松永多佳倫のレビュー一覧

  • 92歳、広岡達朗の正体

    購入済み

    結果が物語る

    もちろん広岡さん側からの描き方だが、それが真実なのは結果が物語る。
    現在も発言を活発にしていらっしゃるが、大抵野球ファンからは「老害」とか「今は違う」という受け取られ方をされてしまう。
    残念だ。時代や状況に左右されない知恵の宝庫なのに。
    僕は現役時代、新規事業、パイロットプロジェクトに多く関わった「敵前上陸型」だった。広岡さんの哲学方針行動にはいちいち深く頷けるし、畏敬の念しか抱けない。
    氏の言葉は文字にするときついが、実際ご本人の声で聴いてみてほしい。実に柔らかく知的だ。
    マスコミの作った虚像に踊らされて、氏の声で英知を耳にしないのは本当にもったいない。

    #共感する #アツい #タメになる

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    2024年04月04日
  • 確執と信念 スジを通した男たち

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    ネタバレ

    谷沢さん・田尾さんは、知らないことを知れた。
     他の三人については、影絵のようにノムさんが出てくるのがちょっとおかしかった。
     この三人については、これまでも色々なことが語られている。どれが正しくどれが間違いということはないんだろう。人は多面的なものだから。
     

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    2022年08月18日
  • 確執と信念 スジを通した男たち

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    スジを通したプロ野球選手。人間関係ではうまく行かずワザで生きる男たちを描く。

    本書に出てくる選手たち、いずれもよく言えば個性派、悪く言えば偏屈。取材対象の強烈な個性と求心力に、筆者の筆力がこれほど追いついていないノンフィクションも珍しいだろう。不思議な魅力の本。

    門田博光、田尾安志、広岡達朗、谷沢健一、江夏豊。

    出版前に元の球団に電撃復帰し日の目を見なかった章は巨人の桑田か?

    筆者が題材を未消化なままの稀有な作品。

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    2022年06月10日
  • 偏差値70からの甲子園 僕たちは野球も学業も頂点を目指す

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    高校野球では強豪私学の有名校が優勝を争う構図になっています。その一方で、県立進学校でありながら真剣に甲子園出場を目指す(そして実現させている)野球部の現状を監督や現役選手に取材して紹介したノンフィクション。
    登場するのは松山東高校(愛媛)、濟々黌高校(熊本)、彦根東高校(滋賀)、時習館高校(愛知)、青森高校(青森)、佐賀西高校(佐賀)の6高です。
    野球推薦はない、練習時間は制限される、当然勉強も手は抜けない、など野球の上達のためにはネガティブな条件満載にもかかわらず「だからこそ両立させる!」というある意味反骨精神満載の関係者の言葉は魅力にあふれています。
    プロ野球選手を多数輩出する有名私学のや

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    2018年07月07日
  • 偏差値70の甲子園 僕たちは文武両道で東大も目指す

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    馴染みのある人が出たところ(湘南)、近くにあるところ(札幌南)、この2校が取り上げられていることが、前作『偏差値70からの甲子園』を読んでない中で先に読む動機にはなったんだけども、作者の言いたいことは「おわりに」に集約されているというか、むしろ「おわりに」で書いたことを確信するために取材したんだろうな、と思った。

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    2018年04月05日
  • マウンドに散った天才投手

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    ノンフィクションというよりはエッセイの部類に入るように思うけど、各章しっかり本人取材もしているし、ファンとして見ていた頃のプロ野球の歴史を紐解く書物としての価値は十分に感じられる。ただし、この本でもっとも重要なのは、単行本から加筆された(と思われる)盛田幸妃の「その後」であるのは間違いない。そのための文庫化だと思う。

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    2017年07月01日
  • 最後の黄金世代 遠藤保仁 79年組それぞれの15年

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    日本サッカー史上稀にみるタレントが揃った79年世代。
    最後まで残った遠藤に焦点を当てながらも、その世代でもピカイチだった小野、高原、稲本などなど、懐かしく振り返っています。
    まさか遠藤が最後まで残るとは思わなかったよなー実際。
    そしてオシムのときが一番やりにくかったと言うのが意外。
    それでもやっぱり小野さんはあの怪我がなければな…と思ってしまう次第。
    なんやかんやでこの世代が大好きです。

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    2014年07月13日
  • 最後の黄金世代 遠藤保仁 79年組それぞれの15年

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    まず表紙のヤットがかっこいい。
    内容もなるほどと思うことが多く、これが全てではないだろうけどもとても良かった。ジーコは本当に「破壊」したのだなーとこれを読むと今更ながら感じる。

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    2014年05月20日
  • マウンドに散った天才投手

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    日本のプロ野球界で怪我に泣かされた投手を扱った一冊。

    どの投手も文字通り、記録よりも記憶に残る選手で、怪我との戦いも印象深かった。

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    2025年09月05日
  • 92歳、広岡達朗の正体

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    2024.11.21
    面白かった。
    広岡さんが現役のころは知らなくて、監督やGMとしての活動しか知りませんでした。
    もっと広岡さん自身のことが知りたいと思わされる一冊。
    内容はプロ野球ファンだった私にはとてもおもしろいですが、表題と中身に少しずれがあるように思う。
    広岡さんとプロ野球という内容だと思うから。

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    2024年11月21日
  • 92歳、広岡達朗の正体

