岩城宏士のレビュー一覧
-
購入済み
チジョウズルシ、タッケン、ヨタさん、良くも悪くもキーパーソンになるキャラが出てきます。そして作者のあとがきも。うまくいかない漫画人生。それでも人の縁で後の漫画につながっている。色んな意味で頭が下がる漫画です。
-
ネタバレ 購入済み
いよいよチジョウズルシが登場します。ネタバレになってしまいますが二巻のエピソードのほとんどがチジョウズルシへの伏線となっています。スモーキングが現代日本のダークヒーローなら獅子神は最大のラスボスですね。これからスモーキングを読む皆さんへ、このダークファンタジーを楽しんでいただきたいと思います。
-
購入済み
スモーキングの続編です。八丁やひふみんのような懐かしのキャラも出ますが新キャラをメインに力強くストーリーが進むのでまるで新作を読むような新鮮さがあります。そしてあとがきの作者の一言、「これからも暗闇をガンガン進んでいきます」という一文に他の似たような漫画と違う力強さを感じる理由が分かりました(すみません、本当は結構後の巻まで読んでからレビュー書いてます)スモーキングってダークファンタジーなんですよね。主人公が残酷に人を殺す不道徳な漫画なのにどこかワクワク感を感じさせる。漫画的な表現はつたないのに気にならないくらい引き込まれる。うまく説明できませんが作品としてきちんと昇華されていると思います。まだ最新刊は読んでいないので改めて追いかけながら最新刊を楽しみたいと思います。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ何故、急に、この(7)の感想を書いたか、まぁ、理由は到って、シンプルです。グッと来たから、それだけです。
もちろん、これまでの巻もグッと来ていました。それこそ、私が感想を書く必要がない、と思うくらい。
他の漫画読みの方から共感を得られるか、そこは微妙な気もしますが、基本的に、私は、他の漫画読みの方に、こんな良い作品があるんですよ、と訴えたくて、その漫画の感想を書きます。なので、ファンが増えて来たなぁ、と感じたら、感想を書く事から手を引きます。私の感想で、ファンが減ったら悲しいので。
まぁ、ファンが増えてきた、と感じても、感想を書き続けている漫画はあるっちゃあるんですが。もちろん、この『スモーキング・サベージ』が、未だに感想を書き続けている『終末のワルキューレ』や『ごほうびごはん』などに劣っている訳じゃありませんよ。
ストーリーの厚みや、残酷な表現の攻めっぷり、そして、全体的なバランスは、西川秀明先生の『職業・殺し屋』や、田口雅之先生の『ブラック・ジョーク』にも負けてません、そう、ファンとして自信を持って断言できます。
まぁ、私のスタンスはさておき、この(7)が感想を書きたくなるほど、グッと来たのは紛れもない事実です。一体、何にグッと来たのか、それは二つです。
一つは、この作品の主役と言っても過言じゃない九条の自覚と変化、成長、そして、それを兄貴分として厳しさと優しさを兼ね備えた目で見守るミドさんへの思慕。
ほんと、この(7)のミドさんがカッコよすぎる。前々から推しのキャラなんですが、ますます、好きになりました。九条に喝を入れ、ここまでしっかりと目を覚まさせ、腹を据えさせることが出来るほど、ミドさんも人間としてデカくなっているんですね。そりゃ、タツケンさんも執着心を見せちゃうって。
そして、もう一つ、こちらの方がむしろ、大きいんですが、巻末のあとがき、これはグッと来ました、かなり。
南勝久先生、本当に感謝します。先生がいなかったら、私は岩城先生の描く最高の漫画が読めず、こうやって、感想を書く事も出来ませんでした。やっぱり、人と人の絆って最高ですね。そして、恩人の顔に泥を塗ってたまるか、と地力を上げ続けている岩城先生を、私は尊敬します。
