【感想・ネタバレ】移動と階級のレビュー

あらすじ

この世界には「移動できる人」と「移動できない人」がいる。

日本人は移動しなくなったのか?
人生は移動距離で決まるのか?
なぜ「移動格差」が生まれているのか?

通勤・通学、買い物、旅行、引っ越し、観光、移民・難民、気候危機……
日常生活から地球規模の大問題まで、移動から見えてくる〈分断・格差・不平等〉
独自調査データと豊富な研究蓄積から「移動階級社会」の実態に迫る!

【本書のおもな内容】
●「移動は成功をもたらす」は本当なのか?
●半数弱は「自由に移動できない人間」だと思っている
●5人に1人は移動の自由さに満足していない
●3人に1人が他人の移動を「羨ましい」と思っている
●移動は「無駄な時間」なのか?
●移動は誰のものか?――ジェンダー不平等という問題
●格差解消に向けた「5つの方策」とは?……ほか

【目次】
第1章 移動とは何か?
第2章 知られざる「移動格差」の実態
第3章 移動をめぐる「7つの論点」
第4章 格差解消に向けた「5つの観点と方策」
「移動」をもっと考えるためのブックリスト

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Posted by ブクログ

ネタバレ

移動と階級の話がみっちり。それぞれに対して参考文献があるから、新書としてはこれでいいのか。シートベルトのダミーが男性だけというのは確かにそう。身長150センチの女性には明らかに合っていないもの。ジュニアシート買うのかなあ。移動できるは逃げ出せる、は心から同意する。逃げられないと思うと逃げられる人にはしないことをする人は結構いるから。虐待の大半はこれ。

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2026年02月09日

Posted by ブクログ

何らかの解決よりは
問題意識の共有のために書かれた本、という印象。

移動という、日常のありふれた行動が、
しかし、様々な理由によって格差付けられている。

究極の問いは、憲法で守られているところの
「文化的最低限度」の移動というのはどの程度を指すか、
ということになるような気がする。

完全な平等はありえない。
切り捨てるような物言いになってしまうけれど、車いすの人の移動を健常者と同等に保障すると、莫大な社会コストになる。
ただ、そのコストを金銭以外でどこまで緩和させられるか。
上限が下限からどんどん離れていく(格差が広がる)社会において、常に問われる必要のある話題だと思う。

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新書として良かったのではないか
引用文献はどれも比較的新しいようで、現在の潮流がなんとなく知れてよかった
帯に書いてる「人生は移動距離で決まるのか?」は全く本筋じゃないですね。嫌だよね出版社って奴らは…

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2025年12月30日

Posted by ブクログ

移動と成功率は比例するとも言われている。
それはなぜか、新しい刺激や世界は学習能力を極限に高める。しかし元々高いスキルを持った人材が、人脈を形成するという必然の結果を生んでいるため、そのように見えている可能性もある。

健康状態や資産、運とかそういった条件も絡んでくるので注意。移動強者だけの狭い世界に入ってはダメ

一度移動するとさらに移動しやすくなる。
僕が実家を出る時も確かにそうだった。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

「移動している人が成功する」(色々な所へ行ったり挑戦したりすること)
この大前提として、移動がみんな当たり前にできて、移動の自由が尊重されている場合のみである。移動の自由がいくつかの理由で保障されていない人に対して、この思想をぶつけるのは少し安直(視野が狭い)な考え方であると本書を通して思った。移動ができること、この自由を当たり前だと考えずに、もう少し視野を広く持って移動という意味を噛み締めたい。

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2026年04月22日

Posted by ブクログ

⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 再読したい
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 再読しないが良かった
⭐︎⭐︎⭐︎ 普通

