ネヴィルシュートのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ某パンジャンドラム界隈で先にお名前を知ってしまっていたので、そうでなくきちんと作品も読んでみようということで読んでみた。いわゆる世界の終末についての作品なのだけれど、作中の誰もが少し先の死よりも、すぐ目の前にある日常のために必死に生きようとしているのが凄く印象的だった。自分だったらどうするんだろう、こんなに落ち着いていられないだろうなと考えてしまう。あとモイラとタワーズの淡い関係が切なくて、でもきちんと線を引いている関係も良いなと思わされた。文章も翻訳によくある難しいものではなく読みやすく、すらすらと読めるのがとてもありがたかった。他の作品も評判がいいみたいだから読んでみたい。
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Posted by ブクログ
ネタバレ普遍的な作品
アメリカの潜水艦スコーピオンの艦長タワーズ大佐とオーストラリア在住の女性モイラ。この2人は最後まで一線を越えなかった。タワーズは中盤から、「最後の日は家族が待つ故郷に帰るつもりだ」とたびたび発言するのだが、この状況でタワーズが故郷に帰ることは不可能。家族も亡くなっている。つまり、最後は自決するということを意味している。そしてそれを聞いている周囲の人もそれに対して深い詮索はしないで「そうなんですね」と受け流す。この小説の良さはこんなとこりにある。
ラルフ・スウェインがシアトル近郊で潜水艦スコーピオンから飛び出して、放射能汚染されている自分の故郷に泳ぎたどり着くところも胸にぐっとく -
Posted by ブクログ
1950年代に発表されたSF小説だが今読んでもまったく色あせない。それどころか、最近書かれたものと錯覚してしまうくらいの内容。核戦争後に生き残った人類を描くストーリーは涙なしには読み切れない。人はこの世の最後が迫った時にどうするのか。人々の行動がきれいすぎるようにも思えるけど不自然なことも様子もなく描かれている。最後の100ページは誰もが止まらなくなって一気に読み進めてしまうと思う。最後にどうなるのか。この本を読み終えて、今世の中に起こっていることを考えざるを得なくなり、この小説に重なることが多くてとても暗澹たる気持ちになってしまう。気持ちが落ち込んでしまうくらいのめり込める、とてもよい小説。
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Posted by ブクログ
ネタバレオススメしていただいて読んだ、静かな終末のお話。
北半球の国々が核爆弾を各地に落とし、濃い放射能が漂う世界になってしまった。
そんな北半球と連絡が取れないまま、南半球にあるオーストラリアは懸命に情報収集していく。
そして、確実に世界が終わるとわかってしまう……
人はいつか死ぬとわかっていても、だいたい「そうは言ってもまだまだ先の事だろう」と思うから生きていけるんだと思います。
このお話は、人生を閉じるとき、強制的に閉じさせられる時がわかってしまった。
それでも、少しの暴動や略奪や喧嘩は起こっているみたいだけれど、だいたいの人はやれる事をやったり、先へと続いていく庭を作ったり生きていくためにス