実吉捷郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中学・高校時代の読書感想の対象本だったのを読み直してみました。
古いせいか、訳はちょっと違和感ありますが。内容は色んな意味で良いです。巻末の解説にもありますが、暗記型の押しつけ教育を「大人の無理解・利己主義」と否定するもの。これがこの本の最大のテーマです。これを読書感想の対象本に選んだ先生のセンスもGoodでした。私立の進学校でしたけど(笑)
それにしても、最近は暗記型押しつけ教育の復権って感じがしますが、いかがでしょ? 日経なんか見てると、「国際的に日本の若者の点数が低下した」「ゆとり教育のせいだ」と煽ってる印象がしますが?
ま、テーマをちょっと横に置いて。原文を読んだわけではないので -
Posted by ブクログ
感想 ネタバレなし
タイトルからして不穏な雰囲気が漂っていたので、読む前から嫌だな...という心境でしたが、とても面白かったです。辛い場面は多いですが、少年時代の痛々しくも、楽しく、美しい思い出を回顧できる作品でもあります。
本作品を通じて、ヘッセの少年・青年時代の心情を描き出す手腕には、驚嘆させられました。大学以降の心情描写に優れた作品はいくらでもありますが、それ以前の心情をここまで瑞々しく描ける作者は中々いないと思いました。国や時代は違えど、どんな人であっても自分の子供時代にあったキラキラしたドロドロした何かに、出会い直せる作品です。
あとは、本作品が1904年刊行ということで、この時 -
Posted by ブクログ
繊細な少年の幼少から青春を描いたヘルマン・ヘッセの代表作です。
傷付きやすく、繊細で、多感な少年時代。心理描写や自然描写の詩的な美しさに、豊かな感性を持った少年の心の内を思わされます。親や周囲からの期待に応えようと自分を追い込み、努力をし、必死で掴んだ神学校への切符も、学友との関係の中で色々なことが変化していく。どうにもならない車輪の下で必死にもがく姿に、なんとも苦しい心地になります。
決して、読後が爽やかな話ではありません。
でも、読めてよかったと思う一冊です。
じわじわと身体の中に落ちてくるような、やりきれなさと日々の中にある輝きを見る物語でした。