中西孝樹のレビュー一覧
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ネタバレ・ビークルOSの価値の説明と、各社での違い
・EV時代における各社の儲け方の違いとトヨタの収益予測
・2026年、30年などにおけるトヨタのEV販売動向の重要性
・Zへの切込み
この辺りは非常に面白かった。特に後者。トヨタはコネクテッドも踏まえた「バリューチェーン」という領域での儲けの文脈(ワンショット売り切りでなく1台あたりの価値を最大化する)での変動費の削減=HEV等でのアプローチから、欧州系OEMなどのハードウェアとしての固定費削減アプローチ、の順序と、その順序を踏まえた際にトヨタの販売台数予測と各国規制動向から受ける想定収益として、2030年前後に大きな崖ができる可能性。
特に「量 -
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トヨタのEV戦争
【本書の3つの魅力】
①著者出自;
自動車業界アナリスト20年超の実績があること。
②出版時期;
2023年度出版であること。
③EV;
技術、国内そして海外マーケットの動きがわかること。
海外勢の躍進がめざましいEVに、トヨタがどう挑もうとしているのか?技術含めて理解できる著書となっています。
【読み終えて】
トヨタを含めた国内自動車メーカーがEVを推進する流れは益々強くなります。
したがって、メーカー傘下のサプライチェーンの各企業がそのリスクにどのように対応(隣接市場か?それとも新規市場か?)していくのか?は非常に重要なテーマ、課題です。
だからこそ、この領域 -
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世界の自動車産業の両雄ともいう存在であるトヨタとVW(フォルクスワーゲン)を、過去から現状までの経営状況、業務・資本提携などの経営戦略、技術力、組織力から対比させ、両社の特長・課題を抽出・整理している。
自動車業界のアナリストならではの、かなり深堀り分析した内容であり、非常に読み応え抜群の内容であった。
簡単に述べると長期的な目線で人づくりをおこない、全社的な価値観の共有を重要視するトヨタと、ドイツ企業としては特異的だが欧米企業流のM&A戦略と、モジュール戦略という合理的な製造管理手法で、短期間での成長を重視するVWといったところだろうか。
その様に好対照な両企業でありながらも、創業者 -
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CASEによって自動車業界に起こる変革について詳述した一冊。CASEそのものの紹介に加え、業界にどのような変革をもたらすのか、また業界の変化に対して各社はどのように適応しようとしているのかをまとめている。
どこまで仕事に関わるか不明だったが、勉強がてら購入。一冊目としては十分すぎる内容ではないか。より自動車メーカー側の立場をとりつつ、自動車メーカー、プラットフォーマーそれぞれの強み、弱みを踏まえ、現実的な予測を立てられていた印象。個人的には、所有される車とカーシェアなどで共有される車を分けて考え、それぞれどのような特性が求められるのか深掘りされていた点が興味深かった。少し冗長な部分もあった気が -
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ネタバレMaaSはPOV(個人所有車)の稼働率より高いため、
自動車台数は減る。
付加価値が部品メーカーに移行
中古車価格低下
MaaS車両価格高額化
トヨタ中古車画像システム=GAZOO
リーフ
322万円、電池110万円
1kWhあたり2.7万円
→2030年に1万円で254万円>プリウス242万円
効率の悪い電池をEV、PHV、HVミックスでCO2削減
2030年ではEVは8%?
HV38%、エンジンのみ54%
電子プラットフォーム
:BMW・BOSCH Autosar
:TOYOTA・DENSO
ブレーキ、ステアリング部門が無い
TRI-AD 自動運転合弁会社 -
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自動車業界は100年に一度の大変革を迎えています。その方向性を説明する時に登場するキーワードが「CASE」です。
つまり、
・Connected=ネットワークに常時接続したつながるクルマ
・Automomous=自動運転
・Shared & Service=シェアリング&サービス
・Electric=電動化
これら4つのキーワードが、クルマの価値を根本から変えようとしています。
今、日本だけでなく、世界でどのような事が起こっており、これからどうなろうとして行くのか。
自動車革命は、決して自動車業界の衰退を意味するものではありません。利用者にとって、より利便性のある仕組みを創造し -
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ネタバレうちのトップに薦められた上司に薦められて読みました。
大小さまざまな資本提携が進んで複雑化している、ここ数年の自動車業界の動きがよく分かります。
率直な感想は、フォルクスワーゲンすごい、トヨタやばいかも…です。
見方はいろいろですが、フォルクスワーゲンはリーマン・ショック時にも販売台数を伸ばしており、まず勢いがある。
その裏にはオープン化や標準化でモノづくりを強める一方、マーケティング、デザイン、ブランドといった日系メーカーの弱いところで攻めてきています。この辺はどの業界も一緒ですね。。。
ただ、いかに電子化が進んでも、車がデジタル家電のようになるわけでは少なくとも今はなく、まだまだ擦り