この台詞を引用に選んだのは、九条の悲しみに胸をハッと衝かれたので。
月並みな言い方ですけど、人間、一度くらいは人生で絶望を味わい、自分を許せないって怒りを覚えた方が良いかもしれませんね。
絶望によって、そのまま、どん底に落ちたまま動けない者、立ち上がるも背中を丸めたまま、のろのろと動き始める者、自分に向けるべき怒りを他者への憎しみに摩り替えてしまう者、様々でしょう。
でも、中には、自分への怒りで、そんな弱い自分を変えられる、その為の努力を始められる、奮起できる人間もいます。
絶望にもがく九条が、どれほどの漢になるのか、本当に楽しみです。
(人が生きようが死のうが、考えたこともなかった。他人のことなんて、どうでもよかった。自分のことだけ考えて生きてきた。出会った人間のことは、みんな、バカにしてた。心の奥では見下していた・・・仲間だと思ってた、みんなのことでさえも・・・)「ぐうっ」(母ちゃん・・・俺は、いつも、守ってやれなかった、大切な人を・・・大切な人だったのに・・・人から恨まれたり、傷つけられたり、いつも・・・みんな、遠ざかっていった。俺が誰も受け入れなかっただけ、一人でも生きていけると思ってたから・・・そうだ・・・雨———―――あの詩・・・あれは、俺の詩だ・・・死にかけの俺の詩——————もう・・・死にてぇ・・・今度・・・生まれかわったら・・・俺は・・・俺は・・・)(by九条)
そして、もう一つ、もう、これは、ミドさんが男らしすぎて、胸がドキドキしてしまった。
男が惚れる漢、と表現すべきだろうか。
上手く言えないけど、「叱る」や「説教する」ってのは、その人の人間性や本質が見えるんじゃないだろうか。
自分が叱られた経験、説教された経験、それで目が覚めた事がある人だけが、失敗をして、不貞腐れている、見所のある人へ、正しい方法で叱ったり、説教が出来る、と私は思います。
自分を生まれ変わらせてくれた仲間への感謝があるからこそ、苦しむ九条に、こうやって、ミドさんは大きな手を差し伸べてやれるんですね。
この喝に、九条が泣くのも良いんですよね。
彼に、自分を生まれ変わらせるだけのエネルギーがあるって証拠じゃないですか、泣けるのは。
また、この台詞は、巻末の後書きを読むと、更に良い物に感じます。
この『スモーキング・サベージ』の執筆で、岩城先生も、漫画家として、人間として、何より、男として成長しています。
そんな先生の漫画を一切の負い目なく読めるよう、私も精進していきます。
そんでもって、必ず、一小説家として、岩城先生に自分のデビュー作品と、この『スモーキング・サベージ』(7)を持って、堂々と会いに行き、サインとイラストをお願いしたいものです。
「学べるチャンスがあるなら、全部、吸収しろ――――!! テメーからは、本気の熱量が感じられねぇ。死んでんだよ!! ハンパな考えの奴がいると、仲間に危険を及ぼす・・・」
「ゔっ・・・うぐ・・・う・・・」
「帰るぞ・・・」(byミドさん、九条) -
購入済み
さらばスモーキング
新キャラ登場で、これから盛り上がるかな?という所で最終巻とは…。しかし納得の最終話が収録されています。殺伐としたお話のはずなのに、爽やかさと暖かみが残ります。ダラダラと何十巻も続かせるよりもずっと良いと思います。さらばスモーキング。
-
Posted by ブクログ
あくまで、私個人としての意見なんだが、良い漫画と世間から認められる条件の一つには、(1)より(2)の方が面白くなっている、がある
この(2)は(1)以上に、グッと来た
つまり、この『スモーキング サベージ』は文句なしで、良い漫画だ
