【感想・ネタバレ】渚にて 人類最後の日のレビュー

あらすじ

第三次世界大戦が勃発し、世界各地で4700個以上の核爆弾が炸裂した。戦争は短期間に終結したが、北半球は濃密な放射能に覆われ、汚染された諸国は次々と死滅していった。かろうじて生き残った合衆国の原潜〈スコーピオン〉は汚染帯を避けてメルボルンに退避してくる。オーストラリアはまだ無事だった。だが放射性物質は徐々に南下し、人類最後の日は刻々と近づいていた。そんななか、一縷の希望がもたらされた。合衆国のシアトルから途切れ途切れのモールス信号が届くのだ。生存者がいるのだろうか? 最後の望みを託され、〈スコーピオン〉は出航する……。読者に感動をもって迫る永遠の名作。/解説=鏡明

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Posted by ブクログ

ネタバレ

核戦争後、北半球は壊滅し、南半球にも死の放射能が迫る。オーストラリアに滞在する米潜水艦艦長・タワーズ はすでに失われたはずの家族を心の中で生かし続け、過去に縛られて生きている。彼と出会った モイラは、絶望的な現実を受け入れながら“今”を生きようとする。終末が迫る中、対照的な二人は静かに惹かれ合うが、決して交わりきらないままそれぞれの形で最後の時を迎えていく。450頁超で長かったが、一気読みだった。核戦争のリアルと見えない放射能が迫ってくる中で自分の最期を見つめる。あり得なくもない人間の終末想像だった。⑤

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2026年03月30日

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ネタバレ

ドワイトとモイラのあと一歩踏み込めない関係性。
ドワイトの家族はもうとっくにいないことがわかっているが認めたくないという気持ち。
みんなのやるせない思いを抱きながらも、日常を過ごそうとしているのが上手く描かれていた。

合衆国から届いたモールス信号は生存者の出したそれではなかった描写あたりからぐっと本作品に引き込まれていった。
それ以降はもう全員助からないんだなと思い、読み進めるのが辛かった。

章ごとにだんだんと希望は薄くなり、最終章はかなり重たかった。
最後にドワイトがモイラに再度キスしようとして、モイラに拒まれた。
ドワイトはどんな心境で再度キスしようとしたのだろうか?
自分が死にに行くことを決めたから、もう家族はとっくにいないことを認めモイラに情が移ったのか。それともモイラへの気遣いだったのか。

読後感はかなり重めだが自分好みの作品だった。

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2026年03月25日

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引き込まれた。
この本を読んでいる途中、お風呂に向かい湯船に浸かっていると、ふと数カ月後に死ぬつもりでいる自分が居た。

こんな未来は嫌だな。

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2026年03月16日

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本作は、核戦争の影響で、一部の地域を除いて人が住めなくなった世界。加えて、地球が放射能で覆われて、徐々に世界中を蝕んでいき、人口減少の一途をたどる。このような過酷な状況下で、人々は最期をどう過ごすかを描写したSF作品。以前ほどの人口がいないために、資源の確保が難しく、家庭菜園等で自活をせざるを得ない。それでも、本作は全体的に現状に抗うこともせず、静かに、人類の衰退を受け入れている。

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2026年03月01日

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ネタバレ

某パンジャンドラム界隈で先にお名前を知ってしまっていたので、そうでなくきちんと作品も読んでみようということで読んでみた。いわゆる世界の終末についての作品なのだけれど、作中の誰もが少し先の死よりも、すぐ目の前にある日常のために必死に生きようとしているのが凄く印象的だった。自分だったらどうするんだろう、こんなに落ち着いていられないだろうなと考えてしまう。あとモイラとタワーズの淡い関係が切なくて、でもきちんと線を引いている関係も良いなと思わされた。文章も翻訳によくある難しいものではなく読みやすく、すらすらと読めるのがとてもありがたかった。他の作品も評判がいいみたいだから読んでみたい。