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    広岡達朗について書いた一冊。

    西武監督時代を含め、様々な周囲の証言から彼の実態を知ることができた。

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    2024年09月21日
  • 92歳、広岡達朗の正体

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    球界のご意見番の一人広岡達郎に関するノンフィクション。
    巨人での川上監督と確執からヤクルト、西武の監督、ロッテGMでの活躍と葛藤。
    マスコミが騒いた内容と実際を当人と関係者への取材から明かしていく手法。
    悪人ではなく、実は・・・という意味で「正体」という言葉を題名に入れたのだろう。
    ちょっと広岡礼賛のバイアスがかかっている印象。ただ特に西武ライオンズの当事者の豪華メンバーはプロ野球マニアには非常に楽しめるところだろう。
    スタンレー橋本が大毎の選手(たぶん東映)になっているところなどファクトチェックが弱いかも。

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    2024年08月18日
  • 92歳、広岡達朗の正体

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    江藤さんが言った「広岡さんも落合さんも技術は超一流、でも人間関係で苦労した」これが真理なんだろうな。
    でも広岡さんのいう真理、今までよくわからないところだったが、これをもっと具体的にこの本では選手やコーチの側から話をさせることで浮き彫りにしている。松岡然り、大田卓然り、工藤、石毛、森繁和、田淵…そんな中で江夏だけはやはり、分かってはいても認めたくなかったんだろうな。
    王さんが5年やって解任になったとき、広岡さんに打診があったのだという。阪神の監督にも打診があったこともあるという。どちらかだけでもやっていたら、今の巨人は、阪神はどう変わっていたのかな。でもヤクルトも西武も見る限り、ずっとは上手く

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    2024年07月29日
  • 確執と信念 スジを通した男たち

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    緊迫感があってとても面白かったけど、
    これはこれで偏っている気もする、
    という部分もあるなー。
    谷沢が1番良かったな。
    結局、笑っていただけやもんな。
    なかなか出来るものではない。
    素晴らしいと思いました。

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    2024年05月28日
  • 確執と信念 スジを通した男たち

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    門田博光、江夏豊、田尾安志、谷沢健一、広岡達朗と5人の癖のある野球人のインタビュー集。

    どの人の話もコクがあって面白かった。

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    2024年05月09日
  • 確執と信念 スジを通した男たち

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    門田、田尾、矢沢、広岡、そして江夏。知ってるようで知らない話がごまんと出てきて、想像以上に面白い本だったな。
    正しいことを、いや自分は正しいと思っていることをやっているだけのつもりが、いつしか疎まれ、争われ、巻き込まれる。野球界だけじゃ無いよなと思うけど、野球界は、特にこの5人のレベルにある選手たちは、孤独や痛みや寂しさ、怒りそういうものを一瞬でも、、全てかき消す事ができる場所を持っていたのが羨ましい。

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    2023年12月16日
  • 確執と信念 スジを通した男たち

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    どうもこの手の野球物はみんな自分語りを入れなくては気が済まないのかそのあたりとても読んでてしらける部分ではあるのだが、一部ユーザーレビューで見たよりはとても面白く読めた。特にもはや球界の最高齢と言っていい広岡の語りは圧巻で、一見冷たそうな彼の中に強い情熱があっての理由があったことに感銘を受けた。

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    2022年10月16日
  • 確執と信念 スジを通した男たち

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    プロ野球ファンならずとも、掛布が衣笠が江川が…なぜ監督になれないの?と思ったことがあるはず。衣笠は鬼籍に入り、掛布と江川は待望論は根強いも今や齢67…。

    なぜなれなかったのか…。それはあの事件か、借金か人格か…と理由はまことしやかに語られるも所詮噂のレベルを超えるものはない。

    本書には昭和・平成のプロ野球史に輝かしい成績と戦績と記憶を残した5人が取り上げられている。門田博光・田尾安志・広岡達朗・谷沢健一・江夏豊。ちなみに監督経験は広岡・田尾。

    読み了えた感想は、球団を代表するスーパースター・功労者はその球団の監督になるのが当然。とりわけ生え抜きであれば、なおさらという思いに囚われ過ぎてい

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    2022年08月27日
  • マウンドに散った天才投手

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    本当に野球が大好きで、愛している人が書いた本です。天才ですごい成績を残したけれど、故障やその他であっという間にマウンドを去ったそんな7人のピッチャーのことが書いてあります。昔野球をやっていたのですが、最近はあまり見なくなりました。この本を読んでまた見てみようかなという気になりました。

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    2021年03月12日
  • まかちょーけ 興南 甲子園春夏連覇のその後

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    2010年、沖縄の興南高校が春夏の甲子園を連覇したことは記憶に残っていない人も多いかと思います。史上6校目の春夏連覇は、県外出身者が一人もいないベンチ入りメンバーで達成された偉業でした。本書はその当時の選手、監督が”その後”をどう生きてきたのか、偉業達成から10年後に振り返ります。
    意外だったのは卒業生の大部分が大学、社会人で野球人生にピリオドを打っており、野球とは決別した人生を送っている事実です。高校野球で甲子園出場、しかも春夏連覇と言えば相当な野球エリートという印象を持ちますが、2010年の興南高校は傑出した個の才能よりは、メンバーの結束力で勝ち取った偉業だったことが本書から伝わります。

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    2020年10月17日