天野祐吉のレビュー一覧

  • 成長から成熟へ ――さよなら経済大国

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    去年の10月に亡くなったCMコラムニストの天野祐吉さんの最後の著作である。刊行がなくなった日のちょうど一ヶ月後なので、さぞかし悲愴な決意の遺作かと思いきや、闘病のあとは一切見せない、天野さんらしい、わかりやすい言葉で鋭く世相と世界を切り取り、方向性を示した好著になっていました。

    ブロローグで「世界は歪んでいる」と言って以下の事を例に出しています。
    マスク人間の増殖、原発再稼働、テレビショッピングの横行、福袋のブーム、利点よりも失われるモノが多いリニア新幹線。
    この「おかしさはみんな、いまの世の中の入れ物自体の歪みからきているんじゃないか」と著者は言うのです。

    その入れ物は、大量消費社会とい

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    2014年01月29日
  • 成長から成熟へ ――さよなら経済大国

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    先日、亡くなった天野祐吉氏が、戦後から311後に至るまでの世の中の変化をCMと言う窓を通じて語っています。

    CMと言うのは本当に歴史なんだなと、思いました。戦後の高度成長期やバブルには、物欲を煽るCMが 多く、経済低成長時代には、生活やエコをアピールしたり。そういえば、以前あれだけ世の中を賑わせていた原発推進の広告やCMは3.11を境に何事もないかのようになくなりましたが、推進反対のCMは出てきませんよね。

    「ほしいものがほしい」と言う言葉、かって、スティーブジョブズが、消費者は自分たちが欲しいものが何か分からないから、それを示す必要があると言った。それに通じるものを感じました。

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    2013年11月30日
  • 成長から成熟へ ――さよなら経済大国

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    ネタバレ

     先日亡くなった天野祐吉さんの(おそらく)最後の著作。
    戦前戦後から高度経済成長、そして大震災までを生きた天野さん自身の人生史でもあり、その中でメディアや広告が果たした役割の変遷が並行して描かれる。
     そんな中で、大衆社会の「いま」と切実な関係を保ちながら、人々の暮らしに対する想像力を切り開いてきた広告が、その本来的な意味を失い、大量生産・大量消費を謳う資本主義の道具と変質していく時代に対抗すべく、「広告批評」を創刊するに至ったという背景はとてもリアルだ。30年後に「使命を終えて」廃刊となった同雑誌のコンセプトは、初期も僕が読んでいた末期も変わっていなかったように思う。
     翻って、ネットで誰も

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    2013年11月26日
  • 絵くんとことばくん

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    4年生のゆうじくんは、お母さんにおこづかいアップをしてほしい。その為に台所にポスターを貼ろうと思う。いい言葉を考える「ことば」と、ゆうじくんの頭の中の「絵」くんが相談して、ポスターを作っていく。調べた事をただ書くだけではなく、どうやって書いたらみんなに伝わるか?という事を考えるきっかけになると思う。実際に4年生に読んでみたところ、「けっこう面白かった」そうです。

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    2012年09月07日
  • 広告みたいな話

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    天野さんの語り口は軽妙だけど、もっともらしい。
    もっともらしさが、うそだったりもする。
    このおじさんと知り合いになりたいなーと、
    そんな思いで読みました。

    講演、きいてみたかったです。

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    2012年03月07日
  • 絵くんとことばくん

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    頭の中の天使と悪魔みたいに、
    絵くんとことばくんが、
    「あーでもない。こーでもない。」と、
    色んなやりとりを繰り広げます。

    ものの伝え方、
    広告やポスターのカキカタについて考えさせられる絵本です。

    おもしろいかも。

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    2012年02月05日
  • 絵くんとことばくん

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    おもしろい・・・!

    これは紹介したい1冊だね。

    広告業界興味ある私としては
    大変おもしろかったであります。

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    2011年11月17日
  • 絵くんとことばくん

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    主人公の優太くんはもう小学5年生なのにおこづかいが500円だ。でも、おかあさんに面と向かって値上げの要求は出来ません。そこで優太くんは台所にポスターを作って貼ることにしたのです。キャッチーでさり気ない素敵なキャッチコピーを必死で考えるのでした。そのキャッチコピーがねえ・・・。すんごい面白いんですよ〜。

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    2009年10月04日
  • 絵くんとことばくん

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    娘と一緒に読んだ.
    何をこんな馬鹿馬鹿しいことを,ここまで本にしたなぁ〜笑
    なんて思いながら読んだけど,コレって実はコミュニケーションの奥義だよな,そして仕事の奥義でもあると思う.
    自分のメリットを訴える時は,相手のメリットもそれ以上に考える.
    takeではなく,giveで考える.
    私がこうありたいことが,相手の幸せにもつながる…これが広告の奥義だし,謳い文句じゃなく行動が伴えば,仕事=貢献の方程式が成り立つ.
    全ての仕事が…いや,生きる全てが誰かの幸せにつながる,そんな社会を夢見ている.

