渡辺雄介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
【同族嫌悪、同族愛】
恋愛でついたキズは、恋愛が癒す。
であれば、同じようなことが
暴力にもあてはまるのではないか。
本作は、とにかく終わり方がスマートでいい。
ラストまでは大きな動きというか心が上下する
ことは少ないのだが、それもラストの感動を
大きくしている。
人を操る能力VS操られない能力
なぜ人を操れるようになったのか。
なぜ悪用するに至ったのか。
操られない能力はなぜ身についたのか。
その用途は?使い道は?
両者の心の機微を繊細に、細く長く紡ぐ。
そんな物語。
なにかに沸々と、取り留めもない怒りや
哀しみを感じたときに、もっかい読み直す
ことになるんだろうな…
そう思わせてくれるそんな本。
手に取ってよかった。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ不勉強ながら『妖怪大戦争』は未読だし映画も見ていないが、問題なく読めた。
寧ろ異色の頼光四天王ものとして楽しんで読んだ。
坂田金時が女の子で、実直な渡辺綱と何だかいい感じなのが個人的に美味しくて。
確かに彼が惚れるなら、普通の姫君ではなくて、一緒に並んで武士の道を歩める子だろうなと妙に納得したというか。
平安の妖怪退治ものとして読んでいたので、「これって『妖怪大戦争』なのか?」と途中から心配していると、何とびっくり!
終盤の展開には非常に非常に驚かされた。
まさしく『妖怪大戦争』な状態に。
ゲゲゲの何とかでよく聞いたフレーズを引っ提げて、時間軸も越えた妖怪たちが大集結。
頼光四天王そっちのけでの大戦争へ。
この展開は本当に想像していなかった。
峰守先生作品で出てきた妖怪たちも大集合しているので、他のシリーズ作品を知っているとよりおいしい展開。
中には全然役に立っていない賑やかし要員もいたけれども。
特に「何をするでもなく水上に浮かんで激しい光を放って」いた某ビエ様には大変爆笑した。
いやもうそれでこそ峰守先生!
しかもここぞとばかりに出てきた某神に至っては、某特撮映画のキャラが彷彿と……ええ、どこか懐かしい、知っていた筈の、ええ、あの……(詳細は割愛)
まさしく大戦争な感じのハチャメチャぶり。
いや、もう本当に楽しい展開だった。
峰守先生の作品が好きな方は間違いなく楽しめる作品なので、『妖怪大戦争』未読でも未視聴でも気にせず読んで欲しい作品。
しっかり平安妖怪ものを堪能できつつ、特撮ばりの大戦争も楽しめますぜ。