ダーティで残酷、けど、人間そのものが、はっきりと描かれているように思う
アクション面では、『職業・殺し屋』(西川秀明)に負けちゃっているけど、人間ドラマがゴン太って意味では、結構、良い勝負になっている
何度も言ってしまうけど、人の世に蔓延る毒を、更に強い毒で殺す、それが生む爽快感は、ほんと、クセになる
ここまで、中毒性を高められる岩城先生は、確実に、漫画家としても、人間としても、男としても成長しているんじゃないか
改めて、岩城先生に、新章を描くチャンスを与えてくれた、ヤングキング・ブルの編集長であり、今の担当さんであるTさんに感謝したい
やはり、良い漫画ってのは、才能ある漫画家だけで作れるモノじゃないんですね
週刊少年マガジンで連載中の、『ヒットマン』を読んで、しみじみと感じている事なんですが、単に漫画が好きなだけじゃ、漫画の編集者にはなれないんですね
まぁ、軽い自己嫌悪はさておき、この(2)も、かなり過激な展開と描写になっており、耐性が低い人は吐いちゃうでしょう
正直、この作品は初心者向けじゃないですからね。それこそ、『職業・殺し屋』を読んで受けたショックで、理性が麻痺しちゃってから読んだ方が、楽しめるのかもしれません
復讐は、決して、正しい事じゃないんでしょう
けど、理不尽な悪意に、大切な人を自分から奪われた、力なき弱者が、その術と実力を持つ存在に縋る事、それが罪、その人は間違っている、と言えるほど、私は高潔な人間じゃない
許す事も、人が持っている強さだとは思うが、怨む、これも人間らしい感情であるのは確かじゃないだろうか
恨んでいる相手を殺してもらっても、死んだ人が戻ってくる訳じゃない
それでも、ゲスが残酷な殺され方をする事で、心が軽くなり、前に進める人もいるんじゃないだろうか
まぁ、この『スモーキング サベージ』は、あくまで漫画
決して、真似をしてはいけないし、復讐者を探してもいけない
例え、他人のプロが恨む相手の命を奪ったとしても、依頼者の手は血で汚れるし、世界は狭まるのだから
それでも構わない、大切な人がいなくなった時点で、私の世界は閉じてしまった、と言うなら、止めはしないけど
この(2)も強烈である事は、既に書いたが、やはり、注目すべきは、九条か
まだまだ、新米の域は出ていないが、彼もちょっとずつ、スモーキングの一員らしくなってきたように思う
捕まってしまったアカシとヒロシの為に命を張る姿は、中々にグッと来た
まぁ、九条の必死さが宅士さんに通じている間に、兄弟は自力で助かっていて、しかも、自分らをコケにしたヤクザどもをバラバラにしちまってた訳だが
けど、無駄な努力だった訳じゃない。九条と兄弟の絆は、間違いなく、強まったんだから
とは言え、ピンチを一つ乗り越えただけで、更なる悪意が、スモーキングに這い寄ってきているのも事実だ
果たして、佐辺さん達は、“笞杖徒流死”を返り討ちに出来るんだろうか
この(2)で、私が一番、ヤベェな、と感じたのは、特別収録の「ボンチャン」なんだが、やはり、他の漫画読みにお勧めするとなると、第六話である
ちょっとズレるが、私は、ミドさん推しだ
容姿がカッコイイってのもあるが、漢気に溢れている点に憧れる
登場した頃は、九条よりも、ある意味、尖りまくっていたけど、仲間との絆に砥がれたようで、一層に切れ味が増して、自分の持つ「暴」を仲間と依頼者の為に使えるようになった
この第六話で、ミドさんは、兄を無惨に殺された妹に代わり、クソ野郎を桁違いの暴力と残忍さで、とことん追い詰めている
小悪党なら、途中で同情しそうになるが、このクソ野郎は、とことん、根性が腐りきっているので、きっちり、恐怖を刻み込んでくれたミドさんへの好感度は、かなり上がった