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2026年03月28日

Posted by ブクログ

移動にまつわる社会学、モビリティーズスタディーズ入門としてかなり丁寧に書かれた良い新書でした。

「行きたい場所に、いつでも行けますか?」
「自分の移動を自分で決めて、実行できますか?」

冒頭で二つの問いが投げかけられ、行ける人と行けない人、実行できる人と実行できない人、あるいは行く人と行かない人の間にはどのような違いがあるのか。それを経済的な格差、ジェンダー、障害や病、都市と地域、環境問題とグローバリゼーション、自由と移動、旅行・観光、移住、難民、歴史や技術などさまざまな社会的な観点から眺める視点と論点、そして価値観の違いがあることを提示していく。
SNS等でしばしば見かける「移動する人が勝つ」的なマッチョな価値観の影にどのような問題があるのか、単純にそうした価値観を批判するだけでなく、能力主義と同じように、移動の価値というものがかなり現代社会に生ける私たちの前提となる価値観として強力に染み付いていることについて捉え直す機会になりました。終盤のブックリストも良かった。何冊か読んでみたいものが見つかり早速『ルポ トラックドライバー』を購入してきました。

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2026年03月25日

Posted by ブクログ

その視点はなかったの連打をぶち込まれた

飛行機乗るがダサいって風潮が存在するのね
言われてみれば燃料ガンガン使って飛ばしてるし、環境に悪いと言えばそうか
普通に飛行機乗るって行動はシュッとしてるイメージでかっこいいと思ってた

居住場所、勤務先などを考えるときに色々意識しようと思った

インフラの観点から見ても男性は優遇されているのか

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2026年03月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ここで言う「移動」の定義が幅広くて、あらゆる角度から「移動」や「移動格差」を論じていて勉強になりました。社会階層的な話だけではなくて、移民、ジェンダー、気候変動など色んな視点で書かれています。「移動する人のほうが豊か」というような内容ではなくて、誰でも自分事とし考えられる構成になっています。

私は旅行や出張、引っ越しも、何でも移動することや、移動時間そのものが好きなんですが、よく思い出すのが…勝間和代氏が「移動するだけで充実しているように感じるから、何か生産的なことをやり遂げたと勘違いしないように」的な話をされていたこと(うろ覚えなので解釈違っているかも)

・移動(旅など)することで自分が感じる充実度や満たされる好奇心etc
・社会の中に「移動」に関する格差があること、それは「(移動しない人=)行動しない、できない人」というように自己責任としてジャッジすることはできない
↑こんな側面で移動について考えることができました。

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2026年03月15日

Posted by ブクログ

移動は政治的、経済的、社会的なものである。
ジェンダーによるバイアスも影響している。
移動不可財の存在が移動の理由の一つ。

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

「行きたい場所に、いつでも行けますか?」
「自分の移動を自分で決めて、実行できますか?」

この2つの問いかけから始まる本。

2つ目はYesだけど、1つ目は完全にYesではないかな。
組織で働いていると「いつでも」が難しいから。

この本で興味深かったのは、自動車の安全性は男性が基準で設計されているから、女性の方が事故の確率が高いという話。
男性ユーザーの方が多いから仕方ないんだろうなぁと思いつつ、ちょっと残念、かつ気を付けなければと思った。

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2026年02月19日

Posted by ブクログ

人生相談をベースに本の紹介するポッドキャストで紹介されていたので興味が湧いたので読んでみた。
決して移動が出来ることが良い・有利、という訳ではないけど身体的に精神的にそして家族の介護などの状況によって移動できない人口がいることやその状況に縛られることが女性の方が多いこと、娯楽のために飛行機に乗ったことない人は年収が低いことが分かっていることを説明している。
性別によって移動のしやすさが違ったり、車の構図が男性にフィットした形になっていたり、安全性を検証する実験では男性の平均的な身長と体重を反映したモデルを使用されていて女性が乗った場合は最近まで検証されていなかったことも話されていた。Invisible Womenという本でも読んだ内容も入っていた。
結局特権があることを気づくことが大きいんだなと実感したので読みながら以下のことを思った。
・通勤で毎回車掌さんに依頼して乗るために手伝ってもらう必要がないこと
・コロナ禍ですぐにテレワークを導入できる会社に所属していること
・地方から東京に出て実家に戻れと言われないこと
最近読んだ新書の中でちゃんと興味深かったし、作者が年下ということが1番の衝撃だった。

