赤石千衣子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
【目次】
まえがき
本書刊行への思い:離婚後共同親権は何が問題なのか(熊上崇)
第一章 共同親権が導入されたら、同居親と子どもの生活はどう変わるか?-弁護士の立場から(金澄道子)
第二章 共同親権になると、子ども、同居親の生活はどう変わるか
1.離婚後の「非合意・強制型共同親権」導入論の背景と問題-父母の平等はこの利益に優先するか?(木村草太)
2.共同親権運動の本質とメディアの問題点(太田啓子)
第三章 子ども、子の同居親は、共同親権をどのように考えているか
1.子どもの声
2.同居親の声
3.シングルペアレント101冊子「私たちの選択と決断」より(田中志保)
第四章 ひとり親世帯の貧困と家族法制の見直し-省庁横断的な対応を(大石亜希子)
第五章 加害者は変わることができるのか(中川瑛)
第六章 DV事件を担当してきた弁護士の立場から伝えたいこと-共同親権制度を施行する前に(岡村晴美)
終章 離婚後共同親権が及ぼす子どもとDV被害者への影響-あるDV被害者の手記「いつまで続く裁判地獄」から(熊上崇)
あとがき
資料1.協議離婚したシングルマザーたちの実情-離婚後等の子どもの養育に関するアンケート調査データから
資料2.シングルマザーサポート団体全国協議会(全国31団体)への「離婚後等の子どもの養育に関するアンケート調査」から,家庭裁判所の子の監護に関する手続を経験した人への調査結果ならびに家庭裁判所への要望
資料3.「離婚後共同親権の導入を含む民法改正案」 -
Posted by ブクログ
別居親の物書きです。
著者が子どもに会えない親に対し、あまりいい印象を持っていないと聞いていました。そのため、買ってはみたものの読む気がせず、しばらく積ん読状態でした。監護親側のさまざまな苦しみを知りたいと切望していたにも拘わらず。今日になり初めてページを開き、目を通したところ、今までわからずにモヤモヤしていた気持ちが氷解していきました。なるほどこういうことだったのかと、膝を打ちました。
ひとり親を支援する側に対し、別居親の物書きである私のような者が話を聞き、現状を把握することは大変に困難です。それだけに、この本は別居親が、ひとり親のことを知る格好の本だと思いました。この本で得た情報を参考に、より公平な文章を書こうと決意を新たにしました。 -
Posted by ブクログ
その筋によれば、東北大震災後の混乱の中でも女性が性的暴行を受けたケースがあったという。また、本書にも書いてあるが、避難所に女性用のスペースがなかったり、着替えや授乳も落ち着いてすることができない環境に置かれた女性たちも多いという。本書は「スフィア基準」などを紹介しながら、被災の場で女性たちが、女性であるがゆえに困ることがないような態勢整備(平常時からの準備や仕組みづくりも含めて)を訴える点が一つ。そしてもう一つは、災害支援において女性たちが支援側として能動的に活動することが、地域などで効果的な事後の生活を築くのに役立つということを述べている。
女性たちは被災の地で、確かに不自由な思いをすることだろう。ただ、だからといって女性たちに優先的な支援をするべきだろうか。世の中の半分以上は女性なわけで、その半分にも上る人々はそれほどに弱者だろうか、今の日本で。たとえば、避難所で年配男性がリーダー役を買って出ようとするなら、自分もリーダー役を買おうとするなど、もっと能動的に立ち上がってもいいのではないか。日本の女性たちは、受動的な立場に甘んじている面があるだろうと思う。だから、本書でも2番目の訴えのほうにもっと紙幅を割いてほしい。事例だけでなく、論的な面からももっと言及してほしい。