これまた、私の勝手な我儘だが、もしも、岩城先生にお会いできる機会があって、持って行った色紙に、ミドさんを描いて貰えたら、私は感謝の気持ちが振り切れて、岩城先生を、背骨が折れ、内臓が破裂するまで、抱き締めてしまうかも知れない
そんな事になったらマズいから、やっぱり、私は岩城先生に会わない方が良いな
けど、会ってみたい。せめて、サイン色紙くらいは・・・・・・この(2)の表紙、中央にいるミドさんもカッコいいけど、黒スーツも似合うと思うんだよなぁ
この台詞を引用に選んだのは、ブルってしまったので
この緩急(?)の付け方は、プロのテクニックだな、と感じた
勉強になる、と思う一方で、自分はやられたくない、と本気で思う
「生きましょう――――――すべてを吐き出して――――――それとも、続けますか・・・・・・手術?それとも解放―――♡―――拷問?明日からの未来―――♡――――――無駄死に?妻と娘との団らん―――♡―――バラバラに切断される恐怖?家族との初めての海外旅行―――♡―――あなたの葬儀を出す妻のなげき?新しく産まれる小さな命―――♡」(byさすり屋) -
Posted by ブクログ
漫画読みなら、こういう経験があるんじゃないだろうか
終わってしまって残念、と思っていた良い作品の続編が、他の出版社から出ている事に、その(1)が本棚に並んでいるのを見て気付き、書店でガッツポーズをつい、決めちまった経験が
私は何度もある。周囲から、白い目で見られると分かっていても、この歓喜は、抑えきれるものじゃない
『鬼切丸伝』や『ミスター味っ子 幕末編』、『鉄鍋のジャンR』も嬉しかったが、これらの作品以上に、テンションが爆上がりして、腰が抜けそうになったのは、そう、この『スモーキング・サベージ』だ
『スモーキング』を、岩城先生が納得できる形で完結させてくれた(ハズだが)講談社、週刊ヤングマガジン編集部には、もちろん、感謝している
良い漫画をありがとうございました、と今でも心から言える
しかし、今、私の胸少年画報社とヤングキング編集部、そして、元編集長様に対して、更なる感謝でいっぱいだ
岩城先生に、新たな戦いの場を用意してくださり、ありがとうございます
毒を毒で制す、そんなスタンスの漫画は多いけど、少なくとも、私の中じゃ、この『スモーキング』と『スモーキング・サベージ』は上位である
世の中の人間、全てが悪人だ、そんなクソガキ丸出しな考えは、とっくに持っていない
しかし、弱者を守るべき法に正しく裁かれず、大した反省もせずに、世に放たれ、再び、罪を犯す外道がいるのも事実だ
漫画は漫画、と頭じゃ解かっているけれど、現実でも、そんな外道が、悪を殺す極悪として生きる覚悟のある者らに“裁かれてほしい”と心は叫んでしまう
掲載誌を変えた事で、仕切り直しなのか、スモーキングはリーダーである佐辺以外は、新メンバーを迎えている
もちろん、かつての仲間も登場しているが、あくまで、メインは新メンバーであり、中心はルーキーの九条
元ヤクザで、ケツはまだまだ青く、心構えも技術も足りないが、この稼業に必要なモノだけは、ちゃんと持っている、魂に
彼が、元ヤクザである自分よりも劣る、憎むべき悪と遭遇し、それを叩き潰す実力がある本物の仕事に触れていく事で、どう成長していくか
それが、この「サベージ」の肝に違いない、と私は勝手に思っている
前作を読んでいる人間なら承知の事だろうが、この『サベージ』で岩城先生を知り、これから読もうとしている人もいるかもしれない
ファンとしちゃ、注目してくれた事に感謝したい。しかし、その新規の読み手が遠ざかってしまう可能性も承知で、言っておかねばなるまい、これは
正直、血や痛みに弱い人は読まない方が良い
