伊佐千尋のレビュー一覧

  • オキナワと少年
     これを読まずに沖縄へ遊びに行って、さんざん楽しませてもらったことを申しわけないとは思わないのです。だけども7日間1000kmあまりのドライブで一周できてしまった大きさの島でのできごと。地名を見ると、あ、あの辺だ、と思い出せてしまうのです。
  • オキナワと少年
    作者自身が物語の主人公となり、自らの体験に基づいた小説。沖縄決戦の様子や、戦後まもなくの沖縄の様子が描かれている。文字で読んでいても悲惨な絵が思い浮かび、とても胸が痛い。「斬り込み隊」や「たこ壺作戦」という特攻攻撃があったのは知らなかった。しかも当時多くの中学生が、身1つで爆弾を抱えて戦車に突っ込む...続きを読む
  • 検屍 M・モンローのヘア
     マリリン・モンローやロバート・ケネディの遺体を司法解剖した検死官トーマス・野口へのインタビューを中心に、日本とアメリカの冤罪事件・未解決事件や司法制度について考察をめぐらしている。

     「モンローのヘア」という通俗的な副題の通り、モンローの死やケネディ兄弟暗殺の謎にも言及してはいるが、むしろ過去の...続きを読む
  • オキナワと少年
    戦争の話しはどれも悲惨ですが、沖縄の地上戦や日本軍がオキナワンに銃を向けたり集団自決をさせる話しは悲惨極まりない。私の祖父の弟は沖縄戦で亡くなったらしい。どんな軍人だったのだろう?偶然にも彼の命日となった日の記述もあり、会ったことのない祖父の弟の最期を想像して泣きました。