天野洋一のレビュー一覧
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購入済み
傑作
成田良悟先生が原作を務める漫画作品。
成田先生といえば電撃文庫から「デュラララ!!」「バッカーノ!」「Fate / strange Fake」など、集英社からはノベライズシリーズ「BLEACH」を出版されている大物作家。そんな成田先生が描く本作も面白くない訳がなく、非常に重厚なファンタジー作品となっています。作画の天野先生も「アナノムジナ」などでご活躍され、美麗な絵が素晴らしいの一言に尽きます。
ジャンプVSの読切版から拝見して、連載当時は毎週楽しみながら読ませていただいてました。ふと成田先生の作品を読んでいる時にこの作品のことを思い出し、今になって電子版を購入。当時感じた面白さ以上に面白か -
Posted by ブクログ
文句なしに面白い
いや、だって、主人公が男子高校生なのに詐欺師で、しかも、正義の味方めいた事をしてるんですよ
こんなブッ飛んだ主役が活躍する漫画、そうはない
天野先生くらいの“腕力”がある漫画家でなければ、その設定に振り回されて、ストーリーの組み立てがメチャクチャになって、駄作になっているに違いないな
詐欺師の一賊に産まれた訳でなく、本当は平凡な少年が、死にかけの妖獣・貉から野望を半ば強引に受け継がされ、人を化かす能力、つまりは超一流の詐欺師としての才能を持つようになった。しかも、人を化かし続けないと死んでしまう、そんな当然のリスクがある点も面白い
加えて、そんな正義の詐欺師に転身する事で、自 -
Posted by ブクログ
大人買い、一気読みをお勧めする、私は
何と評価したもんかな・・・何っつーか、残念な漫画なんだよな
いや、内容は絶好に面白い
正統派のファンタジーのようでいて、読み手の心を掻き毟るダークなシーンもあるので読み応えはバッチリ。成田先生の作品を読んだ事がない私には参考かつ読む前の気概ができた
それだけに全3巻ってのは残念と言うより、ファンとしては悔しい訳で
成田先生と天野先生、こんだけの強力なタッグなのに、それでも、WJの連載陣の椅子に座り続けるのは難しいんですね(そういう意味では、私が唯一、現在のWJで大嫌いなあの漫画も凄い、と思い直すべきなのか?)
話間、巻末、カバー下、どこもオマケが充実してい -
購入済み
あぁ…
成田先生がずっとおまけページで言っていた「ジグはあくまで語り手」「トロマが主人公」という部分が如実に現れた第3巻でした。実はジグは最初から狂っていた。トロマは空虚だった。この空虚さがトロマを主人公と感じ辛い要因だったかな、と思います。最初に示された通りのマニュアル人間。彼は依頼されたことをただやっていただけ。そうわかったとき彼への関心がすっと薄くなるのを感じました。描き方の問題と連載期間の短さゆえの問題ですが、最後まで読むとトロマの魅力が微妙です。2巻までなら良いキャラだと感じられたのですが。
最後まで運命に振り回されていた救いようのないジグはあまりにお労しい最後でしたが、悲劇の主人公という意 -
購入済み
vs V&V
1巻では独自の価値観で動くのが頼もしかったトロマさんが商売敵に。ジグが語り手ではありますが個人的にはアリスさんの動きがとてもよかったです。序章での語り手だった彼女がV&Vで丸くなったかと思いきや、吸血鬼スタイルになった途端好戦的な口調になるのはなんか良いです。戦闘が終わり元のスーツ姿に戻っただけなのになぜかドキドキしてしまう自分がいました。
彼女のやるせなさ、葛藤であったり復讐を誓った過去が次巻では明かされそうですね。
序盤で張った伏線が少しずつ、そして巧妙に回収されるのもこの作品の面白いところですね。
ジグにライカ、コルトと、機兵学舎メンバーは結構良い味出してます。マスターの正 -
Posted by ブクログ
“「俺の親父の故郷の…『日本』ってところをな」
「ニホン…ですか?
同僚からもその地名を聞いた事がありますが…
いくら調べてもそんな場所は世界の何処にも…」
「…お前マジで竜の癖に何も知らねぇんだな」「?」
「竜どもがいつどこからこの世界に来たか知ってるか?
手前ら竜族がなんで人間にだけ化けられると思う?」”[P.91]
これが全3巻だなんて勿体無い!
ソウヤさんがGとか虫を嫌いって理由に納得。食べられるから、ね、確かに。
文庫ででもいいからまたこの世界観描いてくれないかな……。
“「ジグ君の人生は何もかも偽物でした
でも貴方に与えられた希望は真実だったんですよ
消したくなかったんでしょう -
Posted by ブクログ
“「なっ…ならば 貴様は一体何者だと言うんだ!」
「私は私ですよ それ以上でも以下でもありません
ですが 貴女が正体を明かして下さった以上 このままではフェアではありませんね」
「………?」
「私は透明「人間」と自己紹介しましたが…申し訳ありません
あれは嘘です」”[P.41]
なんでこれが打ち切りになってしまったんだろうってくらい面白い。
キャラが立った登場人物や複雑な世界観がまさに成田さんという感じ。
皆が主人公ってほんと好き。
“「1日ぶりだね!覚えてるかい?」
「……失礼しました」
「まあそう怖がらないで」
「増えた!?」
「ははは ただの歩法と残像と幻術の組み合わせだよ」
「ええ