不良漫画のような、気持ちの良い喧嘩が齎す痛みは、この作品には皆無
とことん、悪人へ罰を与えるだけの、容赦ない痛みで、出血量も多く、残酷な表現ばかりだ
悪人が裁かれる様はスカッとする、そんな気持ちにすらなれないかもしれない
悪人にも、つい、同情しちゃう、そんな優しい人も、きっと、読んだら気持ち悪くなっちまうかもな
しかし、こう書くと、ゾクゾクしながらも、楽しく読めてしまう私は、やっぱり、どこかズレちまったんだろうか、と思っちまう
まぁ、岩城先生を責める気は微塵もない。責めたって、元通りになる訳じゃないしな
この作品を平然と読めるのは、西川秀明先生の『職業・殺し屋』のファンくらいかもなぁ。けど、『職業・殺し屋』はアクションがあるからこそ、黒い爽快感が生まれているとも言える
ともかく、読んでもらうしかない、それだけの話か
この台詞を引用に選んだのは、九条のこれからに期待が持てるな、と感じたので
あくまで、私個人の印象だが、男が一皮剥けるには、まず、自分が縋ってしまうもの、俗な言い方をすれば、ちっぽけなプライドだ
人間、体力も根性も尽きた時、最後の支えになるのが、安いプライドだってのは承知している
その安いプライドが、最後の支えになるようにするには、無駄なプライドを捨てていく事が大事である
やりきるしかない、そうと決めたのなら、男は背水の陣で挑まねばならない
ナイフと一緒に、叶えられぬ夢も捨てた九条は、もう、その夢よりも叶えるのが大変な目標に向かって、死ぬ気で突っ走るしかない
しかし、彼なら大丈夫だろう。当人にやる気があるし、仲間にも恵まれているんだから
「やってやるよ。俺の居場所は、もう、ここだけなんだ―――!これ以上、落ちる所がねぇ、ドン詰まりなんだよ―――!!唯一のプライドは、捨てたぞ―――!俺には、もう、何も残っちゃいねぇ・・・こっからだ―――!!」(by九条) -
Posted by ブクログ
リアルタイムで連載を追っていなくて、単行本で完結していた事を知るってのはしょっちゅう
その度、凹んでいる訳だが、この『スモーキング』が(5)で完結していたと知った瞬間に襲ってきたショックは、他の作品の比ではなかった
けど、そのショックなんて、呆気なく吹き飛ぶくらい、本編は最高だった
さすがに、一発即決とは行かなかったが、脳内会議の末、この『スモーキング』は殿堂入りに決定した
ありがとうございます、岩城先生
エグい描写だけでなく、人間ドラマとしても私の心にグッと来る青年漫画だった、この『スモーキング』は
確かに、殺人は悪だ。復讐の代行としても、その本質が変わる物じゃない
けど、悪を殺す悪だからこそ、為せる正義があるのも確かなんじゃないだろうか?毒を制す毒に、傷ついた心が救われる人もいる
己らが地獄に落ちるのも厭わず、復讐を為す力を持たない弱者の為に、己の手を血と死で染め続けるスモーキングの面々は、必要悪だ
先巻で、欠員が出たスモーキングの「正義」に惹かれた新メンバー・ミド
彼が背負っている過去も、また重く、それ故に無限の広がりを感じた
しかし、ミドが新メンバーに入って、いくらも経たない内に、佐辺さんがスモーキング解散の決断を下す、最後にして最大の悪人退治が起こるとは予想外だった
一体、どんな事態が起こったのか、それは皆さんの目で確認してほしい。私に言えるのは、最後に相応しい強敵であり、今まで最も胸が熱くなった戦いだった、ってことだけだ
どの回も、岩城先生の熱を感じるものばかり。その中でも、やはり、最終回は頭一つ出ていた。別れるのは悲しいし、寂しい。けど、「さよなら」も人生だ。別れが男たちを大きくする。何より、離れたからと言って、これまで積み上げてきた絆が無くなる訳じゃない。これからの人生、辛い事も起こるかもしれないけど、仲間と過ごした日々が支えになるだろう
