草凪優のレビュー一覧

  • アンダーグラウンド・ガールズ 頂き女子、欲望の果て

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    ネタバレ

    印象に残ったのは、「生きる気力を失った人間の行き先」がリアルに描かれていたことです。

    自死を選ぶ人も、社会への制裁を選ぶ人も、根っこにあるのは同じ「生きる気力の喪失」なんだろうと思いました。

    そして、3人の登場人物(頂き女子被害者)のように、社会への制裁として犯罪に走る行為が、自分とはそう遠いものではないと思わされたのも大きな気づきでした。

    なぜなら、私自身にも「復讐したい」という無意識の気持ちがあると思うからです。
    特に「男をやっつけたい」という感情は、仕事やプライベートの中でも顔を出すことがあります。

    頂き女子の、性的な魅力、気の強さも印象的でした。

    頂き女子に騙された登場人物が

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    2025年08月23日
  • ラストバトル プロレス哀歌

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    主人公の川岸が、川田がモデルでラーメン屋を経営しているのだがそのラーメン屋の描写がリアルで良かった。

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    2022年06月03日
  • あやまちは夜にしか起こらないから(新潮文庫)

    ネタバレ 購入済み

    見た目は美人でグラマーで知性とユニークな自我を持った高嶺の花の女が、実は育ちや野暮ったい美的センスにコンプレックスを持っている。それを読者に徐々に明らかにしていく過程に引き込まれました。とても満足です。

    #胸キュン #エモい #ドロドロ

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    2022年03月15日
  • 君のいるすべての夜を

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    これはおもい

    一人の女性の生き方としてとても考えさせられる重い展開。バブル期からの満たされない心をどうやって満たすのか?わからなくなりました。作者の新しい境地かと思います。

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    2020年07月29日
  • ちぎれた夜の奥底で(新潮文庫)

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    官能小説ですが文章は上手いし人間をリアルに描写できているため、性的満足を得たいだけの読者以外にも興味を持って読めるのではないでしょうか。
    私はこの作家のファンなのですが、大きな理由は視点が主人公の男性で固定されている所です。多くの官能小説では、男性の心理描写と女性の心理描写が交互しますが、なぜヤラれる側の女の心理に共感しなくちゃならないんだって興ざめします。また官能小説に登場する女の心理や性衝動には心理描写という形で明文化してはならない謎の部分があるべきで、それを解明すべく想像を巡らす作業が読者の感情没入をより深くするんじゃないかと思います。もちろんそのためには男からみた女の言動や表情等の描写

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    2020年06月05日
  • あやまちは夜にしか起こらないから(新潮文庫)

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    最高傑作

    全作品を読んでいますが、草凪優の作品の中での最高傑作だと思います。

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    2019年03月31日
  • 歌舞伎町の沼

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    ネタバレ

    快楽=この世に生まれてきた意味を見出し、圧倒的「生」を感じた者は、それとは真反対の「死」というエンドで綺羅びやかに最後を終える。
    それとは逆に、なぜ官能小説は(傍から見ると)バッドっぽいエンドを迎えてしまうのだろう、、絶対的快楽に溺れたものに対する罰を与えないと気が済まないのか、笑

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    2023年07月18日
  • ラストバトル プロレス哀歌

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    現役を引退してラーメン屋を営む元悪役レスラーにリング復帰のオファーが。これまでのプロレス人生を思い返しつつも一夜限りのリング復帰するお話。

    面白かったです。作者本人が無類のプロレス好きだそうで、そういう人がその熱量でもって書いてるのか物語からぐいぐいと引っ張られていく感覚がすごい。プロレスには疎い自分ですが、プロレスに興味沸いてきました。なるほど、こういう風に裏のドラマみたいなものをも楽しむんですねえ・・・・ほかの方のレビューの熱量も含めていろいろ学びました。
    登場人物が基本的にみんな悪い人がいないので読後感もとてもよかったです。さわやか青春小説・・・には平均年齢が高すぎですけども。
    ただプ

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    2022年11月02日
  • 知らない女が僕の部屋で死んでいた

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    2020.7.27

    恋愛と言うよりかは愛憎劇
    しかも超ジェットコースター級。
    かつてのクラスのカースト上位の千紗都が部屋で死んでいた。
    サスペンス?的な開幕。そこから人々の証言を集め、そして自分の記憶からたどり着いた真実。最高のセックスをして死に果てるつもりだった。蒼治も千紗都もいじめとは到底言えないほどの壮絶な体験をしていた。酷く生々しく犯されていた。死を望んでいた。
    最期の交わりが極上で美しく虚しい。
    そして千紗都を犯した者たちを惨たらしく殺害し蒼治も高速道路で風に煽られて死ぬ
    ふたりの過去話はかなりえぐいのだが、それを踏まえての最期の交わりを思うとなんとも言えない。救済なのだろうか

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    2020年08月07日
  • ジェラシー

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    気持ち解る

    内面の自分と外ズラを常に考えている。同じ気持ち

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    2018年09月30日
  • 夜の私は昼の私をいつも裏切る(新潮文庫)

