伊藤将人のレビュー一覧

  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    転勤で引っ越すことが苦痛ではなく、いろんな地域に住むのが楽しいのだが、定住していることとの違いや、そこにどんな格差があるのかを知りたくて読む。ほわっとした概論であって、問題提起にとどまっていたかな。著者は地方移住政策のエキスパートのようなので、もっとそちらの具体的な話などを読みたかった。

    0
    2026年02月17日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    世の中にはいろいろな人がいる。そしてそれを分かった気になってしまっている。
    この本では様々な事情で"移動"のハードルが高い、ある種分断された人の事例が紹介されている。その中でも、街で出くわす"タバコの煙"によって、無気力になり何もできなくなり死にたくなってしまうという病を患っている人がいることに衝撃を受けた。
    ただ五体満足なだけで、身体を動かす機能だけが有効なだけでは人は完全には移動できないことを知った。

    一見個人的に見える移動は、実は社会的で政治的、経済的なものである。
    この本でたびたび登場するこの一節が妙に深く刺さった。

    移動の障壁は十人十色、多

    0
    2026年01月16日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    モビリティに関する分析の入門書。広く浅く感はあり、まあそうですよねという内容が多いんだけど、移動困難性という自分にとって新しい視点を得ることができた。階級という言葉を使うのはちょっと悩ましいけど。
    個人的に、出産後にジェンダーによる移動困難性は強く感じてなかなか辛かったので、他の事情にも思いを馳せやすくなったかもしれない。
    著者が若い方だけど長野出身ということで、いろいろ考えるのだろうなと推察。

    0
    2025年12月25日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    移動に対しての考察が興味深い一冊。当然、貧富の差による移動格差、お金があれば宇宙船にも乗れるご時世でこれは当たり前だが、性別による格差については考えさせられる。女性だから近くの学校や職場を強いられるジェンダーによるもの。病気や障害により移動場所が限定されるケース。多くの場所を行く事で成長できるという空気感。本人の努力も必要な事も分かるが、努力だけで移動できない事もあると教えてくれたように感じた。

    0
    2025年12月20日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    人生がうまく行っていると感じられる背景には、その人が「どこかに向かっている」「前進している」感覚が不可欠である。
    だからこそ移動は、成功者になるために必須である。男性的なものである。と捉えられてきた。

    しかし移動とは、個人の意志のみによって実現される自発的なものではなく、極めて政治的・社会的な要因によって左右される。

    例えばUberEatsの配達システム、出稼ぎ労働者のように、貧困のために移動せざるを得ないケースが存在する。また、どれだけ利口で意志が強くても、身体的障害のために移動できない人も存在する。

    移動できることが当たり前だと感じる今の自分だが、この権利がいつ失われるとも限らない。

    0
    2025年12月08日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    仮説と結論ということではなく
    いろんな角度でリサーチしたことをまとめた感じなので
    移動する人が金持ちとか偉い人とかそんなイメージが覆されるとかそういった類ではなかった
    確かに移動手段を選べるのは収入が高いとか低いとか関係がある
    収入だけでなくジェンダーや障害の有無、年齢などにもよって変わる

    0
    2025年11月19日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    結局のところ、「移動力で成功できる」というのは、資源を持つ強者に特有のバイアスであり、再現性は低い。
    経済的に恵まれた人々が、環境負荷を顧みず世界中を飛び回る─その裏返しにすぎない。

    このあたりは「そりゃそうだよね」と思う部分だが、この本は、男性と女性、余裕のある人とそうでない人、都市と地方、環境との関係といった多様な視点から「移動」を問い直してくれる。
    言われてみれば、そんな風に考えたことはなかったと気づかせてくれる一冊。

    0
    2025年11月08日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    現代(2025)の日本において、移動は制限されてはいない。移動とは体験であり、色々な場所を巡るのは良い体験と経験値となるだろう。地方出身の人が上京するにしても、関東出身の人が地方に行くにせよ、その選択には開かれている。手っ取り早いのは旅行が良いだろう。国内旅行も様々である。お金を掛けずに旅を楽しむことは充分に可能だ、
    移動は様々な体験をもたらしてくれる。本著でも示唆されている通り、移動の最大の効果は「移動を通じて人生の選択肢を広げ、自己変化や社会参加を可能にし、個人の人生と社会階層の形成に決定的な影響を与えること」であり、これによって「移動できる人」と「移動できない人」との間に新たな格差・階級

    0
    2025年11月07日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    移動における階級差を論じた本。
    男性よりも女性が、健常者よりも障害者が、高収入者よりも低収入者が、移動において不利益を被っている状況である。
    移動は大きな権利であるため、公共によって格差を是正される必要があるものである。「モビリティ・ジャスティス」と言えるような考え方や価値観が浸透していけば良いのにと思った。

    0
    2025年10月29日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    オーディブルにて。
    「移動」に格差があるなんて思ってもみなかったので、面白い切り口だった。移動することは個人の意思の問題だけだと思っていたが、深掘りされることによって新しい目線を得られた。移動手段にも格差があること、持病や都合によって移動を制限される人がいること、グローバルエリートと呼ばれるような長距離移動者との経済格差など…。男女間にも格差があり、女性の方が移動決定権がない等という話も、女性である私には気になるポイントだった。

    0
    2025年10月28日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    この手の話が意外とないのだろうなと思う。いろんな最近の話題本をうまく引用して書いた印象がある。驚きの切り口があるわけではないが、

    移動すべきかを自ら決められるか?
    移動に難しさを感じてないから

    などを保たれる権利の重要性について、さまざまな角度から書いてくれていて、まさに入門書。おすすめ図書が巻末にあることと、各章のまとめがあることはありがたい。

    0
    2025年10月14日
  • モビリティーズ研究のはじめかた――移動する人びとから社会を考える

    Posted by ブクログ

    本のタイトルや表紙の絵からは楽しそうで読みやすそうな雰囲気が漂っていたのに、内容はほぼ論文、、(汗)
    モビリティに関して様々な角度からの考察がされていて新たな気付きもありました。
    たとえば、「旅行」と「輸送」
    周遊旅行のツーリストは点と点をつなぐ「輸送」であり、本来の旅行での移動と知覚の親密なつながりが失われているという指摘には過去の自分のツアー旅行を思い返してみて腑に落ちました。

    0
    2025年08月15日