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2026年01月16日

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面白かったです。
放射線が世界を滅ぼすまでの何ヶ月かを描いた物語です。終わりを知りながらもな過ごす人々の生活を淡々と描いた作品で、死への恐怖だけではなく人生の楽しみ方をどこかほのぼのと伝えててくる作品でした。登場人物それぞれの人間味がとてもよく表現されていて感情移入できました。

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2025年12月13日

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人間讃歌の作品と解釈しました。
終焉を目の前にして、どのように生きるか。
登場人物は皆誇り高く、品位があり聡明で、それが故にラストは泣けました。
恋愛小説としても一級品ではないでしょうか。

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2025年10月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

普遍的な作品

アメリカの潜水艦スコーピオンの艦長タワーズ大佐とオーストラリア在住の女性モイラ。この2人は最後まで一線を越えなかった。タワーズは中盤から、「最後の日は家族が待つ故郷に帰るつもりだ」とたびたび発言するのだが、この状況でタワーズが故郷に帰ることは不可能。家族も亡くなっている。つまり、最後は自決するということを意味している。そしてそれを聞いている周囲の人もそれに対して深い詮索はしないで「そうなんですね」と受け流す。この小説の良さはこんなとこりにある。
ラルフ・スウェインがシアトル近郊で潜水艦スコーピオンから飛び出して、放射能汚染されている自分の故郷に泳ぎたどり着くところも胸にぐっとくるシーンだった。ラルフが「自分はあとどのくらい保ちますか?」という一連のやりとりも良い。

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2025年05月08日

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どう言葉にしていいのか分かんないけど、核戦争のもたらす恐ろしさと、逃れられない理不尽な死に直面しても"人"として生き続けた登場人物達に感動して、ラスト50ページくらいは震えて泣きそうになりながらページを捲ってた。地球のどこだろうと核戦争が起きてしまったら、他人事ではいられないことを全人類が知った方がいい。教科書にすべき一冊だと思いました。

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2025年04月15日

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なんだか様子がおかしい…そんな始まり。
オーストラリアの端っこ以外の世界に何かが起きたらしい。
今やもう、絵空事と思えない。

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2024年12月30日

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人類滅亡の様子を描いた、読み応えのある作品だった。この本の状況は身近に感じて、驚いた。
小説は1957年の作品で、今からおよそ70年も前にこれからの戦争は傍観できないというメッセージを残してたとは。
こうした状況は、コロナ禍を経て、いつ、起こってもおかしくないと感じてしまった。
小説の登場人物が生き続ける姿が印象的だった。

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2024年11月25日

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最後の没入感。
久しぶりに味わった気がする。
恐怖を覚えさせるフィクションというのはそうそうないぞ。

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2025年08月13日

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核戦争後、オーストラリアを舞台に人類の最後を描いた作品。
これといった大きな波もなく淡々と終わりに向け進んでいくが、そのシンプルさが妙にリアルでノンフィクションを読んでいるような感覚になる。
実際に人類の終わりを体験したことがないので現実ではどうなるのかわからないが、もしそんな時が来るとするならこの作品の人物たちのような終わり方をしたい。

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2024年06月18日

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1950年代に発表されたSF小説だが今読んでもまったく色あせない。それどころか、最近書かれたものと錯覚してしまうくらいの内容。核戦争後に生き残った人類を描くストーリーは涙なしには読み切れない。人はこの世の最後が迫った時にどうするのか。人々の行動がきれいすぎるようにも思えるけど不自然なことも様子もなく描かれている。最後の100ページは誰もが止まらなくなって一気に読み進めてしまうと思う。最後にどうなるのか。この本を読み終えて、今世の中に起こっていることを考えざるを得なくなり、この小説に重なることが多くてとても暗澹たる気持ちになってしまう。気持ちが落ち込んでしまうくらいのめり込める、とてもよい小説。

