佐藤幹夫のレビュー一覧

  • 明日戦争がはじまる【対話篇】

    ネタバレ

    超面白くて為になる応答集!


    「明日戦争がはじまる」で世間を騒然とさせた詩人の宮尾節子さんと津久井やまゆり事件を総括する決定版をあらわしたジャーナリストの佐藤幹夫さんによる往復書簡、ならぬ往復メールによる対話本をいっきに読みました。

    対話編ときけばあの有名なプラトンが聞き書きした「ソクラテスの対話編」を思い出すけれど、ああいう誰かが誰かにものを教えるというような高尚な対話ではない。私はなぜか1982年のウィンブルドン男子決勝戦で実際に見たジミー・コナーズとジョン・マッケンローの、手に汗握る対戦を思い出しました。

    宮尾マッケンローが超高速の直球サーブを見舞うと、ラインぎりぎりまで後退した佐藤コナーズがこれをやわらかに受

    #感動する #深い #タメになる

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    2024年02月25日
  • ルポ 高齢者ケア ――都市の戦略、地方の再生

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    地方や都市の具体的な事例を踏まえ、日本の高齢化の諸問題にどう行政が包括的に課題解決するかのヒントが得られる本でした。

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    2024年09月10日
  • ルポ 高齢者ケア ――都市の戦略、地方の再生

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    高齢者ケアの今後を考えるルポである。抑えた筆致で様々な地域の特徴について述べている。地域にはそれぞれの事情があるので、モデルにはならないが参考にはなる。都市部郊外の例である柏プロジェクト。孤独死を防ぐ新宿区の取り組み。路上生活者と山谷の高齢問題。認知症に対する熊本モデル。群馬県上野村の過疎再生モデル。石巻の状況。それぞれの地域事情に合わせて工夫している所にヒントがあると思われた。

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    2014年07月23日
  • 村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。

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    村上春樹と三島由紀夫、さらには三島と太宰、太宰と志賀直哉、志賀直哉と漱石といった具合にさかのぼってつなげてみたり。いろいろと検証が甘いというかちゃんと論ができてないようなところもあるけれど、私は楽しく読めた。細かいことが気になる、許せないって人は苦手かもしれない。

    三島由紀夫の天人五衰を読んでいて、なんか村上春樹っぽいと思ったことがあったので、ああ同じ事を考える人はいるんだと思って読んでみた。

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    2011年01月05日
  • 村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。

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    私も以前、村上春樹と三島由紀夫に類似する点があると感じたことがあった。あまりに文体の違う二人であるから、なかなか信じられない人も多かろう。この本にはそれが詳細に述べられている。しかし、私が思った或る部分は書かれていなかった。

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    2009年10月04日
  • 村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。

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    村上春樹、三島由紀夫、太宰治、志賀直哉、夏目漱石……確かに言われてみれば……と素直に思える一冊。(ちょっとこじつけ?な所もあるけど)全体に流れる謙虚〜な感じと謎を明かす度に溢れ出るテンションの高さも必見!ひととおり村上作品と「豊饒の海」の『春の雪』『奔馬』を読んでから読むとさらに楽しく読めます。
    ユング自伝のニーチェのくだりはこの本のテーマと共通のものがあるかも…

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    2009年10月04日
  • ルポ 高齢者ケア ――都市の戦略、地方の再生

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    これから到来する超高齢社会は、大量に高齢者が死んでいく社会である。
    それに直面するのは、70歳や80歳の高齢者ではなく、現在40歳代、50歳代、そして65歳前後の団塊の世代である。

    著者は次のような危機感を抱く。

    施設や病院から非人道的な扱いを受けた家族の無念の言葉。「なぜ、人生の最後になって、こんなひどい目に合わなくてはならないのか」(p10)

    「普通に老いて、普通に死ぬ、…そんなことができるのはむしろ一握りの恵まれた、幸せな高齢者」(p10)ではないか。
    10年前にそう考えたが、現在、ますます情況はひどくなっているのではないか。
    そして今後ますますそうなっていくのではないか。

    本書

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    2020年05月08日
  • 村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。

