伊藤将人のレビュー一覧

  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    何らかの解決よりは
    問題意識の共有のために書かれた本、という印象。

    移動という、日常のありふれた行動が、
    しかし、様々な理由によって格差付けられている。

    究極の問いは、憲法で守られているところの
    「文化的最低限度」の移動というのはどの程度を指すか、
    ということになるような気がする。

    完全な平等はありえない。
    切り捨てるような物言いになってしまうけれど、車いすの人の移動を健常者と同等に保障すると、莫大な社会コストになる。
    ただ、そのコストを金銭以外でどこまで緩和させられるか。
    上限が下限からどんどん離れていく(格差が広がる)社会において、常に問われる必要のある話題だと思う。

    0
    2026年02月01日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新書として良かったのではないか
    引用文献はどれも比較的新しいようで、現在の潮流がなんとなく知れてよかった
    帯に書いてる「人生は移動距離で決まるのか?」は全く本筋じゃないですね。嫌だよね出版社って奴らは…

    0
    2025年12月30日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ


    話題の新書。
    「移動格差」という言葉を初めて知った。

    この新書、ずばりこの概念を生み出しただけで、勝ちだ。

    移動にまつわるアンケートを取り、年収別に比較している。
    くっきり結果に表れる。

    3人に1人が過去1年以内に居住都道府県以外に旅行していない
    海外渡航経験は年収によって2倍の差がある

    まあ、考えてみれば当たり前のことだ。
    移動には費用がかかる。
    年収が多い人ほど移動にお金が使える。

    64歳、定年間際の私もその問題に直面しつつある。
    定年で会社を離れれば、定期代の支給がなくなり、
    自腹で移動しなくてはいけなくなるのだ!

    思えば、、、
    私の移動は幼稚園時代に始まる。
    まずは市内の

    0
    2025年11月26日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    移動と成功率は比例するとも言われている。
    それはなぜか、新しい刺激や世界は学習能力を極限に高める。しかし元々高いスキルを持った人材が、人脈を形成するという必然の結果を生んでいるため、そのように見えている可能性もある。

    健康状態や資産、運とかそういった条件も絡んでくるので注意。移動強者だけの狭い世界に入ってはダメ

    一度移動するとさらに移動しやすくなる。
    僕が実家を出る時も確かにそうだった。

    0
    2025年11月23日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    人生相談をベースに本の紹介するポッドキャストで紹介されていたので興味が湧いたので読んでみた。
    決して移動が出来ることが良い・有利、という訳ではないけど身体的に精神的にそして家族の介護などの状況によって移動できない人口がいることやその状況に縛られることが女性の方が多いこと、娯楽のために飛行機に乗ったことない人は年収が低いことが分かっていることを説明している。
    性別によって移動のしやすさが違ったり、車の構図が男性にフィットした形になっていたり、安全性を検証する実験では男性の平均的な身長と体重を反映したモデルを使用されていて女性が乗った場合は最近まで検証されていなかったことも話されていた。Invis

    0
    2026年01月25日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    一見平等に見える移動の自由ですが、社会的な状況によって損失や差が発生しているということについて書かれた本です。
    経済的な状況や難病や介護などによる移動を中心とした様々な影響について
    書かれています。

    0
    2026年01月25日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    現代の「移動」に関する広範な事例を扱った1冊。特に自動車運転(開発)に関するジェンダーギャップの存在がつい最近まで放置されていたことはショックだった。また米国における中高年白人大生を中心とするノマドワーカーの実態は我が国でもあまり知られていないのでは?
    手を広げすぎて言及が及ばない部分もあると思われるが岩大の移動格差に対して一石を投じる書だった。

    0
    2025年12月23日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    「移動する人が成功する」なんて簡単な話ではありませんでした。普段何気なく移動していますが、そこには可視化されていない格差があり、その一つ一つも様々な視点から見ることができる。正直、交通の便が悪いところに住んでいる人、移動しない人のの「自己責任」でしょ。という考えでしたが、この本を読んで、すごく浅はかな考えだったと反省しました。「移動」のテーマを勉強したい人の最初の本におすすめだとおもいます!!

    0
    2025年12月05日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    今まで移動について深く考えたことがなかった。
    ただ漠然と経済格差によって移動に制限があることは感じるくらいだった。
    例えば、旅行だって経済的な余裕によって行ける場所が限られるのは感じていたし、住む場所だってそうだ。

    ただ、経済的な理由以外にも様々な理由で移動ができない、又は移動をせざるを得ないことがあると知った。
    より厳密に言えば、知ったと言うより今までは当たり前に受け入れていた現実を改めて格差として言語化してもらったと言った方が正しい。
    移動が良い、悪いではなく、あらゆる角度から多面的に考察されていて興味深かった。

    環境的な部分や、性別、心身の健康、障害、そして近年の気候変動など自由な移

    0
    2025年11月01日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    〈概要〉
    移動から見えてくる、分断、格差、不平等を説明した本。

    〈移動格差〉
    人々の移動をめぐる機会や結果の不平等と格差。
    また、それが原因で生じる、様々な社会的排除と階層化のこと。

    〈移動の機会と経験の差〉
    移動できる人と移動できない人、移動しやすい人と移動しにくい人の間で、移動の機会や量、経験の差が存在する。

    〈データ分析結果〉
    約半数弱は自分を、自由に移動できない人間だと思っている。
    3人に1人は、他人の移動に、うらやましいと思う。
    その一方で、移動経験が顕著に高い、モビリティ・グローバル・エリートがいる。