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2026年03月10日

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想像していたストーリーとは大きく異なりました。
世紀末のような荒れた世界を想像していましたが
とても静かな終末世界。
自分たちが同じ境遇に置かれた時、自分ならどう行動するかなぁと思いながら読んでました。

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2026年03月03日

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最終章のやるせなさがなんというか・・・
特に何か盛り上りがないまま話が続いた。が、それは最終章に向けてのお膳立てなのかもしれない。
世界が終わる中で日常を続けることは、自分が自分でいられるために大切なことなのだろう。また、世界が終わる前に心を寄せる人やモノと時間を過ごせる人は、とても幸せだと思う。でも、こんな世界の終わりにはなってはいけない。

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2026年01月24日

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1957年に書かれた終末小説。
人類終焉を迎えるとき、人々はどう生きるか。
昨今のコロナのパンデミックや、まだ続いてる戦争、環境汚染、災害と、なんだか他人事に思えず、ラストを知ってしまうのが怖いような気もしてた。
でも人間は、どこまでも理知的で、順応性があって。
「渚にて」に描かれている世界は、とても静かな世界で、逆にすごくリアルに感じた。

あたりまえの生活を望んでいる人々。
すごく尊くて、最後の方は泣きたくなった。

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2025年12月06日

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人類が確実に滅亡する作品。
人はこんなにも大人しく秩序ある最期を迎えるのだろうか?
滅びると決まった時から、滅びる日までに自分たちで人類を滅ぼしそうな気がするのだが。
ユニバース25の実験を思い出す。

だからこそ今が大切、と重味のある質量感で教えてもらった作品だった。

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2025年05月28日

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終末を扱うSF小説の代表作。いままで何となく手に取らずにいたんですが、思い切って読み出したらこれが面白い。

核戦争の影響で遠からず死が待ち受けている現実を受け入れながら、それでも自分自身の矜持を守るため、変わらぬ日常を最期まで過ごそうと行動する登場人物たち。果たして自分が同じ立場になったとき、彼らのように家族や自分自身を大切にしながら生きることができるのか。そんな世界にならないのが一番なんですが、もしそうなったとしたら、この小説を思い出し、少しでも彼らに近づけるように胸を張って生き抜いてみたいですね。

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2025年04月30日

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ネタバレ

オススメしていただいて読んだ、静かな終末のお話。
北半球の国々が核爆弾を各地に落とし、濃い放射能が漂う世界になってしまった。
そんな北半球と連絡が取れないまま、南半球にあるオーストラリアは懸命に情報収集していく。
そして、確実に世界が終わるとわかってしまう……

人はいつか死ぬとわかっていても、だいたい「そうは言ってもまだまだ先の事だろう」と思うから生きていけるんだと思います。
このお話は、人生を閉じるとき、強制的に閉じさせられる時がわかってしまった。
それでも、少しの暴動や略奪や喧嘩は起こっているみたいだけれど、だいたいの人はやれる事をやったり、先へと続いていく庭を作ったり生きていくためにスキルを身に着けたりと、少しの希望と自棄っぱち、たくさんの諦念で静かに終わっていくのが壮絶でした。
こうなったら仕方ない…と。オーストラリアだけで生き残っても、というのもあったのでしょうか。

モイラとタワーズの関係が好きでした。2人の間にあるのは友情よりもちょっと好意に傾いてると思うけれど、世界が終わりかけているのに人の道は外れないという慎み…素敵です。
タワーズ、哀しかった。

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2025年01月14日

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―「そんなことをして鱒が減ると、先行き何年も釣りができなくなるぞ」

避けられない終わりが着実に近づいていても、未来を想定せずにはいられない人間の不合理。結局、徐々に先細りになり、最後に残ったロウソクをふっと吹き消すようなきれいな終わり方は、人間にはできないのかもしれません。