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    9/3 官能小説の賞を獲った作品ということでしたが、正直おもしろかった!官能小説にありがちな、女の人の反応が型通りみたいな部分が少なくて、あーこの作家頭だけで書いてるのではなく、実際女の人とよく遊んでるんだろうなあ。セックスうまそうだなあ。と思いました。話の展開だけは若干ご都合主義だけど、人物の描写、こちらに迫ってくる感じが凄い!この人たぶんふつーの小説書いてもおもしろいと思う。書いて欲しいなあ。

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    2010年09月04日
  • ジェラシー

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    近未来の東京。日本経済は停滞し、スラム化している。日本の政治家の無能さから、世界から見放されている。そんな近未来の中で、官能小説を沢山書いている草凪優が、セックス・アンドロイドを通じて、愛とは何か?を問う。
    波崎清春は32歳、元デリヘル店経営者。デリヘルで業績を上げる。つき合っていたのが、上里千夏。沖縄出身で、デリヘルでのナンバーワン。清春は、千夏のイロカン(色恋で管理する)をしていた。そこに、アメリカの大学院を卒業した、上里冬華。冬華は、千夏の妹であり、仕送りで勉強していたのだった。セックス・アンドロイド「オンリー」を使ったビジネスを日本で始めるという。そのビジネスに、誘われる清春。清春の双

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    2021年07月05日
  • 愛でも恋でもない、ただ狂おしいほどの絶頂

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    面白いです。ベリィショートでない表紙が気に食わないが。官能小説家だと思ってたけど、ちゃんと文学してます。ほとんど官能でエロ表現が満載だけど、まったく勃たない、先が気になってしまうように出来ている。キャラが立っているせいか。

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    2021年03月05日
  • 知らない女が僕の部屋で死んでいた

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    知らない女が僕の部屋で死んでいたらかなり驚く。
    そして、なぜ?と考え記憶を辿り‥

    途中まではかなりつまらない駄作かなと思っていたが、
    月末は突然フルスロットルで駆け抜けていく感じ。

    意外な結末は、テレビドラマにありがちな単純なハッピーエンドではないが、2人の関係性を考えれば、2人のこれまでを考えれば、私はこんな結末もいいんじゃないかと思ってしまった。

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    2020年06月26日
  • 夜の私は昼の私をいつも裏切る(新潮文庫)

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     官能小説部分はさすがに上手い、しかし話がハードコアになると一気に陳腐な感じがして興ざめしてしまう、官能ハードロマンといえば勝目梓に軍配が上がるかな(個人的感想)

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    2017年05月21日
  • ちぎれた夜の奥底で(新潮文庫)

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     草凪優の官能小説はライトなエロ小説とは一線を画する。同様な小説家として花房観音が挙げられる。小説をしっかり読ませた後、何かしら考え深い思いをさせられるわけだ。ただただやってるってだけじゃない(笑

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    2017年03月22日
  • 夜より深く(新潮文庫)

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     若いときは「自分探し」で思い悩み、中年に近づくと「自分を見失うことの大切さ」を思い知らされる(P120参照)自分を見失うことって、何かに熱狂したいってことかな、だったらライブへ行けばいいんだよ。やってることのリスクがおおきい、そこがまたスリリングで楽しいっていうならジャンキーと変わらない、って大衆はいってる(笑 作家さんは官能小説分類だけど普通に面白い、そこそこ落ちもあり今回も楽しめた。

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    2016年11月15日
  • 夜の私は昼の私をいつも裏切る(新潮文庫)

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    2015年16冊目は官能小説。

    草凪優作品は三冊目。今年、二冊目。

    IT企業に勤める尾形は、クライアントの社長夫人・麻里子とW不倫関係となる。甘美な関係に嵌まって行く二人。その二人が行き着いたのは……。

    匂いたつような、コッテリとした官能描写は相変わらず。少々、やりすぎ(性的意味でなく)、出来すぎ感もありましたが、展開もソレなりに面白く読めました。

    ただ、今回の主人公には納得させられる部分はあるも、『どうしようもない恋の唄』のように共感も、『堕落男』のような客観的傍観も出来ず。オチも前二作ほどはインパクトがなかったかな……。

    全体的に、ややオマケで★★★☆☆。

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    2015年03月25日
  • 夜より深く(新潮文庫)

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    いやー、こういう話だとは思わなかった。フランス書院文庫にもなかなかハードではありました。ひけをとらないという。

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    2014年01月28日
  • 夜より深く(新潮文庫)

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    内容(「BOOK」データベースより)
    東北のホテルで働く梶谷は、同僚のベルガール・有希子と不倫関係に陥る。密会を重ねるうち、職場の宴会場での情事がバレ、仕事も家庭も失ってしまう。逃避先の沖縄で、束の間、酒と女に溺れる梶谷だが、再出発を誓って故郷東京へと舞い戻った。一軒家を借り上げて駆け込み寺にし、ネットの掲示板で知り合った家出妻たちと究極のハーレムを築き上げるのだが…。オリジナル官能長編。

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    2013年04月30日