あらすじ
この世界には「移動できる人」と「移動できない人」がいる。
日本人は移動しなくなったのか?
人生は移動距離で決まるのか?
なぜ「移動格差」が生まれているのか?
通勤・通学、買い物、旅行、引っ越し、観光、移民・難民、気候危機……
日常生活から地球規模の大問題まで、移動から見えてくる〈分断・格差・不平等〉
独自調査データと豊富な研究蓄積から「移動階級社会」の実態に迫る!
【本書のおもな内容】
●「移動は成功をもたらす」は本当なのか?
●半数弱は「自由に移動できない人間」だと思っている
●5人に1人は移動の自由さに満足していない
●3人に1人が他人の移動を「羨ましい」と思っている
●移動は「無駄な時間」なのか?
●移動は誰のものか?――ジェンダー不平等という問題
●格差解消に向けた「5つの方策」とは?……ほか
【目次】
第1章 移動とは何か?
第2章 知られざる「移動格差」の実態
第3章 移動をめぐる「7つの論点」
第4章 格差解消に向けた「5つの観点と方策」
「移動」をもっと考えるためのブックリスト
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
移動と階級の話がみっちり。それぞれに対して参考文献があるから、新書としてはこれでいいのか。シートベルトのダミーが男性だけというのは確かにそう。身長150センチの女性には明らかに合っていないもの。ジュニアシート買うのかなあ。移動できるは逃げ出せる、は心から同意する。逃げられないと思うと逃げられる人にはしないことをする人は結構いるから。虐待の大半はこれ。
Posted by ブクログ
新書として良かったのではないか
引用文献はどれも比較的新しいようで、現在の潮流がなんとなく知れてよかった
帯に書いてる「人生は移動距離で決まるのか?」は全く本筋じゃないですね。嫌だよね出版社って奴らは…
Posted by ブクログ
ここで言う「移動」の定義が幅広くて、あらゆる角度から「移動」や「移動格差」を論じていて勉強になりました。社会階層的な話だけではなくて、移民、ジェンダー、気候変動など色んな視点で書かれています。「移動する人のほうが豊か」というような内容ではなくて、誰でも自分事とし考えられる構成になっています。
私は旅行や出張、引っ越しも、何でも移動することや、移動時間そのものが好きなんですが、よく思い出すのが…勝間和代氏が「移動するだけで充実しているように感じるから、何か生産的なことをやり遂げたと勘違いしないように」的な話をされていたこと(うろ覚えなので解釈違っているかも)
・移動(旅など)することで自分が感じる充実度や満たされる好奇心etc
・社会の中に「移動」に関する格差があること、それは「(移動しない人=)行動しない、できない人」というように自己責任としてジャッジすることはできない
↑こんな側面で移動について考えることができました。
Posted by ブクログ
現代の「移動」に関する広範な事例を扱った1冊。特に自動車運転(開発)に関するジェンダーギャップの存在がつい最近まで放置されていたことはショックだった。また米国における中高年白人大生を中心とするノマドワーカーの実態は我が国でもあまり知られていないのでは?
手を広げすぎて言及が及ばない部分もあると思われるが岩大の移動格差に対して一石を投じる書だった。
Posted by ブクログ
モビリティに関する分析の入門書。広く浅く感はあり、まあそうですよねという内容が多いんだけど、移動困難性という自分にとって新しい視点を得ることができた。階級という言葉を使うのはちょっと悩ましいけど。
個人的に、出産後にジェンダーによる移動困難性は強く感じてなかなか辛かったので、他の事情にも思いを馳せやすくなったかもしれない。
著者が若い方だけど長野出身ということで、いろいろ考えるのだろうなと推察。