松浦達也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「教養としての」という本を探していたところ
遂に焼肉にまで辿り着いてしまいました。
だが、日本人が本格的に肉を食べ始めてから
150年です。
ましてはナイフやフォークで食べる西洋に肉料
理とは違い、薄い肉を自ら焼いて食べる焼肉の
歴史は100年にも満たないが故に、多くの誤解
があるのです。
その最たるものがホルモンという言葉が「放る
もん」から生じているというものです。
これは全くの誤解で、なんとなく大阪ではシャ
レも効いているので定着しまったのでしょう。
この本では、その誤解にトドメを刺して「あり
えない」とさえ言っています。
それ以外にも部位による違いや、その焼き方も
細かく研 -
Posted by ブクログ
卵の可能性は広く深く。卵レシピと、卵語りがメインの本。写真がおいしそう。
網羅性はないので、卵料理を隅から隅までとはいきませんが、著者さんの関心が向いた方向には、とことん深く。
ホームセンターで買える道具と、卵への愛(という名の根気)があれば、テクニックがなくてもふわふわのオムレツがつくれる、ふっくら卵焼きができる、そんな本。
レシピも楽しかったですが、卵が好きな人が、卵について語っていると、読んでいるだけで幸せな気分になれます。
卵黄のレシチンは水にも油にも溶けると知り、いろいろ溶かし込んで焼いて、実験料理を食卓に並べるようになりました。オリーブオイルこってりのスクランブルエッグ -
Posted by ブクログ
肉に関するうんちくとか、肉語りとか、肉への愛とか、そういうものでできている肉々しい本。
著者さんは食に関するライターさん……なのかな、学者さんでも、お料理研究家でもないです。そのため、よくあるレシピ本とは興味の方向性が違う印象。レシピと共にたんぱく質の変成とか、架橋結合とか、pHとか、酵素の働きとか、そういう話題も扱ってくれるのは嬉しい。
ネットで注目された新しい話題なんかを随所に混ぜつつ、著者さんの肉愛で構成された本。
レシピコンセプトは、技術のかわりに便利道具と手間をかけ、お肉をおいしく食べる本、って感じです。
ステーキ肉を柔らかく焼くとか、ハンバーグをつなぎ最小限でつくるとか