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

一見平等に見える移動の自由ですが、社会的な状況によって損失や差が発生しているということについて書かれた本です。
経済的な状況や難病や介護などによる移動を中心とした様々な影響について
書かれています。

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現代の「移動」に関する広範な事例を扱った1冊。特に自動車運転(開発)に関するジェンダーギャップの存在がつい最近まで放置されていたことはショックだった。また米国における中高年白人大生を中心とするノマドワーカーの実態は我が国でもあまり知られていないのでは?
手を広げすぎて言及が及ばない部分もあると思われるが岩大の移動格差に対して一石を投じる書だった。

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2025年12月23日

Posted by ブクログ

「移動する人が成功する」なんて簡単な話ではありませんでした。普段何気なく移動していますが、そこには可視化されていない格差があり、その一つ一つも様々な視点から見ることができる。正直、交通の便が悪いところに住んでいる人、移動しない人のの「自己責任」でしょ。という考えでしたが、この本を読んで、すごく浅はかな考えだったと反省しました。「移動」のテーマを勉強したい人の最初の本におすすめだとおもいます!!

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

今まで移動について深く考えたことがなかった。
ただ漠然と経済格差によって移動に制限があることは感じるくらいだった。
例えば、旅行だって経済的な余裕によって行ける場所が限られるのは感じていたし、住む場所だってそうだ。

ただ、経済的な理由以外にも様々な理由で移動ができない、又は移動をせざるを得ないことがあると知った。
より厳密に言えば、知ったと言うより今までは当たり前に受け入れていた現実を改めて格差として言語化してもらったと言った方が正しい。
移動が良い、悪いではなく、あらゆる角度から多面的に考察されていて興味深かった。

環境的な部分や、性別、心身の健康、障害、そして近年の気候変動など自由な移動を妨げる要因は複雑に絡み合っている。
直近ではコロナ禍のパンデミックも理由の一つになっていたし、最近の熊被害もそうだろう。

そうした移動格差をどのように是正していくか、考えるためのきっかけになる本だった。


個人的には地方の過疎化問題に興味を持った。
やはり町がなくなっていくのは寂しいし、どうしたら地方へ人が移動してくるのか、支援できるのかは気になるトピックである。

最後に移動についてより知りたい人向けにおすすめの本が紹介されている。
気になる本もいくつかあったので読んでみたい。

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2025年11月01日

Posted by ブクログ

移動にともなう格差、権利、差別などを、さまざまな視点から論じる。学術論文っぽさが強いので、面白いかと言われると微妙なのだが、昨今、いわゆる成功者たちによって語られがちな「移動する者が勝ち組になる」論について、そうやって簡単に自己責任論と結びつけられるものでもないということがわかった。
「移動」というワードから、ポジティブorネガティブのどちらかしかイメージできないようなら、やはり想像力に欠けると思う。

移動とは、社会的で、政治的で、経済的なものである−−−
社会を良くするため、自分と立場の異なる人のことをつねに考慮するのに、良い気づきとなった。

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2026年07月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

移動に関する階級差をいろいろな観点から分析した本。個人的には、移動とは、何かを成すための方法だなと思うので、他の格差に対して、結果側というか、付随するものでしかないのかなとは思う。移動自体というよりは、何かの格差によって移動関連にも差異が出るよね、という捉え方が自然かなと。ただ移動を切り口にいろいろな社会格差の片鱗を見る視点は面白かったと思う。

