験をもって、時間・空間や存在・非存在を心から超越した境地。

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    2018年10月27日
  • 神話の力

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    世界中に、インターネットなど情報を伝達する共通の科学的基盤が無い時代に、神話という形で世界各地に共通する要素を持つ物語が存在している。

    そういった神話の人間への意味合いを、そこに存在する隠喩を繙くことで人間を導く力があるということを述べている。こどもから大人への転換、英雄物語、等人生のなかで生きる指針を与えてくれている。

    また、それらを踏まえて、現在の世界には地球規模の神話が必要であると述べられている。

    今後宇宙での生活を行う人間たちはどういった精神性を持つのだろうか、と途中から考えてしまっていた。国境や人種の隔たりや地面に縛られないなか、そういった環境で生まれた人間はどういう感覚を持つ

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    2018年10月21日
  • 神話の力

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    アイゼンハワー大統領がコンピューターでいっぱいの部屋に入り、並んでいる機械に向かって「神は存在するかね」と質問した。
    するとあらゆる機械が動き出し、ライトが点滅し、歯車が回り始め、しばらくすると声が聞こえたーー
    "Now there is." (今いる)と。

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    2017年06月04日
  • 神話の力

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    神話はどうやってできたか?この問いを考えると、人が肉体的にも精神的にも何か超越したものを言語でどうにか表すために、作られてきたことがわかるだろう。世界に神話は数あれど、似たような話が多数存在するのはなぜだろう。はたして神話は今現代に生きる人に何を教えてくれるのだろう。神話の話から人生の哲学の話に変わっていく。対話形式で分かりやすく説明された名著。

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    2017年02月07日
  • 神話の力

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    「ストーリー・ウォーズ」からのジョーゼフ・キャンベル。世界共通の神話母型があり「スターウォーズ」はそれに則っている、と知っているつもりだったが、ちゃんと書籍で読んだのは初めてでした。いま自分にとって必要な時に必要な本、というか必要な読書体験だったような気がしています。次は「千の顔を持つ英雄」に行くしかないかも。人が成長するためにどんな旅に飛び込まなくてはならないのか?巡り合わなければならないのか?とても沁みてくるものを感じます。聴き手のビル・モイヤーズも素晴らしい知性の持ち主で見事にキャンベルのビジョンを引き出しているのですが、微妙に自分だったらここ聴きたいのに!みたいな流れもあって、自分が直

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    2015年09月06日
  • 神話の力

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    どうして世界にはこんなにも神話があるのか? どうして、これほどに形を変えて、類似した神話が存在するのか? そのようなありふれた疑問に対して、比較神話学の『ひ』の字も知らない素人にも興奮と驚きをもたらしてくれる示唆に満ちた一冊。数年ごとに繰り返し読んでいけば、また新たな発見があるだろう。

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    2015年03月29日
  • 神話の力

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    世界の捉え方が変わる種類の名著。たとえば、
    アダムとエバは対立観念を知ることで追放された。つまり超越者とは対立観念では認識することができないものであって、一の世界においてしか感知できないもの。我々が言葉や感覚で捉え認識することすらできないもの。
    訳本が書店で見つからないのが難点

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    2014年11月29日
  • 神話の力

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    神話を題材にしつつ、筆者は生きることそのものを祝福している。P99〜のインディアン部族の首長の言葉があまりに美しく、英語本と日本語本を交互に何度も読んだ。

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    2014年08月01日
  • 神話の力

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    キャンベル氏の本。内容が盛りだくさん。物語を書く上で、参考になるかと思い、読んでみた。

    これは、再読しないといけないなぁ。

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    2014年02月02日
  • 神話の力

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    付箋でいっぱいに。

    ・そして私がキャンベルに、私を生徒にしたことからどんな結果がしょうじてもそれに責任を取ってくださいよと言うと、彼は笑って古代ローマ人の言葉を引用した。「運命は、歩む意志ある者を先導し、意志なき者を力ずくで引き立てる」

