ベン・ウェイバーのレビュー一覧
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ローマ帝国の崩壊が崩壊した理由、産業革命後にテイラーが構築した「科学的管理法」の功罪、世界が注目した「トヨタ生産方式」、そしてICTの発達した現代に至るまでの組織コミュニケーションの構造とその変化を振り返り、ソーシャルメディアでおなじみのグラフ理論を使って強い紐帯である凝縮性、弱い紐帯である多様性について前提事項として解説する。
本題は従業員のコミュニケーションをIoT(ソシオメトリックバッチ)を用いて分析した結果で在宅勤務の生産性、専門家の発掘、創造性の発露などから病気の感染まで、働き方やコミュニケーションの調整を図ることで生産性や従業員の満足度の向上に繋がる要因を見つけられると説く。「ピ -
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生産性を上げる一つの指標として挙げられるのが、
双方向のコミュニケーションが活発に行われているか否か。
以前はアンケート等、
取得に膨大な手間隙がかかる
そのときの気分で回答するので信憑性が疑われる
といったマニュアルを使った解析しか出来なかったが、
昨今の技術の発展により、データ解析から定量的に測れる
ようになってきた。
具体的なインプットデータは"センサー"。
著書ではソシオメトリック・バッジを使って、
労働者のコミュニケーションを見える化し、
かつ効率的な動線(最終的にはオフィスレイアウト)まで
研究・提言しようとしています。
※まだまだ研究段階ではあるが。
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Posted by ブクログ
顔を合わせて会話することの大事さがよくわかる本。昼食は同僚と喋りながらとる曜日を作ろうと思った。
ただ、感情の問題は理想的な解の提示で余計ややこしくなるんじゃね?と思った。aさんとbさんは仲悪いとか、cさんは誰とも絡みたがらないとか、そういう負の感情・しがらみ・組織の闇ってあるよなーと。
それかダメマネージャー、コミュ症、嫌われ者発見器になるのかな。あなたのマネジメントはチームの生産性を下げています、この人は人と絡めません、この人は皆に嫌われていますみたいな。
みんながみんな力合わせてるわけじゃないもの。
大雨降って地下のマンホールからゴキブリが出てくるような気持ち悪さがやっぱり残るなぁ -
Posted by ブクログ
職場でのコミュニケーションをセンサー等で測定・分析することにより、生産性やメンバーの満足度を高める方法を探る試みについて書かれた本でした。
測定して仮説を導出して検証するという過程を踏むことで、漠然とコミュニケーションの重要性を主張するのではなく、どんなコミュニケーション(誰と・いつ・どこで・どのように)が重要なのかを追求しようとしており、今後の発展が期待される分野だと思いました。
- 組織には公式なコミュニケーションと非公式なコミュニケーションがあるが、後者が情報の伝達とストレス解消を通じて生産性・満足度を高めるのに重要である
- 物理的レイアウトとコミュニケーションツールを工夫することで -
Posted by ブクログ
ネタバレ職場での非公式なコミュニケーションが仕事の生産性に相関していることは経験から感覚的には知っているけれども、これまで客観評価できなかった。データを収集するセンサー技術の向上と大量データを分析するアルゴリズムの進歩によって可能になった、ひとの行動を数値化し分析・検証する人間科学(ピープルアナリティクス)を紹介している。IDバッジくらいの大きさのソシオメトリックバッジをつけることによって、職場での歩き回り行動や会話の相手と量を科学的に分析し生産性向上への道が開けると説く。
ひとの行動(とそれがもたらす結果)を科学する分野を広げていく点については凄くワクワクする。それは、自分たちのことをより知ること