金井一薫のレビュー一覧

  • ナイチンゲールの『看護覚え書』 イラスト・図解でよくわかる!

    Posted by ブクログ

    ① 看護とは「環境を整えること」
    ② 病気は身体が回復しようとする過程
    ③ 看護は「生活を見る仕事」
    ④ 観察が看護の基本
    ⑤ 患者の生命力を消耗させない

    看護の目的は生命力の節約
    一言で言うと「環境を整え、患者の生命力を守り、自然治癒力を引き出すこと」

    0
    2026年03月12日
  • よみがえる天才9 ナイチンゲール

    Posted by ブクログ

    名著『看護覚え書』もロクに読んでいないボンクラな小生にも分かるナイチンゲールの生涯と功績。窓もなく汚いベッドに酒をくらって寝ている看護師が横にいるという当時の病院のインパクトよ。名家に生まれた事で当然大反対されるも7年間も隠れて勉学を継続した根性がまず凄い。40人だかにタオル一本使用とかも現代なら超非常識な事が罷り通る世界を詳細な知識、特に統計を用いて変えただけでも特筆すべき。
    1人だと潰されるからチームを構成して病院に送り込むという一時からも管理者としても優秀だしナースステーションを中心にベッドを左右一列に並べていくとかリネンのダストシュートを設置するとか建築設計の才も発揮するところを見るに先見性を備えた優秀な学者にして実務家なのだろう。
    科学的根拠に納得すると自説をアッサリ撤回するところも精神的な公正さを感じる。

    0
    2024年06月11日
  • 新版 ナイチンゲールの『看護覚え書』 イラスト・図解でよくわかる!

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ナイチンゲールの臨床体験は2年半で、
    クリミア戦争の従軍看護後の36歳から90歳まで
    闘病しながら、自室で仕事をしていたとは知らなかった。

    看護の定義教育、衛生改革、社会改革、
    病院建築や、統計学者の側面も。

    観察が大切。
    看護とは進歩しつづけない限りは、退歩していると言える。

    信念がすごい。

    0
    2024年10月25日
  • よみがえる天才9 ナイチンゲール

    Posted by ブクログ

    ナイチンゲールが統計学を駆使して、公衆衛生学の基盤を築いたってのは、よく知られてること。
    看護職に「献身」と「自己犠牲」を求めず、看護職員が働く環境整備にこそ努力した人だけど、彼女自身は自らの資産を投じて看護職の訓練施設を整備した。
    やっぱり看護って特別な仕事なんだよね。それが分かっていたからこそ、自己犠牲を求めないと訴えていたんだろうね。

    0
    2023年10月04日
  • ナイチンゲールの『看護覚え書』 イラスト・図解でよくわかる!

    Posted by ブクログ

    『看護覚え書』がわかりやすく、そして現代に合わせた解釈で書かれている。原書は100年以上も前の本ではあるが、今でも大事なことがぎっしりと詰まっていることに驚く。
    表面的な技術や精神論ではなく、ナイチンゲールが看護の本質をを考え求め続けていたことが良くわかる。

    0
    2016年05月29日
  • ナイチンゲールの『看護覚え書』 イラスト・図解でよくわかる!

    Posted by ブクログ

    病気とは
    看護とはに対していままでなかった視点から捉えられた。
    看護とは、医師のサポートのみならず、
    回復に向かうために患者を最良のコンディションに整える人である。
    人間の自然回復力のパフォーマンスを最大化する役割

    0
    2016年04月07日
  • よみがえる天才9 ナイチンゲール

    Posted by ブクログ

     栗原康『超人ナイチンゲール』を読んだものの、栗原氏の濃いめのフィルターを通した偏った内容だったのではと訝しみ、スタンダードっぽい本書を手にとった。
     時系列的にナイチンゲールの人生と業績が紹介されている。史実中心で、当然台詞も出てこない。彼女の行動、構築した仕組み、残した言葉をみて、その人物像について読者が思いを馳せるのみである。著者の金井氏はナイチンゲールの研究者なので、どんな人物だったか想像するところはあるだろうが、淡々とした事実の紹介が多く、ところどころに著者の価値観が垣間見られるものの、解釈を押し付けられるような感じはなかった。栗原氏の「超人~」と最も異なるところである。
     一方で、神がかりのエピソードも最小限の言及であり、姉や母との確執や7年付き合った男性のプロポーズを断ったことが書かれているが、詳しいエピソードや手紙の引用はない。そのため、どのような人間だったか、血の通うような感覚では分からない。ナイチンゲールの思想も、その行動によりうかがえる程度である。伝記としてはやや物足りなくはある。もっとも、業績が多大なので、当然にナイチンゲールの価値観や行動理念もそれなりには分かる。
     ナイチンゲールについて語ると、そのまま保健・医療・福祉の歴史を語ることになる。クリミアの天使であった1年10か月より、はるかに長い期間を、これらの実態を調査し、制度の案を提示し、改革をはたらきかけ、実務者を育成することに割いた。数年前によく見ていた「コール・ザ・ミッドワイフ」というBBCのドラマでは、修道院の助産師や保健師が行政やクリニック、総合病院と連携して、訪問看護にあたっていて、人事交流も盛んな様子から、どういう制度になってるのか不思議だったが、本書を読んでおぼろげながら理解できた。制度的な面では、救貧政策は税によるべきだと訴えたこと、地域連携で包括的に支援すべきと訴えたこと(どちらも実現している)が今の世に残った最も大きな影響だと思う。また、実務的には、ナースコールやダムウェーター、給食室を発案したこと、疫学によって感染防止ができることを示したことなどが少しも古びない業績として残っている。本書は当時の病院やナイチンゲールの考案した装置、グラフの様子が分かる図版があるのがとてもよかった。
     家庭に入るのが当然とされていた女性であるにもかかわらず、政治家として、科学者として、経営者として、看護師として、これだけのことを為したというのでナイチンゲールはさらに評価されている。男性だったら植民地だったインドの保健医療行政まで影響力を伸ばしていただろうし、社会的な抑圧や家族の無理解にも揺るがない意志の強さ、行動力、知性は否定しない。だが、階級社会のイギリスにおいて、上流階級の人だからここまでできたのだろうと思う。非常に裕福なジェントリ階級に生まれ、高いレベルの教育を受け、賃労働にあくせくせず社会の見聞を広め、委員、大臣と友人で女王と交流もできる地位にいた人物である。もちろん、上流階級の男性でもこのような偉業を為した人は多くないうえ、自身は貧困とは無縁にも関わらず病人と貧者のために尽くしたのだから、ナイチンゲールの功績が陰ることは少しもないが、女性からはこのような人物が輩出されのに、下層からは輩出されないのがイギリスらしいと思った。
     保健・医療・福祉分野の人は謙虚で利他的な人が多い。上昇意欲と顕示欲が強く、勲章が好きで、自分の業績があちこりに彫り付けられるのを好むタイプの人があまりいない。「クリミアの天使」と担ぎ出されたナイチンゲールも目立つのを極力避け、遺言により国葬も断っている。立派だと思うし、そういう人の方が好ましく思うが、本人の意志とは別に社会として顕彰していかないといけないと思う。そうでないと、売名だ、金儲けだ、偽善だと言う輩がかえって出てくる気がする。あまねく人類を照らす行為と結果そのものに価値があるのだと、大きく示していかないといけないと思った。
     
     

    0
    2026年10月05日