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    2025年07月27日
  • 成長から成熟へ ――さよなら経済大国

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    広告業界の批評の人、というイメージの強い天野祐吉さんの本。
    言ってることは、否定しないけど、批評の人の言葉、と思ってしまう。

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    2022年05月23日
  • 成長から成熟へ ――さよなら経済大国

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    ・計画的廃品化
    ・広告の在り方
    ・フォルクスワーゲンの広告ポスター(うわべだけの新製品への批判)

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    2019年08月12日
  • 成長から成熟へ ――さよなら経済大国

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    2015.03.08 僕が広告会社にあこがれた学生時代、そして入社したてのころ、天野さんの広告批評は全盛だった。真っ黒になるほど読んだ号もたびたびあった。バイブルだった。2013年、天野さんは逝った。あのころと比べると広告はすっかり陰を潜めてしまったが、僕は何とかこの世界で生きている。こころより感謝したい。

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    2015年03月09日
  • 成長から成熟へ ――さよなら経済大国

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    やや老害感のある言説だが、過去どのように日本が動いてきたかを知るには非常によいと思った。ぎらぎらを極めた大人が語る、てめーがいうな、感満載の脱成長論。

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    2015年01月11日
  • 成長から成熟へ ――さよなら経済大国

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    もの売りのために作成される広告を扱う人が至る結論が脱消費社会。
    我々は貧乏ヒマあり国を目指せるのだろうか?

    脱成長を謳うフランスの経済学者の弁 「今の消費社会は、成長経済によって支えられているが、その成長は人間のニーズを満たすための成長ではなく、成長を止めないための成長だ」

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    2014年11月17日
  • 成長から成熟へ ――さよなら経済大国

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    この有限な惑星で成長がいつまでも続くと信じているのは、単なる馬鹿と似非エコノミスト。十数年に及ぶ高度成長を経て、日本は既に十分豊かな社会になっていると著者は訴える。従来の産業主義の延長線上に経済成長を遂げるためには、それに見合った需要がなければならない。無論そんなものはどこにもない。カンフル剤的公共事業と外需に依存する経済発展構造は、資産バブルを起こし破綻の後は暗く長い停滞を齎すだけであった。重度成長病の彼奴らへのコピーが秀逸。「500ワットの電球から100ワットのLED電球への転換」。ん~うまい。

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    2014年10月01日
  • 成長から成熟へ ――さよなら経済大国

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    天野祐吉さんの最後の本なのかな?
    最後の「ベッピンさんは、もともと別品と書いて、正統ではないけど別の魅力がある人やモノこと」をいう辺りが頭に残ったなー。

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    2014年04月13日
  • 成長から成熟へ ――さよなら経済大国

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    ネタバレ

    2013年に無くなられた天野祐吉さんの自伝でもあり、今の日本の広告や政治・経済・社会へのささやかな提案の書。自然体で軽やかに、日本の将来のビジョンを説く語り口(文体)が鮮やかで、心に響いた。各章の扉の向かいに掲載されていた写真がちょっと意味不明だったけど。

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    2014年01月10日
  • 成長から成熟へ ――さよなら経済大国

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    大量消費に疑問を投げかける、このスタンスは最近流行してるのか、本でもよく見かける。

    若干内容自体がバブル気味で、似たような事を立場を変えてるだけの本が多い。

    この本も著者が広告に携わっていたというバックグラウンドだけがユニークで、内容自体は正直陳腐。はじめて触れるならともかく、タイトルにあるようなテーマに経験があれば改めて読むようなものではないかと。

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    2013年11月18日
  • 絵くんとことばくん

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    お母さんにおこづかいアップをお願いするポスターを
    絵とことばを駆使して
    色々考える話

    ポスター作りの参考になりそう

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    2011年07月28日