素晴らしい小説です。これぞ本でしか味わえない世界。しかし悲しい読後感でした。これを読んで感動できる・前向きになれる感性はいまの私には持ち合わせていません。

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2025年01月19日

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第三次世界大戦をテーマとする1960年代SF小説。中ソガ戦争になり、西側に飛び火して世界核戦争になって地球が自滅していく姿、核戦争の現場からは離れたオーストラリア、メルボルンを舞台にした核汚染が到達して人類が終わりを迎える姿を描いてます。

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2024年11月17日

Posted by ブクログ

半世紀以上前に書かれた終末系小説。
ソ連と中国の間で核兵器を使用した戦争が起き、アメリカやヨーロッパも巻き込んだ核戦争となり、北半球の人類は核汚染で死滅している。
出港していて無事だったアメリカの原潜スコーピオンはオーストラリアに移っているんだけど、時折発信される無電の確認のためにアメリカへ。確認の結果、風で窓枠が揺れて、ということだった。
オーストラリアに戻るが、地球全体が放射性物質に覆われて結局人類は滅びる。
登場しない話だけ出てくるイギリスの飛行隊長を泊めたら赤ん坊を見て泣き出したりとかいった描写は、かなりリアリティがある。過去の経験から自分もそうなるだろうと思う。そんな中でも冷静に自分を保っていたタワーズ艦長は立派だと思う。
みんなが終末を迎えるにあたって、大きな混乱がそこまでなかったのも、実際はそうなのかもなと思う。法が機能しなくなり、カオスになるんじゃないかって想定されがちだが、人間はみんながそうではないだろうなと。そして死を目の前にして残りの人生をどう過ごそうとするのか、それも面白いシミュレーションだったなと。

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2024年10月30日

Posted by ブクログ

終末の世界とそこに生きる登場人物たちの姿が淡々と冷静に描かれてるのが逆に胸に刺さった。何人かはそんな世界の中でも未来の話をして、読んでいる方も奇跡を信じたくなった。自然と引き込まれて読み続けちゃういい作品だったと思います。

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2024年07月02日

Posted by ブクログ

死が迫りつつあるにも関わらず冷静な主人公たちの姿をみて、地球最後の日は意外とこんなものなのかもしれないと思った。
遠くの国の争いであっても、決して対岸の火事と思っては行けないということを胸に刻む必要がある。

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2024年06月02日

Posted by ブクログ

新訳復刻版

原作は1957年の発刊。舞台は1961年のオーストラリア。
第三次世界大戦が勃発し、北半球で約4,700個の核弾頭が使われ、北半球は濃密は放射能に汚染され、死滅した。

かろうじて生き残った、アメリカ海軍の原潜USSスコーピオンは汚染を避け、メルボルンに退避してくる。

しかし、南半球にも迫る放射能。シアトルからはとぎれとぎれのモールス信号が打電されている。
生存者はいるのか?オーストラリアに生き残る少ない人類の運命は?

映画化、ドラマ化もされた名作。
穏やかな気持ちで読める名作。

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2024年05月24日

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村上春樹1Q84で青豆が見たという映画と同じ名前の原作。1950年代の作だが、あれから70年、現実には起きていないが、目の前に迫っている危機感は変わらないな、と。もし同じ立場になったら赤い薬を飲むのだろうか?

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2025年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・あらすじ
第三次世界大戦により北半球は壊滅し、南半球の生き残った人類も数ヶ月後には南下してくる放射性物質によって滅亡することが決定している世界。
アメリカ海軍の潜水艦の艦長であるドワイトはシアトルから届くモールス信号の謎を調査するため北半球を目指すことになる。
カウントダウンが迫るオーストラリアを舞台に、世界の終わりをどのように人々は過ごすのか。

・感想
すごく高潔でお綺麗な作品だったな、という印象。
面白かったんだけど、星4にするには私にはロマンチックすぎたかもしれない。
とくにドワイトとモイラの関係にイライラしたな(ここがメインなのに)