これだけのラストを描けるのなら、次回作はとてつもなく、面白いものになるだろう。あえて、次回作は暴力的な描写を抑えめにした、青春MAXなラブコメを読んでみたいもんだ。まぁ、『スモーキング』以上にエゲつない暴力モノでも大歓迎なんだけども
この台詞を引用に選んだのは、岩城先生の読み手に向けたメッセージを感じた気がしたので。人は、死ぬまで生きるしかない。人は、自分の居場所を見つけ、そこに根を張る努力をせねばならない。人と関わる事で、己を磨き、鍛え、澄ませていくことで、人間力は上がっていく、それが達者に生きるって事なのかもしれない -
Posted by ブクログ
そろそろ、この『スモーキング』も実写化の話が出るんじゃないかな、と期待している
できりゃ、『カイジ』か『ミュージアム』のスタッフに手掛けて欲しいな
悪が悪を裁き、毒が毒を制し、邪が邪に罰を下す。ある種の「スカッ」が、この『スモーキング』には満ち溢れている
正直、ヤンマガ連載作品の中でも一、二を争う、子供に読ませちゃいけない漫画であるのは確か。まぁ、子供以上に、現実と虚構の区別もつかない、ダメな大人にも読ませちゃならんけど
人を殺すのは悪だ、どんな大義名分があろうが、その手を血で汚せば、世界は閉じていく一方だ。けれど、この世には死ぬべき極悪人が多い。そんな社会を腐らせる害虫を駆除できるのは、自身もいつか殺される、その覚悟が出来ている、本物だけだ
殺し屋としてのピカレスク的な美学が、この『スモーキング』には『職業・殺し屋』や『ゴルゴ13』に劣らずにある
しかし、久しぶりに焦った。この(4)を帯び付の新刊で購入した人なら、私が帯の裏を見た際に覚えた驚きは理解してくれるだろう
内容が内容なだけに、ゴロが死んでしまったか、と誤解してしまった。でも、良かった、死んだのではなく、仲間の為に、新しく、なおかつ、今の自分より強くなる必要がある、そう自分で決断して修行の旅に出ただけで
きっと、彼は一回りも二回りも成長して、自分の居場所に凱旋するだろう
けど、荒事専門の彼がスモーキングから一時離脱した事で、戦闘力はガタ落ちになってしまったのも事実。ゴロが戻ってくるまで、佐辺さんはどうする気なのだろう。きっと、何らかの手は打ってると思うけど・・・あぁ、早く、(5)を読みたい。この毒煙を吸うのは、クセになる
この台詞を引用に選んだのは、スモーキングの絆と縁、そして、ゴロと八丁、男と男の友情がギュッと詰まっているからだ。いつ何時、命を落とすか定かで無い裏稼業に関わらず、最後の最後で役に立つのは自分の人間力。けど、それ以前には、仲間との信頼も大事になってくる。戻ってきたい場所がいる、再会したい友がいる、だから、男は胸を張って旅へ出られる -
Posted by ブクログ
ハッキリ言える、この『スモーキング』、確実に『職業 殺し屋』(西川秀明)の肩を掴んだ、と。次巻では、振り向かせるだけの力を見せてくれそうで楽しみだ
決して、『職業 殺し屋』の質が劣っている訳じゃない。毒で毒を制す、ダークヒーロー系の作品に限って言えば、間違いなく、トップ3に入るだろう
そんな作品に追いつける可能性が出るほど、『スモーキング』もとい岩城先生の実力がメキメキと上がっているんだろう
岩城先生の努力も当然ながらある。しかし、担当編集さんのサポートもあってこそだな、と私は感じた
正直な感想を言えば、この『スモーキング』は、週刊ヤングマガジンに掲載されているからこそ面白さが高まっている、と言える。ヤングサンデーとヤングチャンピオンはリアルタイムで読んでいないから何とも言えないが、少なくとも、週刊ヤングジャンプでは、間違いなく、他の作品に競り負けていただろう
