柊平ハルモのレビュー一覧
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ネタバレ大学生の千郷は、両親を亡くし世話になってきた叔母夫婦の窮状を救うため、亡父の実家で資産家の賀谷家へ金策を頼みに向かった。
出奔した父の代わりに跡を継いだ若き当主・誠志郎は、叔母を思う千郷を冷笑し、真実を告げる。
今まで「充分な仕送りも送ってこない」と言っていた言葉は実は嘘で、月20万もの大金が千郷の養育費として支払われていたのだった。
今まで信じていた叔母の裏切りとも取れる行為を知らされて、千郷は動揺するけれども、それでも、自分に優しくしてくれたことはウソではなかったから、心中を考えるほどに思い詰めている叔母夫婦になんとかしてあげたいと思い、千郷は再度誠志郎に頭を下げる。
そんな千郷に苛立ちを覚えた誠志郎は、千郷に対し、「屋敷で1ヶ月『妻』として暮らして自分をたらしこむことができたら融資に応じる」と言い出す。
そして、千郷が夜ごと蹂躙される日々が始まった。
けれど、抱きこそすれ、決して千郷を傷つけることのない誠志郎に優しさに疑問を感じる千郷は……?
そんな話でした。
BLではよくあるお金の代わりに、身体を自由にさせろ! と要求される受けと。
でも要求された側も、本当は過去の傷を背負ってて……という割と王道なお話。
でも王道おいしいですよね!
今回は、騙されながらもお金をせびりに来る千郷に、自身もまた、夢を奪われた上に、本家の跡取りとされてしまった自分の過去を重ねてしまって、苛立ちを覚えて、冷たく当たってしまう。
けれど、同情する訳でもなく、“誠志郎”としての自分を見ようとする千郷に誠志郎が段々惹かれていって……と。
なんか、誠志郎が千郷に惹かれていって、千郷が誠志郎に惹かれていくのは当然なのかなー……と思わなくもない話。
個人的には二人がくっついた後を見たいかなー……と思いました。
本文中に、千郷が「与えられた状況の中で、好きなことを見つける」って話をしていたと思うんですけど、これってある意味、伏線だよなー……って思わなくもないんですよね。
結局のところ、その理屈で誠志郎のことも好きになったと考えられないこともないわけだから(そうじゃないという前提の上で、ですが)、その辺りに気が付いた誠志郎が、「ここにいてもいいよ」と言われたことで、ちょっと安心感を貰って明るくなった千郷の交友関係が広がってやきもきする話……。
とまぁ、勝手なことを言ってますが、それくらい誠志郎が千郷に振り回される予感しかしない終わり方をしてます。
いい具合に妄想をかき立てられる良い話でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレアレツーサ王国3(完結編)
2段組
初出
王は花を奪う――2007年 小説リンクス2月号掲載作品を加筆修正
Kaianchoe uniflora――書き下ろし
アレツーサ王国前2作のご先祖様たちであり『花』最初の物語。
“現代”の花たちとは全然違いましたねー。まあ、花たちの誰も公娼ではなかったので当然ではあるんですが。
いつから変わってしまったのかとは思いますが、ヴァレリーがちょっと匂わせてますから彼女には『花』のその後の姿が予測できていたのかもしれません。
でも、この時代では仕方が無かったといえなくもない『花』でも、その後の時代変化から言えば少々安易に使い出したという感は否めませんね。確かに寝物語についてはスパイなどが良く使う手段ではありますが、身寄りのない子供を引き取って『花』にとか。いや、それこそこの作品で学んでいる『花』たちのように親よりも結婚相手よりも王や国に心酔させることが出来れば別ですが、そうではないし。アレツーサを慕うどころか遺恨を残してしまうような種をまくハメになったりと、現代では当初の目論見が破綻しているのだから、制度の廃止は当然でしたね~。
作品としては、敵対していた相手に関係を強要されながらも相手を知るにつれ惹かれ守ろうと想うようになる過程がとても良かったなーと思います。 -
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**感想
再会した吉希と隆平の温度差が埋まらないウチに押し切られた感じでしょうか。でもこうでもしないと吉希は落ちなかったのかもしれませんが。最近、攻が強引に迫る話が続いてて新鮮味に欠けたのかしら。最後にチョット吉希と両親が和解してくれたらな、と思うのは親心でしょうか・・・。
最近、攻が強引に迫る話が続いてて。ここらで強引な受の話を探してみようかと。
**あらすじ
「二度と放さない」。マンションの新しい管理会社の人間に抱きしめられ、大学生の真鍋吉希は愕然とする。たくましい腕の持ち主は、かつて一緒に家出をしながら、裏ぎってしまった仙波隆平だった。再会を喜ぶ隆平から、昔と変わらない自分への執着を感じる吉希。罪悪感から、何かと彼を優先させてしまう吉希だったが、いつの間にか生活に踏み込まれ、嫉妬から強引に身体を奪われてしまう。なんとか距離を置こうとするが、隆平は聞き入れてくれず・・・。