・移動には明確な格差がある(移動実績、移動に関わる知識や経験、移動しようと思えること=モビリティ)
・成功するためには移動するべきという考え方が流行ったが実際は移動できる階層が成功できる階層的な側面もある
・ジェンダー格差があるのはわかるが体格的な意味での性差も存在する(自動車の設計や事故率)
・移動できないものにも価値がある、エアーズロックとか
・自由に移動する権利は憲法に謳われていないが、人権を保持するために根本的に守らなければいけないもの。人権を侵害する要因から逃げるために移動が必要。

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2026年06月30日

Posted by ブクログ

メリトクラシー的な問題を移動に当てはめたものといった印象で、正直あまり新しい発見はなかった
移動に限った話ではないけど、最終決定権が本人にあるってだけで、その背景を無視して本人の自由意志による選択って見なす構造ってあるなぁと
能登地震の話ででてきてた、個人の権利ではなく数字つきの一見正当に見える意見で弱者の行動を制限/強制する構造にも同じようなことを思った

根本的な原因が同じ別の問題っていろいろあるのだろうね

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2026年05月17日

Posted by ブクログ

最近は資本主義が生み出す経済格差に注目が集まっている。本書では、[移動はその人の持つ資本]という概念を用いて、移動における格差を様々なデータを用いて説明している。

モビリティが高い人は成功し、移動しないのは自己責任という考え方が、移動資本を元々持っている人の傲慢で狭い枠組みの話というのには、自身も気付かされた。
現代は、経済/移動/環境/国 一体いくつの構造的に生み出される格差があり、自身でコントロールできる範囲はどの程度なのだろうか。

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2026年04月23日

Posted by ブクログ

移動は社会的で政治的で経済的な行為であり、不平等や格差が存在する、という話。詳細なデータを用いて解説してくれるので解像度は上がったけど新しい切り口での学びはあまりなかった。

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2026年03月19日

Posted by ブクログ

転勤で引っ越すことが苦痛ではなく、いろんな地域に住むのが楽しいのだが、定住していることとの違いや、そこにどんな格差があるのかを知りたくて読む。ほわっとした概論であって、問題提起にとどまっていたかな。著者は地方移住政策のエキスパートのようなので、もっとそちらの具体的な話などを読みたかった。

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2026年02月17日

Posted by ブクログ

世の中にはいろいろな人がいる。そしてそれを分かった気になってしまっている。
この本では様々な事情で"移動"のハードルが高い、ある種分断された人の事例が紹介されている。その中でも、街で出くわす"タバコの煙"によって、無気力になり何もできなくなり死にたくなってしまうという病を患っている人がいることに衝撃を受けた。
ただ五体満足なだけで、身体を動かす機能だけが有効なだけでは人は完全には移動できないことを知った。

一見個人的に見える移動は、実は社会的で政治的、経済的なものである。
この本でたびたび登場するこの一節が妙に深く刺さった。

移動の障壁は十人十色、多種多様なものだった。

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2026年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

モビリティに関する分析の入門書。広く浅く感はあり、まあそうですよねという内容が多いんだけど、移動困難性という自分にとって新しい視点を得ることができた。階級という言葉を使うのはちょっと悩ましいけど。
個人的に、出産後にジェンダーによる移動困難性は強く感じてなかなか辛かったので、他の事情にも思いを馳せやすくなったかもしれない。
著者が若い方だけど長野出身ということで、いろいろ考えるのだろうなと推察。

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2025年12月25日

Posted by ブクログ

移動に対しての考察が興味深い一冊。当然、貧富の差による移動格差、お金があれば宇宙船にも乗れるご時世でこれは当たり前だが、性別による格差については考えさせられる。女性だから近くの学校や職場を強いられるジェンダーによるもの。病気や障害により移動場所が限定されるケース。多くの場所を行く事で成長できるという空気感。本人の努力も必要な事も分かるが、努力だけで移動できない事もあると教えてくれたように感じた。

