実吉捷郎のレビュー一覧

  • 車輪の下

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    ネタバレ

    前半は主人公に感情移入したけれど、故郷に戻ったあとからはあまり感情移入はできなかった。精神の成長を描いているのかと思って読んでいたけれど違うようだ。

    主人公は結局お受験エリートでしかなくて、結局人から与えられたものに時たま魅力は感じつつも、単に与えられたものとして物事に取り組む以外何もできなかったように見える。
    自分で何かを獲ることが「強気」になれる唯一の方法だと思うが、それが最後までできなかったのを見ると、なにがその段階への成長を遮ったのかなぁと疑問を感じてしまう。

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    2021年05月02日
  • 車輪の下

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    【始】仲買人、兼代理店主、ヨーゼフ・ギーベンラート氏は、同じ町の人にくらべて、目だつようなすぐれた点も変わったところも、べつに持っていなかった。

    【終】ギーベンラート氏は、このひとときの静寂と、異様に苦しい、かずかずの物思いとから離れて、ためらいながらとほうにくれたように、暮し慣れた生活の谷間へと向かって歩いた。

    神学校から帰ってきてからが好き。
    酩酊状態の描写は素晴らしい。

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    2020年11月03日
  • 車輪の下

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    めっちゃ暗い小説、ってイメージだったけど、最初の方はそうでもないなと思った。
    終盤雲行きが怪しくなり、ヘッセの半自叙伝的な小説として魅入るものがあった。解説を読んで納得した。校長先生の言葉、深いなぁ。
    解説や考察、他の人の感想を読んでもう一度ちゃんと読み直してみたいと思う。

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    2026年08月24日
  • 車輪の下

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    感想 ネタバレなし
    タイトルからして不穏な雰囲気が漂っていたので、読む前から嫌だな...という心境でしたが、とても面白かったです。辛い場面は多いですが、少年時代の痛々しくも、楽しく、美しい思い出を回顧できる作品でもあります。

    本作品を通じて、ヘッセの少年・青年時代の心情を描き出す手腕には、驚嘆させられました。大学以降の心情描写に優れた作品はいくらでもありますが、それ以前の心情をここまで瑞々しく描ける作者は中々いないと思いました。国や時代は違えど、どんな人であっても自分の子供時代にあったキラキラしたドロドロした何かに、出会い直せる作品です。

    あとは、本作品が1904年刊行ということで、この時

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    2026年03月27日
  • 車輪の下

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     繊細な少年の幼少から青春を描いたヘルマン・ヘッセの代表作です。

     傷付きやすく、繊細で、多感な少年時代。心理描写や自然描写の詩的な美しさに、豊かな感性を持った少年の心の内を思わされます。親や周囲からの期待に応えようと自分を追い込み、努力をし、必死で掴んだ神学校への切符も、学友との関係の中で色々なことが変化していく。どうにもならない車輪の下で必死にもがく姿に、なんとも苦しい心地になります。
     決して、読後が爽やかな話ではありません。
     でも、読めてよかったと思う一冊です。
     じわじわと身体の中に落ちてくるような、やりきれなさと日々の中にある輝きを見る物語でした。

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    2024年07月28日
  • 車輪の下

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    海外の有名な作品を読んでみよう!という安易な動機で選んだ作品です。今でも学生に推奨されている古典文学な気がしますが、今の若者とは価値観や感性が違い過ぎて面白さが理解されないのでは、と思いました。いらぬ心配ですが。
    若い時代って濃い分生きるのしんどいと感じることが多かったな。多感だったな。とか思いました。

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    2021年10月13日
  • 車輪の下

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    最初はよくわからず言われるがまま勉強するハンスの様子が淡々と語られるが、入学後関わる友人の登場から一気に面白くなった
    共感できる部分もあって、最後は誰にでもありえそうな悲しい最後
    期待に潰される鬱小説

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    2022年12月26日
  • 車輪の下

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    高校入学前、春休みの課題図書だったので読んだ
    この本の救いのない展開と、入学後に始まった詰め込み学習で、失望しながら高三の秋まで遊んで過ごした
    主人公に自分を重ねずにはいられなかった
    当時の高校教師の意図が未だにわからない
    今読めば違った感想が持てるのかもしれないけど、ハンスがどんどん落ちぶれていく様がトラウマになってるのでもう読めないかも

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    2021年08月16日
  • 車輪の下

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    教育の名の下、親や先生のエゴに敷かれた子供の行く末が描かれている。
    終始悲壮感が強いが、その中にも微かに光がちらちら見えた気がした。風景描写や人物描写が水々しく、濃厚だった。

    文調は慣れないながらも、さすが、秀逸だと思う言葉は沢山あった。
    読むのに苦労はした!

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    2021年03月22日
  • 車輪の下

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    子供と大人。
    葛藤。
    大人の正義と子供の自我。
    「大人」ってなんなんだろう。

    子供の内面を捉えた描写は、あまりにも繊細で、油断すると息苦しささえ覚える。

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    2020年08月08日