    ・なぜ神話を、という疑問から始めましょう。いまどき、なぜ神話のことなど考える必要があるんでしょう。神話は私生活とどう関わっているのでしょうか。
    (キャンベル)答えとしてはまず、「どうぞそのままあなたの生活をお続けなさい。それは立派な人生です。あなたに神話の知識などいりません」と言いたいですね。どんなことでも、他人が重要だと言ってるから興味を向けるなんて、賢

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    2014年04月05日
  • 神話の力

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    対話形式の本のお手本のような出来。

    他の神話物語でもそうだが、旧約聖書の記述は世界がどう作られたかを寓話的に説明しているにすぎない、という記述には驚いた。だとすれば聖書の記述は文字通りの真実だとする原理主義者は…。

    日本のイザナギとイザナミの物語も、世界がどうできたかを説明する寓話であって真実そのものではないことを疑う人はいないだろうが、世界的に力を持っているキリスト教に関してはそうではないと考える人が多くて。真実っぽく感じてしまうのかな。物語・ストーリーの説明もある。小説家志望の人も読んでみたら参考になるのではないか。

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    2011年12月27日
  • 神話の力

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    ネタバレ

     最高!神話を心理分析の観点から語った対話本だけど、解釈が非常にロマンチック。たとえそれがJ・キャンベルの一考察にすぎないとしても、読者がそこから得るものは大きい。神話はあくまでも物語であり、それゆえに私たちが理解するうえでは必ず個人的な解釈が介入することになる。ただそれを前提にしないと、この本は単なる著者の夢物語としか感じられないだろう。

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    2011年03月30日
  • 神話の力

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    結構なボリューム。
    対談形式で進むから読みやすさはある。
    カトリックの素養を持ったキャンベルではあるが、東方仏教やインド哲学への傾倒など、一元的な偏りには左右されない柔軟な思考の持ち主だと感じた。
    神話や宗教関連の書籍を読み漁る中でもキャンベルの名前は頻出してたが、こうして初巡り合わせできて嬉しい。
    主著である『千の顔を持つ英雄』も読みたい。

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    2023年09月30日
  • 神話の力

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    過去の神話から学び、より高次の視点から人生を歩める資となる本
    内容についても対話形式で章立てのため読み進めやすい。
    ボリュームはそこそこある

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    2021年08月28日
  • 神話の力

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    世界の神話を比較して読み解く対談本。

    対談者がキリスト教徒ということもあり、必然的にキリスト教の話が多い。それでもこれだけ比較して話せる知識量がうらやましい。

    生まれた時から自分の信じる宗教が決まっているというのはどのようなものなのだろう。ニーチェは苦しんだあげくにそこから抜け出せず終わった。
    キリスト的世界観を捨てよ、という言葉にたどりつくまで、キャンベル氏にも様々な葛藤があったのだろうと感じた。

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    2018年03月27日
  • 神話の力

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    人々を説得によって信仰に導こうとするからうまくいかない。むしろ自分自身の発見の輝きを示すべきだ。世界中で最善のものと認められ考えられている物事を知り、それをまた他者に知らせることによって真実のまた新鮮な思潮を創造すること。

    世界の神話に共通した要素を発見し、人間の心理の奥底には絶えず中心に近づきたい、つまり深い原理に近づきたいという要求があることをしてきすること.
    人生の意味の探求が必要なのではなく生きているという経験を求めること。

    スペシャリストとジェネラリスト
    自分自身の神話を見つけようと思ったらどういう社会に所属しているか知ることが大事。遊牧民族か、農耕民族か。
    日本はまだ内面的には

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    2016年10月24日
  • 神話の力

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     人々はよく、われわれは生きることの意味を探っていると言いますが、人間がほんとうに探求しているのは、たぶん生命の意味ではありません。人間がほんとうに求めているのは、<いま生きているという経験>だと思います。
    純粋に物理的な次元における生活体験が、自己の最も内面的な存在ないし実体に共鳴をもたらすことによって、生きている無上の喜びを実感する、それを求めているのです。

     もし人生の途中でなにが案内標識の役をしているか、それがわからないければ自分で作り上げるしかありません。ところが、もし神話というテーマが自分をとらえた場合は、こうした伝統のあれこれのおかげで、言い換えれば、人生を豊かにし、活性化して

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    2012年08月12日