    〈移動と自己責任〉
    「移動力を発揮して成功」は、移動強者に限定的な特権的

    0
    2025年10月18日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    移動(モビリティ)の概説。
    簡潔に要領よく、しかし広範かつ的確に、新しい概念について解説されている。
    新書らしい入門書で好感を覚えた。

    0
    2025年10月14日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    もし社会学の役割が、社会に存在する不平等や格差を人々に問いかけ、課題として提示することにあるとすれば、本書はまさに「移動の社会学」を論じた一冊だと言えるでしょう。

    移動と社会階層の関係について、以前から漠然と感じていたことや「言われてみれば確かに」と思うような事柄が、明確な言葉で示されており、多くの気づきがありました。

    仕事や旅行を通じて国内外さまざまな場所へ移動できる自分の境遇を、改めて大切にしたいと感じるとともに、「新書を読むのも、たまにはいいものだな」と思わせてくれる読書体験でした。

    0
    2025年09月17日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    当然移動さえすれば良い、という訳ではない。移動の中で何を感じ、移動した先で何を感じ何をするかが重要であって、海外旅行に行っても買い物して豪華な食事をしてラグジュアリーなホテルに泊まって終わり、では何も生まないただの浪費で終わる。

    かけた時間と金銭に見合う対価を得ようとする貪欲さがあれば、移動の多寡は二の次に過ぎないしそうあって欲しいと思う。

    谷島屋書店本店にて購入。

    0
    2025年08月24日
  • 徹底攻略 Microsoft Azure Fundamentals教科書[AZ-900]対応

    Posted by ブクログ

    1章、2章がazureとは関係無く取っ付きにくい内容になっているのが懸念点ではあるが、全体的に分かりやすかった。
    ただ若干試験範囲からすると物足りない分野もあると感じたので、並行して過去問を解くことをおすすめする。

    0
    2024年06月02日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    世の中にはいろいろな人がいる。そしてそれを分かった気になってしまっている。
    この本では様々な事情で"移動"のハードルが高い、ある種分断された人の事例が紹介されている。その中でも、街で出くわす"タバコの煙"によって、無気力になり何もできなくなり死にたくなってしまうという病を患っている人がいることに衝撃を受けた。
    ただ五体満足なだけで、身体を動かす機能だけが有効なだけでは人は完全には移動できないことを知った。

    一見個人的に見える移動は、実は社会的で政治的、経済的なものである。
    この本でたびたび登場するこの一節が妙に深く刺さった。

    移動の障壁は十人十色、多

    0
    2026年01月16日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    モビリティに関する分析の入門書。広く浅く感はあり、まあそうですよねという内容が多いんだけど、移動困難性という自分にとって新しい視点を得ることができた。階級という言葉を使うのはちょっと悩ましいけど。
    個人的に、出産後にジェンダーによる移動困難性は強く感じてなかなか辛かったので、他の事情にも思いを馳せやすくなったかもしれない。
    著者が若い方だけど長野出身ということで、いろいろ考えるのだろうなと推察。

    0
    2025年12月25日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    移動に対しての考察が興味深い一冊。当然、貧富の差による移動格差、お金があれば宇宙船にも乗れるご時世でこれは当たり前だが、性別による格差については考えさせられる。女性だから近くの学校や職場を強いられるジェンダーによるもの。病気や障害により移動場所が限定されるケース。多くの場所を行く事で成長できるという空気感。本人の努力も必要な事も分かるが、努力だけで移動できない事もあると教えてくれたように感じた。

    0
    2025年12月20日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    人生がうまく行っていると感じられる背景には、その人が「どこかに向かっている」「前進している」感覚が不可欠である。
    だからこそ移動は、成功者になるために必須である。男性的なものである。と捉えられてきた。

    しかし移動とは、個人の意志のみによって実現される自発的なものではなく、極めて政治的・社会的な要因によって左右される。

    例えばUberEatsの配達システム、出稼ぎ労働者のように、貧困のために移動せざるを得ないケースが存在する。また、どれだけ利口で意志が強くても、身体的障害のために移動できない人も存在する。

    移動できることが当たり前だと感じる今の自分だが、この権利がいつ失われるとも限らない。

    0
    2025年12月08日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    仮説と結論ということではなく
    いろんな角度でリサーチしたことをまとめた感じなので
    移動する人が金持ちとか偉い人とかそんなイメージが覆されるとかそういった類ではなかった
    確かに移動手段を選べるのは収入が高いとか低いとか関係がある
    収入だけでなくジェンダーや障害の有無、年齢などにもよって変わる

    0
    2025年11月19日
  • 移動と階級

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    結局のところ、「移動力で成功できる」というのは、資源を持つ強者に特有のバイアスであり、再現性は低い。
    経済的に恵まれた人々が、環境負荷を顧みず世界中を飛び回る─その裏返しにすぎない。

    このあたりは「そりゃそうだよね」と思う部分だが、この本は、男性と女性、余裕のある人とそうでない人、都市と地方、環境との関係といった多様な視点から「移動」を問い直してくれる。
    言われてみれば、そんな風に考えたことはなかったと気づかせてくれる一冊。

    0
    2025年11月08日