正直、モイラは完全に男に都合の良い女だと感じた。
滅びに向かう世界にあっても信念や倫理観を捨てずに、高潔に生きるかっこいい男と愛を求める女性の精神的な繫りを書いた…のかな?
でも「奥さんに私の事伝えてね、何もやましいことは無いんだから」「ああ、あいつも分かってくれる」みたいな台詞はなんじゃそりゃって思ったw

モイラが死ぬ(多分感動的な)ラストシーンもドワイトの乗る艦をみながら、艦が沈む時間に合わせて「先に行っても私を待ってて」と言いながら死んでて、は?って思っちゃって。
なんだろうなーー高潔な理想に殉じる男の背中をみながら一歩引いて困る我儘は言わず耐えて尽くす女をみるとイラっとするみたいな…?時代だな。
夏への扉もロリコン主人公に対して結構ひどい感想を書いたけども、古典作品にあるこういう都合のいい女性描写とそれに肯定的な描写見ると流石にシラけるかも。(男尊女卑描写はほとんど気にならないんだけど)

面白かったんだけど、SFにあんまりこういうセンチメンタルさというかロマンチックな感じは求めてないので、これはもう完全に私むけでは無い作品だった。

シアトルのモールス信号の謎はそこまで重要じゃなく、あらすじに書かれてある事から予想するよりミステリー要素が主題の作品では無かった。

こういう薬あるの良いよなー私もほしい。
あと50年後にはこういう薬使うのが普通の世界になっててほしい(この感想で締めていのかわかんないけど)

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2025年04月14日

Posted by ブクログ

理不尽な状況での予定された終焉。
どう過ごすかはモロに人間性がでるね。
悔しい、やり切れない、葛藤、様々あるのは承知の上で、健康体で最後の日が予告されて自分の締めくくりを思うように過ごせるというのは、羨ましいと思ってしまう。

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2024年10月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なるほどこれは名作。
古典SFだが十分に考えさせられる。

はい。あらすじ。
【第三次世界大戦が勃発、放射能に覆われた北半球の諸国は次々と死滅していった。かろうじて生き残った合衆国原潜"スコーピオン"は汚染帯を避けオーストラリアに退避してきた。ここはまだ無事だった。だが放射性物質は確実に南下している。そんななか合衆国から断片的なモールス信号が届く。生存者がいるのだろうか?-一縷の望みを胸に"スコーピオン"は出航する。迫真の名作。】

この作者さんは、きっと人間の高潔さというものを信じているのだろうな。

破滅の危機が迫っているにもかかわらず、多くの人々は変わらない日常を続ける。来るはずのない来年に咲く花を庭に植えたり、速記や簿記を習いに行ったり。
そもそも逃げる場所がないからということなのだろうが、暴動も起きず、物資を巡っての強盗や殺人やレイプなどもまるで起きない。
1957年の作品だからか、今なら地下シェルターを作ってという展開になるだろうが、それもない。
それぞれがそれぞれのやり方でそのときを迎える様子が描かれる。

悲しい話であるはずなのに、後半は目を少し潤ませながら、しかし、同時に口角を上げて読んでいる自分がいた。
「うん。うん。そうだね」と。

★4の価値はあるな~。
さんざん迷った。
でもやっぱりキレイ過ぎる。そこが魅力でもあるんだけど。



そうそう。
作中で無料配布される毒薬が無性に欲しくなったな~。
そういうのがあると逆に安心できない?
これさえあればいつでもたいした苦しまずに人生を終わらせられることができるってのがあるといいと思うんだけど。
昔、乙一さんのなんかの作品で、あくまで冗談としてだけど医者から毒薬をもらえたなんて書いてあって、著者紹介か、あとがきだったかな? これで安心できるなんて書いてたが、その気持ちはわかるな。羨ましく思った。
今のところ使う予定はぜんぜんないんだけど、ないんだけどね、持っていれば安心できるって気持ち。変かな?
まあ、家族がいるとそんな簡単でもないんだろうな。
バカなことを書いてしまった(*´з`)

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2024年07月04日

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