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    日本文学史に続く闘いの歴史の中で、現在もその闘いを続けている村上春樹という視点の本。
    漱石、鷗外、志賀、太宰、三島と闘いの歴史が語られたのち、村上春樹の三島由紀夫に対する闘いを描いている。ちょっと無理があるのでは?は思える部分が多々あったが、村上春樹の小説読むにあたってまた新しい視点で読めそうでなかなか楽しい本だった。
    「羊をめぐる冒険」と「夏子の冒険」は有名だが、「ノルウェイの森」と「春の雪」はなかなか意外な組み合わせだったけど、少し納得出来る部分もあった。
    「ダンスダンスダンス」と「奔馬」はちょっと無理がある気がしたけど、全体的に村上春樹の小説の奥深さを実感できたので、改めて「風の歌を聴け

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    2012年10月18日
  • 村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。

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    志賀、太宰、三島の系譜は昔々の講義を思い出さされ、かなり楽しく読めた。
    連綿と続く日本文学の延長に村上春樹をのせて進める話は、面白いものの少々無理も感じた。
    ただ小説を読みかたという点では、勉強になった。
    とはいえ、こんな読み方ちょっとできないけれど。

    80年代村上春樹の小説はよく読んだが、その後たまに読んでもいまひとつピンとこない。 一番怖かったのはノルウェイの森。 あれほど皆が良いというので読んだものの、さっぱり、、、 これはおかしいとすぐに再読してもやっぱり、、、 感受性がなくなったのかなぁ。
    これを機会に村上春樹を再読しようか。

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    2012年01月09日
  • 村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    「作家の発言は多かれ少なかれみんな嘘だと思っています」。
    そう語る本人が25年間ついてきた“嘘”?
    「日本の小説はほとんど読まなかった」。
    作品にちりばめられた周到な仕掛けに気づいたとき、村上春樹の壮大な自己演出が見えてきた。
    しかしそれは読者を煙に巻くためだけではない。
    暗闘の末に彼が「完璧な文章と完璧な絶望」を叩き込まれ、ひそかに挑んできた相手はだれか?
    夏目漱石、志賀直哉、太宰治、三島由紀夫…。
    「騙る」ことを宿命づけられた小説家たちの「闘いの文学史」が、新発見とともに明らかになる。

    [ 目次 ]
    序となる文章 「巨大な事物の真実は現われにくい」(村上春樹)
    第1部 闘い

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    2011年04月22日
  • 村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。

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    20年近くになるハルキストとしては、無視できないタイトルに、
    思わず衝動買い。



    現在のわが国において圧倒的な人気と実力を誇る村上春樹。
    現代作家でありながら、既にその作品は時代を超え、
    『名作』の域に達している。

    文壇に入ることを嫌い、外国文化の影響を大いに受けていると
    自他共に認めている一方で、国内の文学の影響を殆ど語らず、
    むしろ否定しさえしていると思われる彼だが、
    実は、彼の念頭に最もあったのは、三島由紀夫だったという話。

    著者は、これを世紀の大発見を語るかのように、
    「なぜかこのことは、これまでほとんど語られてきませんでした」と
    書いているのだが、私に言わせれば、この著者は本

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    2010年04月15日
  • 村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。

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    09/08/30〜09/09/08
    面白いと感じたところもたくさんあるけれど、すこし強引のような…?いや…でも…。批評はむずかしいなあ。実は、村上春樹に本格的に切り込んでいく第二章以降よりも、志賀直哉・太宰治・三島由紀夫について書いた、第一章「ある闘いの文学史」が好きだったりする。

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    2014年01月23日
  • 村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。

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    まだ読みかけです。少し、話が強引すぎる面がある。読み進めていけば強引な面が解消されるかもしれないが。村上春樹というよりも最初は、三島と太宰、志賀直哉の関係性が書かれてある。

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    2009年10月07日
  • 村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。

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    村上春樹の作品を日本文学との断絶ではなく、それとの文脈の中で、いかに村上が戦いを挑んできたかを追究した意欲作。題名通り、村上春樹の隣りには、三島がおり、太宰がおり、志賀がいる。ただ、切れ味は、・・・。

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    2009年10月04日
  • 村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。

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    「日本の小説はほとんど読まなかった」そんな村上春樹と、三島由紀夫、太宰治、志賀直哉などの文豪達との類似点を探る!!。。。みたいな本。わたし村上春樹って読んだことないんですよね。三島由紀夫も太宰も芥川も読んだけど。この本読んで村上春樹読もうと思いました。

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    2009年10月04日