菅直人のレビュー一覧
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[総理の言]未曾有の被害を引き起こした東日本大震災とそれに伴う福島原発問題の対応に当たった元首相が、当時の動きを回想した一冊です。また、脱原発を始めとする原子力、エネルギー政策に対する見解についても筆が及んでいます。著者は、第94代内閣総理大臣の菅直人。
福島原発問題の対応に当たって、当時の総理の問題意識が那辺にあったのかがわかり興味深い。いわゆる「理系総理」ならではの着眼点があったことを本書により知るだけでも、事故対応の際に管氏が首相の座にあったというのは、それだけで何かしらを意味するものであると再認識させられます。原子力政策に関する管氏の主張は既に多く出回っていますが、本書を読むとどの -
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ネタバレたまには政治家が書いたものも。っていうか今まであんまり読んだことないけど。エネルギー政策や、原発の今後に非常に興味があるので読みました。
私自身は旧民主党や立憲民主党を支持したことはないけど、原発推進の政策に反対という点では菅直人氏に賛同する。しかし菅直人元首相が、反原発の活動にこんなに熱心に取り組んでいることは、この本を読むまで知らなかった。本書では、講演や著作、ブログ、インタビューに答えるなどして熱心に発信していると書いていたが、マスメディアではあまり取り上げられていないように思う。それも政治圧力なのかなぁ。だとしたら怖いなー。
とにかく、この後に及んで原発を推進すること(廃炉にする、原発 -
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2020/12/28
コロナ戦争の2020年
振り返ると、安倍・菅自民党政権は管政権以下だった
危機に直面して初めて真価がわかる
逃げずに、国民を守る管直人首相が遙かに偉大
最長政権の安倍首相は現地に全く顔を見せず
自分の意見も表さず
途中で逃げた
2020/12/17菅直人
福島原発事故 総理大臣として
最悪のシナリオ メルトダウン
半径250キロの避難 5千万人日本沈没
覚悟
時間が解決はない
撤退の選択肢はあり得ない
もはや戦争
原発の本当のコストは?
ダメ総理の烙印を押されてしまった
理系総理として一定の基礎知識はあるが、
組織能力が不十分だった -
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管元首相の回顧録。
3.11からの動きを当事者目線で語る。
当時の様子がとても良くわかる書き方だった。
もちろん、かなりのフィルターとバイアスを通した意見と味方だろうが、管さんとしても最大限の努力は払っていたことがわかった。
特に、東電撤退、注水、ベント開放あたりはよく決断したと思う。
SPEEDIEの使用、爆発的事象という言い方、避難区域の順次拡大等、かなりの批判もあるがその裏でも政府の考えも存在していたことも理解できた。
同時にやはり、初動対応の遅れは情報系統を早くに確立できなかったこと、信頼出来るブレーンを集結させれなかったことに尽きるのかな、と思った。 -
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東日本大震災発生当時、総理大臣だった菅直人さんの著作。民主党政権、取り分け菅さんは大災害の最中に感情的になり現場を混乱させたというようなイメージがあった。映画Fukushima50でも酷い描かれようだったし、菅さん視点で見た震災に興味があり本書を手に取った。
原子力事故が起きることはもともと想定されていない(政府が事故を想定しているという話になれば原発建設に障害となるため)。未曾有の事態を収束するための組織も整備されていない、政府が一民間企業に指示できることも法的に限られている。また現場の状況が目まぐるしく変化するが、その正しい情報がなかなか総理に入ってこないという中で、出来る限りの努力があ -
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ネタバレ安倍前首相は民主党政権は悪夢だったと言い続けたが、実際はどうだったのか、菅直人氏が、民主党政権時代の施策を検証するとともに、その後の安部、スガ内閣の対応についても触れたした本。
個人的には、民主党政権がよかったか悪かったかというよりも、最近の自民党の対応を振り返る意味でも、読む甲斐があると思う。
本書では、民主党政権で実現できたこと、できなかったこと、その背景や理由などが整理されている。
できなかったことについていえば、政権を取っても、衆参の勢力が違うねじれ国会となってしまったことが足枷となった部分もあるだろうが、なんといっても、第一の不運は東日本大震災とその後の原発事故など、民主党政権には -
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「政治家の行動についての評価は最終的には歴史に委ねるしかない」
という菅直人。
地震、津波、そして原発のメルトダウンの時の総理大臣。
その行動を、詳細に書いている。
多分、自民党の総理では、書けないだろうなと思う。
そういう意味では立派だが、「総理大臣」としてどうあるべきか?
という視点で見ていると、ふーむ。表層的すぎるような気がする。
どこが、一番大切なところか?
という戦略的な思考が、全くない。
市民運動家出身であるがゆえに「現場主義」をいうが、
どこが、クリチカルポイントなのかが見えていないような気がする。
「メルトダウン」している現実を、いいごまかしている。
安全神話。「心配しないで」 -
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批判もあるけれど、復興はともかくとして、事故対応は、他の総理大臣だったらもっとまずかったのでは、と思うときもあった。しかしそれも、みな何らかの「情報」によるもので、たとえば斑目元原子力安全委員長の「証言」という「情報」にあたれば、菅氏は完全に悪者である。一方、ヘリからの放水を無駄だ、無知だ、という声もあったけど、あれを持って決意が高まった、という言い方もできる。というわけで、一面的にだけものをみてはいけない、という気持ちで読む。
あちこちに配慮しながら、という面も見え隠れするけれど、それはよしとして。最後に、野田政権が原発ゼロ政策を決定したことに触れ、1年以内にあるであろう衆院選挙は大事だ、と -
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ネタバレ細野さんの本と比べると、感情が伝わってこないというか原発事故の表面だけをなぞったような薄い内容のように感じました。
この本を読んで、その場その場での菅元総理の対応は間違ってなかったように見えました。しかし、ことさらその正しさを強調するわけでも、苦悩を語るわけでもないためこの本を読んでも菅さんという人がどういう人なのか結局ピンときませんでした。淡々としすぎていて、息づかいが感じられない感じ。自分で文章を書かれてるのでしょうか? 感想文でもレポートでもないような……半端な印象。もっと、あのとき何をどう感じて判断したのか、菅さんの心の内を知りたかったです。
記者会見を見てもわかることですが、あまり言