ichidaのレビュー一覧
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同名のボカロ曲があることは知っていましたが、もともとYahoo知恵袋に投稿された実話が元だったということは今の今になって初めて知りました。(奥さんの名前はブログの投票できまったそうですが、知恵袋から広まったからちえさんにしたのかな?)創作ではなく実話だったのか!手に替え品を替え死んだふりのコスプレをする妻ちえさんのエピソードは驚きと笑いの連続でした。アイデアはどこから出てくるのでしょうか?出会いの馴れ初めのところで、実家のちえさんのお父さんから聞いたエピソードのところが面白すぎます。乙姫役になったのはいいけど玉手箱をタイに渡してしまったとか、運動会の借り物競走でカメラをカツラと空目して近所のお
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Posted by ブクログ
ある変わったご夫婦のコミックエッセイ&エッセイ。
タイトルの通り旦那さんが家に帰ると奥さんが死んだフリをしているんです。旦那さんはスルー。その後奥さんは生き返り(笑)頭におもちゃの矢が刺さったまま夕飯を作っているという。この二人に流れている雰囲気が素敵でもんどりうちそうでした。
旦那さんの文章は実直さと優しさがにじみ出ている上手いというより心地よい文章。奥さんは旦那さんの記述からすると不器用である意味天才的にずれている。二人のバランスが絶妙でした。
ちょっと良かったのがこのエピソード。
旦那さんが「なぜ私のことが好きなのか?」と聞いたところ、奥さんが「う~ん、私頭悪いから、いってらっ -
Posted by ブクログ
奈良時代末期の仏教僧・景戒が話を集め、平安時代初期に成立した日本最古仏教説話集『日本霊異記』を、ichida氏によりゆる~く漫画化した一冊。『日本霊異記』は全3巻116話を収めるが、本書はichida氏が厳選した説話を取り上げ、序と14話の漫画で描いている。『日本霊異記』に貫かれるテーマ「因果応報」が、ゆるくてエロティックでシュールな世界観で味わえ楽しめる。
とても面白かった。成立時期として古事記、日本書紀、風土記、万葉集に次ぐ日本最古の仏教説話集だが、その存在感は薄い。私も本書と出会うまで『日本霊異記』はもっとお堅い話かと思っていたが、ichida氏の漫画によりとても興味深く、そして -
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Posted by ブクログ
長いタイトルです。それだけで物語を感じさせるような。
そしてこの「妻」、単に死んだふりをしているわけじゃなく、毎日違うシチュエーションで死んだふりをするのですね。
昨日軍服で銃を抱いて死んでいたかと思えば今日はワニにかまれて死んでいる。明日はマリー・アントワネットになってギロチンで死ぬかもしれないという具合に。
この死に方のバリエーションを見るだけで楽しい。マンボウの屍骸になって廊下に倒れているなんて、いったいどうやって考えつくのか。すごいです、チエさん(死んだふりをする奥さん)。
始めはきっと「私が死んだらどうするの? 生きている今のうちに私に向き合いなさい」というメッセージだったんじゃない