あらすじ
24万人の反対署名が集まったものの、「共同親権」を可能とする民法などの改正案が5月17日、参院本会議で可決、成立した。
別居・離婚後の「共同親権」が導入された場合、子どもや同居親だけでなく、子どもに関わる学校や保育・福祉、心理、法律関係者にどのような影響を及ぼすのだろうか。各専門家の論考、そして離婚を経験した子どもと同居親の声をあわせて、問題点を提示する。
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Posted by ブクログ
【目次】
まえがき
本書刊行への思い:離婚後共同親権は何が問題なのか(熊上崇)
第一章 共同親権が導入されたら、同居親と子どもの生活はどう変わるか?-弁護士の立場から(金澄道子)
第二章 共同親権になると、子ども、同居親の生活はどう変わるか
1.離婚後の「非合意・強制型共同親権」導入論の背景と問題-父母の平等はこの利益に優先するか?(木村草太)
2.共同親権運動の本質とメディアの問題点(太田啓子)
第三章 子ども、子の同居親は、共同親権をどのように考えているか
1.子どもの声
2.同居親の声
3.シングルペアレント101冊子「私たちの選択と決断」より(田中志保)
第四章 ひとり親世帯の貧困と家族法制の見直し-省庁横断的な対応を(大石亜希子)
第五章 加害者は変わることができるのか(中川瑛)
第六章 DV事件を担当してきた弁護士の立場から伝えたいこと-共同親権制度を施行する前に(岡村晴美)
終章 離婚後共同親権が及ぼす子どもとDV被害者への影響-あるDV被害者の手記「いつまで続く裁判地獄」から(熊上崇)
あとがき
資料1.協議離婚したシングルマザーたちの実情-離婚後等の子どもの養育に関するアンケート調査データから
資料2.シングルマザーサポート団体全国協議会(全国31団体)への「離婚後等の子どもの養育に関するアンケート調査」から,家庭裁判所の子の監護に関する手続を経験した人への調査結果ならびに家庭裁判所への要望
資料3.「離婚後共同親権の導入を含む民法改正案」