週刊ヤングマガジンを、戦いの場に選んだ岩城先生の判断は正しかった。同時に、岩城先生をこの雑誌で育てる覚悟を持った担当さんにも賞賛の拍手を贈りたい
この(3)は、どちらかと言うと、チームと言うよりも、個々に焦点が当てられている話が多い
個の才を活かし、仕(死)事を成功に導く展開もイイが、悪人すら怖れを抱く闇の所業に身を委ねながらも、心までは外道と染まらず、むしろ、人間らしいままでいる彼らの強さを、肌身に感じる事ができる話だった
守りたい人間が出来ると、処刑人は弱くなる。だが、その弱さを抱えてこそ、人は成長できるのではないか。八丁さんも、ゴロさんも、女の為なら、いくらでも無茶が出来る。やりすぎの感があるってのは否定できないにしろ、保身を優先して、女を見捨てるクズよりはマシだ
スモーキングの言動は心温まる、とも言えないが、生きる世界が表でも裏でも、自分の中に頑として曲げない芯が一本、しっかり通っている人間ってのは、理屈抜きで怖さを伴ったカッコ良さを宿すようになるんだろう
どの話も、この手のアウトロー漫画にグッとくる人間としてはお勧めしたいが、あえて、一般向きじゃないものを選ぶなら、ダントツで第16話「哀れな毒蛇」だ。大将の器じゃない男の下に就いちゃうと、ロクな目に遭わないって訓戒がある。また、欲に振り回され、他人を好き勝手に支配し続ければ、ふとしたタイミングで、自分自身が支配される側に回されるって現実も、人は知っておくべきなんだろう
この台詞を引用に選んだのは、年の功と言っちゃ失礼だが、円熟した渋味の滲んだ、アダルトな男の格好良さが、これでもかってくらい出ているので。色恋の意味でなく、同じ男として惚れざるを得ない色気が、佐辺さんにはある。この人に比べたら、私なんぞ、まだまだ若造どころか小僧もいいところ。努力と発想力、そんで、胆力を磨いて、せめて、佐辺さんの影が見えてくる位置まで登ろう -
Posted by ブクログ
やっぱ、私、この黒さ、好きだなぁ
『職業・殺し屋』(西川秀明)のようなド派手アクション、『不能犯』(宮月新/神崎裕也)みたいな精神が軋むエグさがある訳じゃ無いんだけど、血がダメな人も、逆に、R18Gが問題ない人でも読みやすいトコが、この『スモーキング』の、他の非合法系、殺し屋メインの漫画にはない魅力だろう
毒で毒を制す、この言葉を、そっくり、漫画にしたような感じなので、背徳感混じりのスカッと感がある
悪人だから殺して良い訳じゃ無い。薄っぺらいにしろ、正義と呼べる行動を貫くのであれば、無傷で捕らえ、警察に突き出し、法の裁きに任せるのが最も正しい
けど、それは現実でも、漫画の中でも、リアリティのない綺麗事だ
罪を憎んで人を憎まず、そんな都合の良い理屈が罷り通るなら、世の中から凶悪犯罪のニュースなんて消えてしまうだろう
世の中には、決して許されぬ悪行を平然と行い、司法に委ねるなど、とてもじゃないが出来ず、死を持って償わせるべき、畜生以下の外道が、名や顔を変え、平然と一般時の中に紛れ、罪の意識など欠片も持たずに下衆の所業を繰り返している
そんな美学のない悪に、痛い目を見せられるのは、そいつらの悪意を上回る極悪人だけだ。闇を祓うには光が一番なのは確かだが、時に、光じゃ太刀打ちが出来ず、闇でしか解決できない事もある
私も含め、他の読み手も、岩代先生の感じに慣れてきただろうから、そろそろ、月一から隔週連載に切り替えてもらってもいいんじゃないだろうか、YM編集部さん
この(2)では、チームでの動きも当然ながら、各キャラの個性を掘り下げる話も収録されており、(1)より面白くなっている