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2025年12月20日

Posted by ブクログ

人生がうまく行っていると感じられる背景には、その人が「どこかに向かっている」「前進している」感覚が不可欠である。
だからこそ移動は、成功者になるために必須である。男性的なものである。と捉えられてきた。

しかし移動とは、個人の意志のみによって実現される自発的なものではなく、極めて政治的・社会的な要因によって左右される。

例えばUberEatsの配達システム、出稼ぎ労働者のように、貧困のために移動せざるを得ないケースが存在する。また、どれだけ利口で意志が強くても、身体的障害のために移動できない人も存在する。

移動できることが当たり前だと感じる今の自分だが、この権利がいつ失われるとも限らない。移動の自由は、人々の根本的で必須の権利でありながら、極めて脆弱な基盤の上に成り立っているものである。

移動強者だけの狭い視野に捉われることは、非常に危険である。

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2025年12月08日

Posted by ブクログ

仮説と結論ということではなく
いろんな角度でリサーチしたことをまとめた感じなので
移動する人が金持ちとか偉い人とかそんなイメージが覆されるとかそういった類ではなかった
確かに移動手段を選べるのは収入が高いとか低いとか関係がある
収入だけでなくジェンダーや障害の有無、年齢などにもよって変わる

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

結局のところ、「移動力で成功できる」というのは、資源を持つ強者に特有のバイアスであり、再現性は低い。
経済的に恵まれた人々が、環境負荷を顧みず世界中を飛び回る─その裏返しにすぎない。

このあたりは「そりゃそうだよね」と思う部分だが、この本は、男性と女性、余裕のある人とそうでない人、都市と地方、環境との関係といった多様な視点から「移動」を問い直してくれる。
言われてみれば、そんな風に考えたことはなかったと気づかせてくれる一冊。

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2025年11月08日

Posted by ブクログ

現代(2025)の日本において、移動は制限されてはいない。移動とは体験であり、色々な場所を巡るのは良い体験と経験値となるだろう。地方出身の人が上京するにしても、関東出身の人が地方に行くにせよ、その選択には開かれている。手っ取り早いのは旅行が良いだろう。国内旅行も様々である。お金を掛けずに旅を楽しむことは充分に可能だ、
移動は様々な体験をもたらしてくれる。本著でも示唆されている通り、移動の最大の効果は「移動を通じて人生の選択肢を広げ、自己変化や社会参加を可能にし、個人の人生と社会階層の形成に決定的な影響を与えること」であり、これによって「移動できる人」と「移動できない人」との間に新たな格差・階級が生じる社会問題の根幹を成していることを明らかにしていくことである。
つまり、単なる交通手段の問題でなく、移動の自由を公平に保障し、格差を解消することが社会全体の公正と包摂性に直結すると主張している。
さて、本著で主張される効果を最大限得られる手段としては、自分が済んでいる場所から県外へと離れて済むことが望ましいだろう。一度、知らない土地で住み、仕事をするのは良い体験を得られる。現代において、仕事も技術があれば、住む場所を選ばずとも東京とも地方とも海外とも仕事は容易に出来る。
本著に付け加えるとすれば、どこにでも住みながら全国と仕事が出来る職業スキルを身につけると良いと私は思っている。格差というデメリットもあるが、外へ視線を向け、学び、体験し、出戻りで帰省して仕事をするのも良いだろう。珍しいことではない。制限もされてはいない。現代に関所があるわけでもない。開かれているのだ。目的を持って移動するのであれば、それは私やあなたにとってとても効果的で最大の恩恵を享受することを可能とするだろう。

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2025年11月07日

Posted by ブクログ

移動における階級差を論じた本。
男性よりも女性が、健常者よりも障害者が、高収入者よりも低収入者が、移動において不利益を被っている状況である。
移動は大きな権利であるため、公共によって格差を是正される必要があるものである。「モビリティ・ジャスティス」と言えるような考え方や価値観が浸透していけば良いのにと思った。

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2025年10月29日

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