安西篤子のレビュー一覧

  • 淀どの哀楽(下)
    鶴松を産んでから、大阪城落城までの下巻。
    淀殿に対する評価は今も一環して「悪女」「自意識過剰」「無能で視野が狭いために豊家を滅ぼした主犯」と散々な見方もありますが、実際のところはどうだったのか?
    これを読むと、何故淀が落城に至るまで徳川側に対して譲歩しなかったのか、彼女が死守しようとしていたものは何...続きを読む
  • 淀どの哀楽(上)
    浅井長政と織田のお市との間に生まれた茶々(淀)のお話。
    父親が大好きで男勝りなお姫様な茶々と幼馴染というか早くもすっかり下僕な小太郎(大野治長)のやりとりが可愛くてたまりません。
    幸せな幼少の頃から一変して、次々と大切なものを失っていく過程で出した茶々の苦渋の決断は、読んでいて胸が詰まりました。
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  • 洛陽の姉妹
    中国の歴史小説の短編集。
    三国志関係は『曹操と曹丕』『洛陽の姉妹』の2作。
    その他、蕭何と呂后の若き日の淡い恋心とその後の苦悩を綴った物語が良かった。
  • 花あざ伝奇
    1964年の直木賞受賞作品「張少子の話」を含む全7篇の短編集。史実を巧みにブレンドした歴史小説風の時代小説。
  • 洛陽の姉妹
    久しぶりに歴史小説。
    春秋戦国~三国志、西晋時代など古代中国の短編集。
    ゲームで気になってる賈充さんの娘(とにかく妹が有名人だけどこの物語では異母姉が主人公)のでてくる表題作「洛陽の姉妹」が読みたくて。女性たちの眼を通して読む激動の時代。淡々とした描写のなかに人びとの情が余韻としてのこります。
    八王...続きを読む
  • 洛陽の姉妹
    初読のはずだがなぜか既読感が。
    著者が女性なので女性視点だとこうなるのかと新たな面を見れて面白かった
  • 洛陽の姉妹
    特に印象に残らない、強いて言うならちょっと読むのが難しいなというお話。
    中国の歴史に詳しかったら読むの楽しいかもなぁとか思うぐらいでしょうか。
    とりあえずあの皇后だか何だかは昔の男に本物の涙と気持ちを漏らしたのか、それだけが気になる。
    曹操と曹丕の親子関係は見ていて切なかった。伝わらないって辛い。
  • 洛陽の姉妹
    趙武が出てくる小説は、孟夏の太陽の中の一編しか知らなかったので、この本では青年期の趙武が読めるかと思って読むのが楽しみだった。しかし、ほとんど内容は孟夏とかぶっていました。もちろんいい話なんですが、その後の趙武が読みたいんですよね。やはり春秋左氏伝しかないのか。
  • 油小路の血闘(小学館文庫)
    歴史の中の女性にスポットをあてて書く作品の多い安西女史にしては、珍しく男性を主人公にした短編集。13編。
  • <徳川家と江戸時代>女たちの権力争い 天英院と月光院大奥での暗闘!

    こりゃ酷い

    いくらなんでも中身が無さ過ぎ。
    江島生島が映画化されたら、その紹介文でカバーされそうな程度の内容。
    歴史群像の看板背負うなら、もうちょっと気の効いた内容にして欲しい。