悪を食う悪、そんな作品だからこその話だな、と感じたのは、ゴロさんが男気を人並み外れた怪力って形を取って見せる、第10話/兵士の休息ではあるが、やはり、私は、ヒフミンの殺し屋としても、男としても、人間としても、そのスタンスに好い変化と成長を見受けられた、第9話/幼き愛の王様、が(2)では推しだ。悪人だけを暴力と残忍性を用いて裁くからこそ、決して、相手のレベルまで己を貶めてはいけない。罪人に罰を下す際に、最も必要なのは、知性でも腕力でも技能でもなく、炎のような怒り、雷のような憎しみの感情をコントロールする鋼かつ氷のような自制心だ
この台詞を引用に選んだのは、男の秘めたるモノを見抜く目を持っていてこそ、男は一流、と感じたので。利で人と付き合う訳じゃないけれど、佐部さんくらい、イイ男に一時の苦労をしてでも、良好な関係を築くべき、と思われたら、気分が上がって、ますます、自分磨きにも気合が入るだろうな -
Posted by ブクログ
漫画ってのは、エグい内容の方が面白いものだ。ちょっと、例えが乱暴になってしまうが、ちょっと体に悪いジャンクフードの方が、美味さがガツンと響いてくるのに近いんだろう
内容は至って、シンプルだ。社会の闇に生きる、裏の仕事のプロが、その世界のルールすら破った外道に罰、つまり、死の制裁を与える、いわば、毒を毒で制しているストーリーだ
西川秀明先生の代表作、『職業・殺し屋』の特徴は、凄惨な殺人描写や、濃厚すぎるエロさだが、この『スモーキング』はその二点がないので、読みやすいだろう、血や痛みに弱い人も・・・・・・まぁ、それでも、気分が悪くなってしまっても、私や岩城先生は申し訳ない事に責任が取れないので、自己判断にゆだねるしかないけれど
たった一人の最強の殺し屋が暴力団やら悪徳宗教団体を潰す話も、それはそれで、面白いが、この『スモーキング』のように、各々の得意分野に特化した裏のプロがチームを組み、家族として動く話も読み応えが存分にある
年齢に見合って、胆力が強く、父のような態度でメンバーに厳しさと優しさの両方を持って接する、“医療技術”に長けている剥ぎ師の佐辺さん、ちょっとばかしオツムが足りず、顔が異様に怖く、腕っ節も強いが、気は優しい暴力の権化たる潰師のゴロ、口が巧く、家族のムードメーカーで、適当に見えるけど家族への情が強い、武器の入手担当である八丁、そして、体は大人に育っているが、精神と魂は子供のように無垢ながらも、調合する代物はどれも劇薬な、天才の中の天才、薬罪師のヒフミンと、煙屋のメンバーはクセ者揃いw
一話目の1コマ目から、いきなり、読み手の度肝を抜き、背中を冷たくさせてくれた点も見事の一言に尽きる
YMで月一連載ってのは、私的に歓迎できる。確かに、非情に強く印象に残る面白い、アウトローな青年漫画だが、さすがに、週一で読んでたら、少し、気分が悪くなってしまいそうだ
個人的にお勧めの話は、ヒフミンが歳の差を超えた友情の為に男らしさを魅せる、、💛第5話/ケンという名の少年、だ
この台詞を引用に選んだのは、最も、これが『スモーキング』って作品と、煙屋の独特な強い絆を表現しているな、と感じたので。法を犯し、悪人から恨みを買い続ける仕事を請け負い続ける以上、命を落とす、奪われる危険は付き纏う。だからこそ、仲間を大事にする姿はグッと来る -
なかなか面白い。
どうしようも無いクズの集まりなんだけど、クズなりの仁義やルールを守ってる所が面白い。
作者が一緒だからかも知れないけど、スモーキングに似た所が散見してる気がくる。
ちなみに美堂ってスモーキングの破壊師のミドなのかな?
スモーキングのLastで、ミドが「美堂薫」と言う新たな戸籍を手にした上で、別の組織に移動した旨が書いてあったんだけど…